SIMフリー 4G(LTE)ルーター WN-CS300FR
【石川県 株式会社AMS】

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SIMフリー 4G(LTE)ルーター WN-CS300FR導入事例【石川県 株式会社AMS】

取材日:2021年2月18日

「SIMフリー 4G(LTE)ルーター」とクラウドPBXで、素早く、安価にテレワーク対応!
アフターコロナを見据えた多様な働き方もサポート

左から、石村 勇二氏 古倉 功一氏
左から、石村 勇二氏 古倉 功一氏

石川県金沢市の株式会社AMS様は、自社開発のホームページ作成ツールの提供を中心に、デザインからコンサルティングまで、WEB制作に関する様々なサービスを提供する企業です。コロナ対策としてテレワークの検討を始めた同社は、電話の自由度を高めるためにクラウドPBXを導入しました。しかし、導入と同時に不具合が発生。そのトラブルを素早く安価に解消したのが、「SIMフリー 4G(LTE)ルーター WN-CS300FR」(以下「WN-CS300FR」と表記)でした。その後、同製品は事業継続のための予備回線として、同社のビジネスの強力な備えになりました。さらには、アフターコロナを見据えた多様な働き方の切り札としても、大きな可能性を見せています。

クラウドPBXの導入で思わぬトラブル!? 急遽、ネットワークの構築が必要に

テレワーク化の取り組みとしてクラウドPBXを導入し、さらに「WN-CS300FR」もご活用と伺いました。

古倉 功一氏

古倉 様当社の制作部門では、現在約10名の社員がメールと電話を使ってお客様とコミュニケーションをとっています。サービスの特性上、対面での接客はほぼ行いませんので、リモートワークとは相性がよいはずなのですが、お客様サポート、また見込み顧客の皆様のために用意しているフリーダイヤルがネックになってしまいました。この番号にかかってくるお問い合わせに対応するために出社する必要が出てしまい、テレワークの実現を阻んだのです。そこでクラウドPBXを導入して、スマートフォンで社内/社外を問わずどこからでもお問い合わせ電話が受けられるようにしようと考えました。選んだサービスは、フリーダイヤルにも対応しているNTTコミュニケーションズの「Arcstar Smart PBX」です。

しかし、それで万事解決とはならなかったとか。

古倉 様移行後に原因不明の障害が発生しました。フリーダイヤルのコールが鳴ったり鳴らなかったりという、不安定な状態になったのです。これでは機会損失のリスクもありますし、既存のお客様の満足度低下にもつながります。後からファイアウォールの設定が誤っていたことが判明したのですが、その時は理由がわからずすっかり困ってしまいました。

トラブルに見舞われた時、思い至ったのが4G(LTE)対応ルーターによる電話専用のネットワーク構築だったというわけですね。

石村 勇二氏

石村 様もともと当社では電話の帯域使用量がそれほど多くなかったため、IP電話用に専用の光回線を用意していませんでした。関連する各事業者に確認すると、それがトラブルの原因になり得るとのことでしたので、クローズドの環境で新規の回線を用意することになりました。しかし、光回線を新たに引くにはコストも時間もかかります。社内ではすでに業務に支障が出ており、一刻を争う状況の中、たどり付いたのが「SIMフリー 4G(LTE)ルーター」という選択肢だったのです。

古倉 様通話をメインとした第二の回線としての用意になるわけですから、SIMの速度にはさほどこだわらず、できるだけ安価なもの、またすぐに利用開始できるものをと探し始めました。その時に出会ったのが楽天モバイルの法人向けSIMプランです。レビューを見てもなかなか高評価でしたので、さっそく体験版を申し込み、唯一の対応ルーターとなるアイ・オー・データ機器の「WN-CS300FR」も発注しました。

当初の目標だったテレワーク率7割を達成、さらに事業継続を見据えて

「WN-CS300FR」とSIMが揃って、すぐに新しいネットワークは構築できたのでしょうか。

古倉 功一氏

古倉 様簡単に設定できて、すぐに使い始めることができました。「WN-CS300FR」にSIMカードをセットし、管理画面に表示されたキャリアを選択して、後は保存ボタンを押すだけです。新たなネットワーク構築の検討を始めてからSIMとルーターが届くまでに2、3日かかりましたが、揃ったらその日のうちに稼働開始です。驚くほどのスピード感でした。

トラブルは解消し、テレワーク環境も無事構築できたわけですね。

古倉 様回線トラブルが解消し、クラウドPBXによる運用が軌道に乗ったことで、社員のスマートフォンを内線電話として活用することが可能になりました。いわば、オフィスの電話をアプリ化して、そのままスマートフォンに搭載したようなものです。これでパーフェクトな電話のテレワーク環境が整いました。社内/社外、どこにいようともフリーダイヤルや内線電話を受けることができますから、機動力もグッと高まります。また、通話アプリならBYODで利用できますので、端末の新規購入も必要ありません。テレワーク率は当初の目標だった最大7割を達成しています。

その後、「WN-CS300FR」で構築したネットワークを、いざという時の備えにしているとのことですが、どのような構成になっているのでしょうか。

石村 勇二氏

石村 様新しい回線環境は問題なく稼働してくれて、大変助かりました。ただ、後にファイアウォールの設定を変更したところ、電話が鳴らないという当初の不具合は解消したんですね。そこでネットワーク構成はいったん以前の状態に戻し、「WN-CS300FR」はバックアップのためにコールドスタンバイとして待機させることにしました。

「WN-CS300FR導入」システム構造図

石村 様既存のネットワークに障害が発生した際、独立した4G(LTE)の通信回線を備えておくことは、万が一の事態を考えても安心です。障害時には、既存のルーターから「WN-CS300FR」にジャックを差し替えるだけですぐに予備回線に移行できます。どんな時でも突然業務が止まることのないように、無停電装置などと組み合わせて、できるかぎりの環境整備を行っています。

費用について教えてください。

古倉 功一氏

古倉 様SIMのランニングコストとして月額1500円(税別)ほどかかっています。通信量としては毎月0.5GB程度を見込んでいまして、従量制では若干心配もありましたが、特に問題のない範囲で収まっています。なお、通話料の削減にも成功しています。利用形態にもよりますので、どの企業でも同じ効果が出るわけではないでしょうが、当社では社員同士の内線通話が活性化された結果、外線通話料がだいぶ減りました。

回線を余分にスタンバイさせているわけですから、コストはかかりますよね。しかし、安心のためと思えば些細な投資ですね。

古倉 様従来のPBXではIVR(自動音声)等を利用するのにもコストがかかっており、自社で気軽に設定することもできず、変更のために業者を呼ぶといったことが当たり前に行われていました。新体制ではこうした費用が不要になりましたので、ずいぶん安価になった印象です。もちろん、光回線を増設するのに比べてもお安いですよね。クラウドPBXは月額利用料しかかかりませんし、BYODもできて、導入時に必要なのは社内で利用するIP電話機のみとお手軽。「WN-CS300FR」で予備の回線まで用意しても、全体としてのコスト効果は出ていると評価しています。

テレワークだけじゃない! 多様な働き方に応える「WN-CS300FR」

今後、予備回線以外にも、「WN-CS300FR」の活用はありそうでしょうか。

石村 勇二氏

石村 様今は予備ですが、いずれは主回線にすることも視野に入れています。現状の構成ですと既存ネットワークから何らかの影響を受け、不安定になる可能性もありますから。分散運用を常態にしていくことも考えるべきでしょう。

古倉 様最初は障害対応の目的で導入した「WN-CS300FR」ですが、使ってみればビジネスの新たな可能性もたくさん見えてきました。例えば自宅に満足なインターネット環境を持たない社員のテレワーク環境の構築です。SIMセッティング済みの「WN-CS300FR」を持ち帰ってもらえば、簡単にインターネット環境が提供できます。LANケーブルにも対応していますから、Wi-Fi非対応の端末を利用している社員も助かりますね。操作も極めて簡単ですから、システム担当者の手を煩わせません。

たしかに一言でテレワークと言っても、社員の皆さんは自宅の環境もそれぞれです。多様な環境に対応するために、様々な選択肢があることは有効ですね。

古倉 様ビジネス形態や回線使用量にもよりますが、例えば小規模のブランチオフィスなら、この組み合わせで通信環境は十分というケースもあり得ます。さらに、コロナ禍が落ち着いたら、ワーケーションの導入なども検討していまして、その時にも役立ちそうです。社員にとって魅力的な職場を作るという意味でも要注目ですね。コロナ対策から始まった今回の取り組みでしたが、アフターコロナの多様な働き方にも貢献してくれそうです。

導入企業概要

株式会社AMS

「効果の出るホームページを安価に、ずっと使っていただく」をコンセプトに、ホームページ作成ツールAMSシリーズの提供・サポートや、WEBシステムの企画・開発・保守など、様々なサービスを提供しています。顧客サポート力や集客力には定評があり、2020年にはWEBメディア『mybest』による「ホームページ作成サービスおすすめ人気ランキング12選」にて、サポート部門2位、集客部門5位、全体評価4位という高評価を得ています。

企業名
株式会社AMS
https://amsstudio.jp/
所在地
石川県金沢市問屋町2丁目99番地
設立
平成30年(2018年)10月
ご担当者名
取締役副社長 古倉 功一 様
システム部 執行役員 石村 勇二 様
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