らくらくボード「IWB-651EB」導入事例
【奈良県 橿原市立真菅小学校】

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らくらくボード「IWB-651EB」導入事例【奈良県 橿原市立真菅小学校】

取材日:2021年7月1日

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Chromebookとの連携で、グループでの「調べ学習」もスイスイ進む!
授業の「つかみ」に、学級活動に──、
あらゆるシーンで活きる「らくらくボード」

今西教頭、竹内先生
左から、今西教頭、竹内先生

橿原市立真菅小学校は、歴史豊かな奈良県橿原市に立地する伝統ある小学校です。長年にわたり受け継がれてきた住宅地と、都市化の進む新興住宅地が混在する地域において、市内最大規模となる650人超の児童が通い、ICT導入も積極的に行っています。

同校では、全クラスへの電子黒板配備の先駆けとして、5・6年生の各教室に「らくらくボード」を導入しました。5年4組を担任する竹内泰斗先生は、授業の「つかみ」から「調べ学習」、さらには学級活動に、「らくらくボード」をフル活用されており、その具体的な使い方、学習効果についてお話を伺いました。

「らくらくボード」とChromebookをフル活用した、新しい社会の授業

橿原市立真菅小学校 竹内泰斗先生
橿原市立真菅小学校 竹内泰斗先生

竹内先生の社会の授業は、「らくらくボード」に加え、児童1人1台のChromebook、さらにインターネットも存分に活用した参加型の授業でした。教室は大いに盛り上がっていましたね。

竹内先生今回の授業では「水産物の産地調べ」を行いました。グループに分かれ、各自Chromebookを使って情報収集を行う学習です。資料としてスーパーのWebサイトや通販サイトのPDFカタログなど、身近な素材を使わせてもらっています。グループごとにどの資料を参照するかを私が指示し、「ロイロノート・スクール」のWebカード機能を使ってアクセス。調べた内容は、「らくらくボード」に大きく表示して共有しました。

具体的には、どのような方法で共有されているのでしょうか。

竹内先生今回はGoogle Earthのプロジェクト機能をメインで使いました。私がプロジェクトを作成し、そこに児童のアカウントを登録します。こうすると、私の端末から全員の進み具合を確認することができるようになります。グループ学習の際には、グループ内で同じ画面を共有し、今度はそのグループごとのまとめを、「らくらくボード」の大画面でクラス全体に共有します。

授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3

クラス全員で1つの地図を作り上げていくような方法ですね。皆さんの調べたたくさんの産地のピンが、見る間に地図を埋め尽くしていくのは圧巻でした。

授業の様子4

竹内先生以前は大きな模造紙で日本地図を用意して、野菜や魚介などの写真の切り抜きを貼ったりもしていました。しかし、切り抜くのにも、貼るのにも時間がかかる上、面白みに欠ける作業です。さらに、模造紙サイズだと、せっかく作り上げた地図も、後ろの席からは見えにくいという難点があります。また、紙は最終的に処分しなければなりませんから、エコという観点でも好ましくないですね。それで、Chromebookを使って同じような学習ができないかと考えたのが、この授業の始まりなんです。

電子黒板のメリットを活かした、テンポのよい授業でしたね。

竹内先生テンポのよさは電子黒板ならではです。模造紙を使ったアナログな方法では、「らくらくボード」を使って1時間の授業で行った内容を再現するのに、2~3時間はかかってしまいます。また、旧型の電子黒板やプロジェクターなども使ったことがありますが、「らくらくボード」は快適さが段違いです。

橿原市立真菅小学校 今西功暁教頭
橿原市立真菅小学校 今西功暁教頭

「らくらくボード」を使い始めて今年で2年目とのことですが、プロジェクターや旧型の電子黒板との違いについて教えてください。

竹内先生プロジェクターは、どうしても画面が暗いことや映すために黒板の半分が使えなくなってしまうので、ストレスを感じていました。また、旧型の電子黒板はヌルっとした感じで動作が重く、ちょっと遅れて反応するなど使い勝手が悪かったので、電子黒板らしい機能はほとんど使わなくなってしまいました。最終的には大型ディスプレイとして、画面表示のためだけに使っていました。

今西教頭竹内先生の授業を見ていると、ICT機器の使い方がどんどん変わってきていることが窺えます。管理職になって私が現場を離れたのがまだ2年前のことですが、当時は大型ディスプレイしかなくて、ツールはExcelやPowerPointを多用していました。今はインターネット回線が増強されて、クラウドのツールも存分に使えます。より進化した、魅力的な授業を実現していますね。楽しそうに学ぶ子どもたちの姿を見ていると、自分も現場で授業をしたいという気持ちが湧き上がってきます。

授業だけでなく、学級活動にも。幅広い用途で活用できる

授業の冒頭では、「らくらくボード」の画面に写真を次々と表示して、「海産物の名前当てクイズ」を行われていました。竹内先生が写真を表示するたびに、児童たちがとても元気よく魚の名前を答えていたのが印象的です。

竹内先生どの教科でも授業へのスイッチを入れるために、「つかみ」を大切にしています。電子黒板はこのような取り組みとは非常に相性が良くて、印刷などの手間をかけずに様々な画像を使って視覚に訴えることができます。勉強と言われると苦痛に感じるという児童も、「これなら楽しい」と、ノリよく、遊び感覚で食いついてきてくれます。

授業の様子5

意欲につながっているのですね。

竹内先生話題の広がりという面でも効果を感じています。例えば授業中に、「ノルウェーのサーモン」という言葉が出れば、あらかじめ準備していなくても、すぐにGoogle Earthをクルクルと回転させて、ノルウェーの場所を表示して説明できます。質問があったら、すぐに調べて答えてあげたいので、「らくらくボード」は電源オンで待機させておくんです。時には脱線してしまうこともありますが、動画や写真でわかりやすく見せてあげれば、知識がスーッと入っていくことを実感しています。

授業中にグループ分けをされていましたが、「らくらくボード」に座席表を表示して、どのようにグループになるか色分けして提示されていましたね。それを見た児童の皆さんは、ものの1分もかけずに指示通りのグループになっていました。

竹内先生視覚でパッとつかめるのは、電子黒板ならではです。ほかにも臨機応変に使っています。授業中に気付いたことを書き留めたり、デジタル教科書やワークシートを表示して、その上に書き込んだり。書き込んだ内容はそのまま保存できますから、次の授業で振り返りに使ったり、欠席した児童に渡してあげたり。また、授業以外のシーンでも何かと便利に使えるんです。朝の会、帰りの会のメモ代わり、時間内に作業を終えたい時にはタイマー表示、天気が崩れそうな時には天気予報を表示しておくなど、様々な形で役立てています。

今西教頭現在、5年生、6年生のクラスで電子黒板を導入していますが、どのクラスでも授業はもちろん、日常の連絡事項までフル活用しているようですね。低学年の子どもたちからは、電子黒板のある上級生の授業はずいぶん楽しそうだと、期待の声が聞こえてきています。

帰りの会1
帰りの会2
帰りの会3

「楽しみながら学ぶ」が、意欲につながる。さらに、様々な課題を持つ児童を支援

竹内先生

「らくらくボード」を使って、ほかにはどんなことをやってみたいですか。

竹内先生これまでに思い立ったことは何でも、どんどん試してきました。そういう意味では、やってきたことが全部、「やってみたかったこと」ですね。どうしたら子どもたちが授業に「ノるか」ということを、いつも気にかけています。反応を見て、難しすぎたなと感じたら取り下げることも。もちろん「こける」ことだってありますよ。

「らくらくボード」の学習効果は実感されていますか。

今西教頭本校は橿原市では一番大きな規模の小学校で、様々な課題を持つ児童も通っています。電子黒板やChromebookで実現した視覚的な授業によって、学習を助けられている子どもたちも大勢います。竹内先生の授業でも、「楽しみながら学ぶ」を実践していましたが、これが登校に難を抱える子どもたちのモチベーション向上につながるケースもありますね。「電子黒板やChromebookを使った授業が楽しいから学校に行こう」となるわけです。

今西教頭

今後のヴィジョンについて教えてください。

竹内先生当校の今年度の研究主題は、自主的・自律的な学習で、研究授業のテーマも、タブレットや電子黒板といったICT機器をいかに効果的に使うかというものです。活用については、これからも積極的に取り組んでいくつもりです。

今西教頭竹内先生は電子黒板をしっかり使いこなして、研修会を開催するなど、校内での普及に努めてくれています。実に頼もしいですね。今後も中心となって活用を進めてくれること、引き続き期待しています。

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導入学校概要

橿原市立真菅小学校
学校
橿原市立真菅ますげ小学校
所在地
奈良県橿原市
開校
大正2年
ご協力いただいた
先生
橿原市立真菅小学校 竹内泰斗先生
橿原市立真菅小学校 今西功暁教頭


※ロイロノートは株式会社LoiLoの登録商標です。

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