20点マルチタッチ&4K対応65型(可視領域64.5型)ワイド液晶ディスプレイ
らくらくボード(LCD-CU651EDB-T)導入事例
【かほく市立七塚小学校】

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らくらくボード(LCD-CU651EDB-T)導入事例

取材日:2023年11月16日

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市内の全小中学校に計147台の「らくらくボード」を導入
使いやすさ、費用……、様々な要件を満たす最適解

左から、油野真佑主事、長浜龍星先生、土田泰裕先生
左から、油野真佑主事、長浜龍星先生、土田泰裕先生

教育機関におけるICT機器の導入には、機能だけでなく、コスト、使いやすさなど、様々な観点が必要になります。石川県かほく市では、厳しい選定を経た上で、市内の全小中学校に計147台のマルチタッチ大型ディスプレイ「らくらくボード(LCD-CU651EDB-T)」を導入しました。
毎日の授業で「らくらくボード」を積極活用しているかほく市立七塚小学校では、先生も児童の皆さんも、タッチ機能で画面上のアプリを自在に操作しています。4年2組の算数の授業を訪問し、クラス担任の長浜龍星先生と同校のICTを担当する土田泰裕先生に、その活用方法や学習効果についてお伺いしました。また、かほく市教育委員会からは油野真佑主事にご同席いただき、導入の背景や学校におけるIT導入のビジョンついて語っていただきました。

教務用パソコンを大画面でタッチ操作。見やすさ、わかりやすさは抜群

「らくらくボード」を導入される前は、どのような状況だったのでしょうか。

かほく市立七塚小学校 長浜 龍星 先生
かほく市立七塚小学校 長浜 龍星 先生

油野主事2010年頃に導入した大型ディスプレイが各学校に設置されており、主に先生が教務用パソコンと接続して活用していました。もちろんタッチ機能などはありませんので、キーボードやマウスで操作していました。また、「大型」と言っても昨今のモデルような大画面ではなく、児童からは「後ろの席から見えにくい」という声も上がっていました。今回、リプレイスの時期を迎えましたので、より大型で見やすく、タッチ機能もある「らくらくボード」に刷新しました。

長浜先生による今日の算数の授業は、分度器のアプリを使った図形の角度測定でした。児童の皆さんは自分のChromebookでそれぞれ課題の図形を測り、最後に前に出て「らくらくボード」で結果を共有していましたね。

長浜先生児童は1人1台Chromebookを持ち、ミライシードで連携しています。私は教務用パソコンの画面を「らくらくボード」に表示させて、タッチで画面を操作していました。「らくらくボード」とChromebookは、学習内容を共有したり、共同で作業したりする時に特に意識して使っています。ちなみに黒板にはメモや覚えておいてほしいことなど、学習のまとめにつながるポイントを書き込んでいます。用途に合わせた使い分けが大事ですね。

かほく市立七塚小学校 土田 泰裕 先生
かほく市立七塚小学校 土田 泰裕 先生

土田先生「らくらくボード」のおかげで説明しやすくなったという声は、複数の先生方から聞こえてきます。図形や漢字など、言葉だけでは表現しにくいものを、大きな画面に一瞬で表示できる点はいいですよね。黒板の場合は、時間をかけて板書している間に集中力がそがれてしまうこともありますが、タッチだとその心配はありません。

長浜先生先生が児童と同じアプリを使って、「らくらくボード」の大画面で操作して見せることで、わかりやすさにつながっています。以前はマウスなどパソコンの入力デバイスを使っていましたが、画面上で私が触って操作すれば一目瞭然です。操作について質問が出ることは少なくなりました。

土田先生特に低学年の児童にとっては、先生の画面と自分の画面が同じという点は大事ですね。

授業の様子

ほかにはどのような授業で「らくらくボード」を活用していますか。

長浜先生ほとんどの教科で使っています。例えば、社会ならば調べ学習、英語や国語ではスライドを使った発表、算数なら図形を表示したりします。教科ごとに効果的な活用ポイントがあるので、そこで使うようにしています。

児童の皆さんもスイスイと使いこなしていましたね。

土田先生大画面で操作することが楽しいのか、自分からどんどん前に出てきて発表するようになりました。タッチ操作で前の画面に戻ったり、進んだりといったことも容易ですから、繰り返したり、やり直したりといったシーンで役に立ちます。なるべくたくさんの児童に発表の機会を与えたいので、テンポよく切り替えできるのはよい点ですね。

長浜先生授業中、アプリを操作する時に「わからない」という声が上がれば、さっと前に出てきて「らくらくボード」の大画面で説明してくれる児童もいます。デジタルネイティブの子どもたちですから、すでにICT機器によく馴染んでいますね。私が教えるだけでなく、子どもたちから教えられることもあるんです。

授業の様子1
授業の様子2

参加型授業の中心に「らくらくボード」を

土田先生は電子黒板の活用経験もあるそうですが、比較して「らくらくボード」の使い心地はいかがでしょうか。

土田先生電子黒板には様々な機能が最初から搭載されており、アプリを併用する必要がないので便利ですが、若干操作しにくい部分がありました。また、導入当初は問題なく使っていても、年数が経ってそれなりに不具合が出てくると、持て余してしまいますね。校内に詳しい人材がいないと、まめに調整したり設定したりすることが難しくなるんです。

かほく市教育委員会 油野 真佑 主事
かほく市教育委員会 油野 真佑 主事

油野主事「らくらくボード」を選んだ背景には、なるべく先生方の負担を減らしたいという思いもありました。新しいICT機器を導入したせいで、操作を覚えたり、管理したりという手間が発生するのを避けたかったのです。「らくらくボード」なら、先生の教務パソコンを表示させて使うわけですから、新しいツールを覚える必要はもちろんありません。アプリと併用すれば、あたかも電子黒板のようにデジタル教材を自在に活用することもできます。

今回、市内の全小中学校への導入となりましたが、準備や設置は大変だったのではないでしょうか。

油野主事既存製品の撤去も必要でしたので、長期のお休みを利用して、一気に入れ替えを行いました。七塚小学校では計18台、市内の全小中学校となるとかなりの台数でしたが、1学校1日ペースで夏休み中に完了させました。

土田先生9月の始業式に登校した児童たちはすごく驚いて、「触りたい!」と好奇心いっぱいでしたね。

長浜先生最初の設定には少し手間がかかりましたが、導入後はまったくトラブルなく、毎日活用しています。

今回の導入では、製品のどのような点に着目したのか教えてください。

油野主事環境を変えることによって、現場の先生方の負担が増えないようにということは一番に考えています。今回、タッチ機能付き大型ディスプレイ(「らくらくボード」)と、タッチ機能のない大型ディスプレイ、電子黒板を併せて比較検討しましたが、「らくらくボード」が一番と感じました。タッチ機能のない大型ディスプレイは機能的に物足りず、一方で電子黒板は機能は多いものの高コスト、大規模導入となるとかなりの予算規模になってしまいます。「らくらくボード」は、費用と機能のバランスがちょうどよかったですね。

土田先生設定も簡単なことが望ましいです。電子黒板だとOSも搭載されており、新たに導入したらChromebook連携などの再設定が必要になりますが、ディスプレイの入れ替えでしたら既存の仕組みはほぼそのまま使えます。「らくらくボード」は、使いやすさ、費用、導入しやすさのすべてを満たした現実的な着地点でした。

これから「らくらくボード」をどのように活用していきたいですか。

土田先生参加型授業の要として、子どもたちにもっと使ってほしいですね。自分の手で自由に「らくらくボード」をタッチ操作しながら、考えたり、話し合ったりして、それを発表につなげてくれればと思います。

長浜先生子どもたちには、中学校に入学する前にできるだけ様々なアプリを体験しておいてほしいと思っています。「らくらくボード」があることで、これらのアプリがより使いやすくなり、新しい経験につなげるために役立っています。これからも引き続き活用していきたいですね。

授業の様子3
授業の様子4
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導入学校概要

かほく市立七塚小学校
学校
かほく市立七塚小学校
https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/nanate/
所在地
石川県かほく市木津ホ61番地1
開校
1873年
ご協力いただいた
先生
かほく市立七塚小学校 長浜 龍星 先生
かほく市立七塚小学校 土田 泰裕 先生
かほく市教育委員会 油野 真佑 主事


※ChromebookはGoogleLLCの商標です。
※ミライシードは株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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