Thunderbolt 3/USB-C 両対応 超高速ポータブルSSD
「PRO-G40 SSD」導入事例
【ミュージシャン:赤堀眞之氏】

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Thunderbolt 3/USB-C 両対応 超高速ポータブルSSD「PRO-G40 SSD」導入事例 【ミュージシャン:赤堀眞之氏】

取材日:2023年9月27日

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プロクリエイターたちの作業環境を一変させた超高速転送
DTM制作現場の最適解、Thunderbolt 3対応「PRO-G40 SSD」

PRO-G40 SSD
ウエスタンデジタル SanDisk Professional「PRO-G40 SSD」

業界でDTMの最前線を走るクリエイターたちは、ストレージ使いにも強いこだわりがあります。そんな業界のベテランたちに、容量・速度・安定性、どのポイントで選んでも「申し分ない!」と高評価を得ているのが、超高速ポータブルSSD「PRO-G40 SSD」。
楽曲制作のみならず、ベーシスト、アレンジャー、プロデューサーとして、またライブサポートなど、音楽制作の現場で幅広く著名アーティストたちを支えてきたベテランミュージシャン、赤堀眞之氏に、ハイパフォーマンスを追求したSSD活用について語っていただきました。

DTM(DeskTop Music:デスクトップミュージック)とは

コンピューター上で楽曲を制作するプロセスのこと。ツールとしては、音源モジュールやシーケンスソフト、ソフトウェア・シンセサイザーなどが使われる。

激増するデータ対策としてのポータブルSSD。課題は転送速度だった

赤堀眞之氏
赤堀眞之氏

普段はストレージ、とくにSSDをどのように利用しているのか教えてください。

赤堀氏ポータブルSSDを複数台所有しています。1台当たりの容量は2~4TBで、全部で20TBほどを常に持ち運んでいます。楽曲のデータを保存し、スタジオや自宅、ライブ会場などを行き来しています。いわば大事な書類の入ったブリーフケースのようなものですね。Macの内蔵SSDにはアプリケーションを保存し、ポータブルSSDを接続すれば、そのまま編集などの作業に入れる状態にしてあります。音楽制作において、ポータブルSSDは必需品です。

20TBとは大容量ですね! そんなに容量が必要なのでしょうか。

赤堀氏Macの内蔵SSDに楽曲データを保存することも可能ですが、そうなるとやはり容量が少ない。一般的には1~2TBなので、すぐにいっぱいになってしまいます。 オプションで8TBほど増やすことも可能ですが、30万円と非常に高価ですから、アプリケーションは内蔵SSD、曲のデータを外付けSSDと、使い分けています。具体的には、Mac内蔵SSDには音楽制作アプリケーションをインストールし、外付けSSDには楽曲データを保存しています。以前はCDスペックの44.1kHz/16bitで楽曲を制作していましたが、今はハイレゾ音源を考慮し96kHz/24bitで制作しています。このため1曲あたりのデータ量が非常に大きく、どうしても大容量の外付けストレージが必要になります。

大容量で選ぶならHDDのほうが安価になると思いますが、あえてThunderbolt 3対応SSDを選んだ理由について教えてください。

赤堀氏読み書きの多いデータはHDD、速さ重視の部分ではSSDなどと、適材適所で利用することはいつも考えています。持ち運びとなればSSD、接続はおそらく現時点で最速レベルのThunderbolt 3がベストでしょう。経験上、USB接続のSSDだとアプリがフリーズしてしまうことが多く、Thunderbolt 3接続だとそれが少なかったということもありますね。

PRO-G40 SSDを導入されて、どのように変わりましたか。

赤堀氏まず単純に、ものすごく速くて驚きました。Thunderbolt 3接続で、約20GBのデータ転送にかかるのが10秒足らず。SATAで接続されたMacの内蔵SSDに匹敵する速さを体感しています。PRO-G40 SSDにより、「速くて快適だが、容量が足りない内蔵SSD」「大容量だが速度が出ず、不安定な外付けSSD」のジレンマがあっさり解決し、作業環境が一変しました。

PC&SSD
赤堀氏

生産効率に直結。音楽制作の現場ではThunderbolt 3接続がマストに

事前に制作した楽曲データがPRO-G40
現在ツアー中のTM NETWORKのステージの様子。
事前に制作した楽曲データがPRO-G40 に保存されている。

Thunderbolt 3の優位性を実感されたようですね。

赤堀氏転送速度は仕事の効率を左右するものなので、一緒に働くチームのメンバーと、いつも様々な製品、環境をテストしています。試行錯誤の結果、やはりThunderbolt 3接続したPRO-G40 SSDが高速で安定しているという結論にたどり着きました。Thunderboltについては、2の時代まではまだ速度に不満がありましたが、3になって一気に性能が向上したと感じます。

PRO-G40 SSD(4TB)の読み出し速度はThunderbolt 3接続時に最大3,000MB/s。とても高速なSSDです。

赤堀氏例えばライブのリハーサルで、「この曲、長いから少しカットしましょう」なんて意見はすぐに出てくるものです。現場ではメインのMacを2台用意していますが、その2台のうちの1台で編集作業をして、その後、もう1台のMacにコピーして動作確認……とやっていると、ちょっとした変更でも30分程度はかかっていました。PRO-G40 SSDになってからはこれがあっという間で、転送の待ち時間にゆっくりトイレにも行けなくなってしまいました(笑)

まさに生産性につながる問題といえますね。

赤堀氏データ転送速度が改善され、環境が安定したことで、アプリを複数同時に立ち上げたり、複数の作業を並行して行うことも可能になりました。アーティストたちと仕事をすれば、「こんなことをやりたい」という意見はよく出てきますが、それを実現するのに時間がかかりすぎると、その間にアイデアが死んでしまいます。僕はアーティストたちのひらめきをすぐに形にしたい。そういった観点でもやはり転送速度は重要です。

赤堀氏

アイデアの鮮度があるうちに、しっかりと活かすことができるわけですね。

赤堀氏僕自身、いわゆる「やる気スイッチ」のようなものが入る瞬間ってあります。「降りてきた!」「今やる!」という。その瞬間に一気に作業したいのですが、そこでデータのロードに時間がかかったりフリーズしたりすると、もうやる気が削がれてしまいます。クリエイターってそういうものです。クリエイティビティに大きな影響を与えますから、ストレスフリーな環境作りはいつも心掛けています。

激増するデータ対策に。将来を見据えたストレージのあり方とは

赤堀氏

音楽の仕事は、昨今かなりITに寄ってきているようですね。ミュージシャンやアーティストにも、ITに対する選定眼が求められるようになっているのでしょうか。

赤堀氏現場でMacを扱うミュージシャンは、楽器以上に機材が多いです。僕もいつもサーバーラックを2台、ガラガラとステージ横に引っ張ってきて設置しています。とはいえ、楽曲を良くするために、アーティスティックなアイデアよりデータ的な視点が先に立つとなると、それはそれで面白味がなくなるのではないでしょうか。アーティストにはそれぞれスタイルがありますし、誰もが必ずITに熟練する必要はありません。知識を持たないアーティストたちの「やりたい」を、ITで適えていくのがプロデューサーとしての僕の仕事でもあります。

ちなみに、SSD以外のストレージも含めると、現在のストレージ環境はどのような形になっていますか。

赤堀氏USB 3.2対応のUSBメモリやSDカードも使用しています。こういったものは、「マストではないけれど、あると便利」的な、ちょっとしたデータを保存しておくのにいいですよね。
また、長期保存の必要があるデータは、8TBの3.5インチHDDでRAIDを組んで、計16TBで保存しています。さらに予備のHDDも用意し、挙動が怪しくなったら瞬時にコピーするなどして、データを失うことがないようにしています。そのほか、読み込みに速度が求められるデータはSSDでRAIDを組んで保存しておくなど、自分なりに工夫して使い分けています。

ストレージだけを見ても、選択肢はずいぶん増えましたよね。

赤堀氏あとはクラウドストレージも使っています。PDF化した譜面のほか、音質にこだわりのない、単なる資料としてのMP3、MP4のデータなら、クラウド保存という選択肢はありですね。データ増加への対策として、ある程度割り切って、重要度に応じて使い分けています。

これまでのキャリアで制作された楽曲のデータは、全部で相当な量になりそうですね。

赤堀氏長年担当しているアーティストになると、それだけで膨大なデータ量になります。今までのレコーディングデータはすべてHDDで管理していますが、最近はこれをどうやって後世に残していくかということも考えています。100年後、200年後を見据えたデータ保存というのは、業界全体の課題といえますね。

それならば、アイ・オー・データ機器が販売しているVerbatim(バーベイタム)の長期保存光メディア「M-DISC」をご検討いただくとよいかもしれません。まさに今お話に出たような、100年先を見据えたデータ保存のためのブルーレイディスクです。

赤堀氏そんなものがあるんですね。実はアイ・オー・データの製品はいろいろと愛用していまして、スタジオでは作業用ディスプレイとしてGigaCrysta(ギガクリスタ)も導入しています。音楽制作の現場においても、ITの果たす役割はどんどん大きくなっています。メーカーにはさらなる品質向上により、引き続き制作環境を支えてもらうことを期待しています。

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概要

赤堀眞之氏
取材にご協力
いただいた方
赤堀眞之氏
プロフィール
1977年12月21日、横浜生まれ。ベーシスト・プロデューサー。
学生時代にピアノ・オーボエ・指揮者・合唱団(テノール)を勉強。2000年に自身のバンドPuZZ:にてPolydorよりメジャーデビュー。ベーシストやアレンジャーとして活動をし、バンド解散後にフリーランスとして活動を開始。現在は小室哲哉氏のアシスタントとしても活動中。ライブでは、大半をベース兼バンドマスターとして演奏・演出も手がけ、アコースティックギターやマニピュレーター・録音も手がける。レコーディングでは演奏(主にベース・アコースティックギター)・アレンジ・プロデュースとして参加する傍ら、アーティストへの楽曲提供。CM・ゲーム音楽・映像作品へのインスト曲制作も手がける。
主なサポート
アーティスト
堂本光一、小室哲哉、TM NETWORK、華原朋美、佐藤健、6時のおやつ、寺島惇太、SHIN、阪本奨悟、熊田茜音、石川よしひろ、Rihwa、中川晃教、カラーボトル、フリーウェイハイハイ
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