「液晶ディスプレイ・タッチモデル」LCD-MF224FDB-T/
「てれたっち」DA-TOUCH導入事例
【八戸工業大学】

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「液晶ディスプレイ・タッチモデル」LCD-MF224FDB-T/「てれたっち」DA-TOUCH導入事例【八戸工業大学】

取材日:2019年12月19日

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手元のタッチディスプレイと大画面モニターの双方向で書き込み可能に。
画面連携型の電子黒板システムで、アクティブ・ラーニングを活性化。

八戸工業大学 工学部 電気電子工学科 教授 信山 克義(しんやま かつよし) 様

青森県の八戸工業大学 工学部 電気電子工学科で教授を務める信山克義様。主体的・対話的で深い学び=アクティブ・ラーニング実践のため、以前から活用されていた「てれたっち」を増設するとともに、タッチディスプレイ7台と連携するシステムを導入されました。「てれたっち」によって大画面モニターを「電子黒板化」したうえで、学生が座るデスクのタッチディスプレイと連携。学生が手元で大画面をモニタリングでき、双方向の書き込みを可能にすることで、グループ学習の活性化を実現されました。導入の経緯と効果、今後の展望について、信山克義教授にお話を伺いました。

「電子黒板」と学生側の画面が双方向で連携し、さらに見やすく学びやすく。

ICT機器で授業をどう進化させてこられたかお聞かせください。

八戸工業大学 工学部 電気電子工学科 教授 信山 克義(しんやま かつよし) 様
八戸工業大学 工学部 電気電子工学科
教授 信山 克義(しんやま かつよし) 様

信山教授2年前の「てれたっち」導入で授業の効率化が飛躍的に進みました。既存の大画面モニターに取り付けるだけで電子黒板化でき、画像を自由に拡大したり書き込めるため、プレゼンなどを行う際は非常に便利です。以前はホワイトボードを使って授業のたびに複雑な電気回路図や計算問題の解法などを板書していましたが、その時間と手間が不要になり、データも保存できるようになりました。

信山教授今回その次のステップとして「てれたっち」を2台に増やし、3台ある大画面モニターのうち両端の2台を電子黒板化しました。例えば、学生が一方に立ってプレゼンを行いつつ、私がもう一方の画面にコメントを書き込めるため、無駄な待ち時間が減りました。中央の1台はサブモニターで、学生に問題を解いてもらう時に参考になるコンテンツなどを映しておくために使っています。

信山教授さらに学生に意見を聞いたところ、「席が離れると画面が見づらい」「発表者の影になって見えない時がある」という声が寄せられました。それならば、大画面モニターと連携するディスプレイを学生が座るデスクに置けばいいと考えました。しかし、ただ見やすくするだけならPC教室などでもやっている。どうせなら双方向で操作できるようにしようと考え、アイ・オー・データ機器のタッチディスプレイを7台導入することに決めたというのが経緯です。

大画面モニターと各デスクのタッチディスプレイはどのように連携していますか?

大画面モニターと各デスクのタッチディスプレイ

信山教授マイクロソフトの無償アプリ「Microsoft Whiteboard」を使うことで、大画面モニター側とコンテンツを双方向でリンクさせています。どちらの書き込みも反映できるため、デスク上のタッチディスプレイ1台1台が「ミニ電子黒板化」できたというわけです。

信山教授当初は分配器などを使って、ケーブルでつなぐことも考えましたが、授業のスタイルに合わせて教室内のレイアウトをアレンジしたいとき、このケーブルがどうしても邪魔になってしまいます。タッチディスプレイをいつでも簡単に移動させることができ、双方向で操作できるようにしたかったので、タッチディスプレイの背面にWi-Fi(無線LAN)内蔵ミニPCを接続し、アプリを使ってコンテンツを共有する形にしました。

八戸工業大学 工学部 電気電子工学科 教授 信山 克義(しんやま かつよし) 様

信山教授データはすべてクラウドに置いていますので、以前の授業で用いたコンテンツの内容をいつでも確認できます。また、授業用に制作したコンテンツを教室以外の場所からアップロードすることも可能です。他にもさまざまなアプリを試したのですが、動作が不安定だったり遅延がおきたりして、試行錯誤の結果これにたどり着きました。コストをかけずに安定して長く使えるという意味で、このスタイルがいいですね。

機材の接続構成

「ミニ電子黒板」で画面の拡大・書き込みが自在に!グループ学習が活性化。

双方向のディスプレイにしたことで、学生さんの反応はいかがですか?

「ミニ電子黒板」で画面の拡大・書き込みが自在に!

信山教授使い慣れるにつれて学生の反応がよくなってきました。特に注目したいのは「グループでの話し合いがしやすい」という意見です。「見たいところを自分たちで自由に拡大できるのがいい」と言っています。

信山教授例えば、私が大画面モニターで問題を出し、解答者を2名指名します。指名された学生は問題を解くために、同じデスクの学生とグループで話し合う。その際に見たい箇所を拡大できるんです。これがお隣同士であればタブレット端末でもいいのですが、4人以上の人数になると表示画面が小さくて厳しい。表示画面がタブレット端末よりも格段に大きい21.5型のタッチディスプレイだからこそ4~6人でも見やすく、グループ学習が活性化するんですね。

グループ学習が活性化

信山教授また、グループの理解度や進捗に応じて見たい箇所が異なります。こちらのデスクは1問目を見たいが、こちらは2問目が見たい。そうやってグループごとに必要なところを拡大してディスカッションできます。

信山教授答えが分かれば解答用紙をスキャナーで取り込んで、大画面モニターに映してプレゼンしてもらいます。その後、発表した学生の説明内容や発表態度などをデスクごとに評価してもらうのですが、それもタッチディスプレイから行います。デスク7箇所での評価が一斉に大画面モニター上に映し出されるので、時間短縮になって授業の流れを止めません。

学生さんの授業への理解度、集中力は変わりましたか?

ライブな真剣勝負で、まさにアクティブ・ラーニング

信山教授何より、学生に学んでもらう時間が以前よりも取れるようになりました。授業のスタイルとして、私が一方的に教えるのではなく、どれだけ学生が主体的に、積極的に対話しながら学習内容をより深く理解できたかを重視しています。そのための環境をこれらのICT機器によって作り出せていると実感しています。

信山教授そもそも私は板書を極力しないようにしています。板書ばかりしていると、どうしても学生が受け身になってしまい、一方通行の授業になってしまう。だから手短にポイントだけ伝えて、「これに関して30秒考えてみて」と学ばせる。ライブな真剣勝負で、まさにアクティブ・ラーニング。ある意味、学生にとってこの授業はプレッシャーみたいですね。いつ当てられるかドキドキして一瞬も気が抜けない。発表する学生は、グループの他の学生に「ここはどうやって説明したらいい?」と相談するんです。それでいい。それがいい。説明したりされたりして、自分で振り返りながらこの授業で何を学んだかを実感することで、学習内容が確実に身に付いていくと思うからです。

ICT機器の活用で、アクティブに学び続けることができる人材の輩出へ。

これからの授業への展望をお聞かせください。

信山教授学生はかなり主体的になりましたが、学生がもっと主体的かつ積極的になるような仕掛けが必要だと思っています。どんなツールを使えばよりアクティブで学生参加型の授業が展開できるか。この授業時間でこれだけ学びが深まった!という達成感を味わえるようにしていきたいですね。

学生の主体性や対話力を高め、学習定着率をアップさせる手段、道具としてICT機器を使用

信山教授目的は学生の主体性や対話力を高め、学習定着率をアップさせること。そのための手段、道具として今後もICT機器をうまく使っていきたい。電子黒板やタッチディスプレイでのプレゼンは、社会に出ても役立つに違いありません。最終的に学生がここで学び、新しい時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたってアクティブに学び続けることができる人材になってほしい。そんな願いを込めて、ICT機器を利用した授業を磨いていきたいですね。

導入法人概要

学校法人 八戸工業大学
法人名
学校法人 八戸工業大学
https://www.hi-tech.ac.jp/
法人概要
北東北の明日を担う人材の育成に取り組む。工学部に機械工学科・電気電子工学科・システム情報工学科・生命環境科学科・土木建築工学科、感性デザイン学部に創生デザイン学科を設置。大手出版社の2019年実就職率ランキングで理工系大学全国第1位を獲得するなど、手厚い教育・指導に定評がある。
所在地
〒031-8501 青森県八戸市妙字大開88-1
設立
1972年1月
ご担当者名
工学部 電気電子工学科 教授 信山 克義(しんやま かつよし) 様
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