20点マルチタッチ&4K対応65型(可視領域64.5型)ワイド液晶ディスプレイ
らくらくボード(LCD-CU651EDB-T-AG)導入事例
【学習院女子中・高等科】

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らくらくボード(LCD-CU651EDB-T)導入事例

取材日:2023年11月29日

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歴史と伝統の学び舎で先進のBYOD環境
多様性を尊重するベストな選択「らくらくボード」

学習院女子中・高等科 家本 佳代子 教頭
学習院女子中・高等科 家本 佳代子 教頭

生徒の自主性と先生方の働きやすさを尊重し、BYODによる教育環境を実現した学習院女子中・高等科。同校では、中等科1年から高等科3年に至る全30クラスに「らくらくボード(LCD-CU651EDB-T-AG)」を導入しました。学内で活用されている多様な端末との相性を考え、多機能の電子黒板等ではなく、あえて「タッチ機能のある大型ディスプレイ」という選択をしています。
実際に使ってみたら「本当によかった」とお話してくれたのは、導入当時、同校のICT委員を務められた家本佳代子教頭です。その先進的な教育環境において、「らくらくボード」がどう活用されているのか、また、どんな教育効果につながっているのか、詳しくお話を伺いました。

さまざまなデジタル教材を使った授業の中心に「らくらくボード」が

各教室に1台ずつ「らくらくボード」を設置されているそうですが、普段はどのようなIT環境で授業を行われているのでしょうか。生徒の皆さんは、MacBook、Windowsタブレットなど、さまざまな端末をお持ちのようですね。

家本教頭当校ではBYODを推進していまして、生徒もそれぞれ自分の端末を1台ネットワークに登録し、学内で安全に使えるように環境を整えています。端末だけでなく、アプリやツールもある程度主体的に選ばせています。生徒のBYODは2022年に始めたもので、当初は使い方や安全面に懸念があったのですが、実際に運用を開始してみると、心配したほどの問題はなかったですね。皆きちんと距離を持って、大人から見ても感心するほど適切に利用しています。自分のパソコンやタブレットで学ぶのがうれしいようで、意欲にもつながっていますね。

このような環境で、「らくらくボード」はどのように使われているのでしょうか。

家本教頭普段の授業で、先生方がさまざまな教材を表示して使っています。一部の先生方はデジタル教科書を使っていますし、共有はロイロノートで行うことが多いですね。また、英語の授業では音声を聴いたり、単語ノートを使ったり、数学ではさまざまなデジタルドリルや授業支援アプリを活用しています。Webアプリは基本的に端末を選びませんから、BYODとは好相性です。あとは、PowerPointなどMicrosoft製品もよく利用されています。

本当に多様な教材が使われているんですね。

家本教頭ロイロノートは全員が利用しており、学年によって全員に利用させている英語のアプリもありますが、ほかのアプリやツールを制限してはいませんので、先生も生徒もそれぞれが使いやすいものを選んでいます。生徒たちはそれは楽しそうに、多彩なアプリを自在に使いこなしています。最近はよいコラボレーションツールがたくさんあり、グループワークで1人の生徒に負担が偏るという問題もなくなってきました。発表する時は、それぞれがCanvaやアイビスペイントをはじめとするデザインツールを駆使してスライドを作り、「らくらくボード」に表示させています。せっかく頑張って作ったものですから、できるだけ大きく、きれいな画面で見せてあげたいですよね。

「らくらくボード」の導入で、授業はどう変わりましたか。

家本教頭生徒からは、「見やすい」という声が圧倒的です。デジタル教材を利用するためには、ディスプレイの視認性などさまざまなハードルがありましたが、それがずいぶん下がったと思います。一番後ろの席からもよく見えますし、レスポンスの良さも評価できます 。

授業の様子1
授業の様子2

「らくらくボード」を使って授業をしている【先生たちの感想】

・大きな画面のおかげで文字や画像が見やすく、生徒が集中して聞いている。
・板書の時間を短縮でき、他の活動に時間を有効活用できる。
・映像や音声を使って説明できるので、口頭のみの説明よりイメージが伝えやすい。 英語のリスニングにも適している。
・問題を解くのに必要な定理などを、すぐに参照できる状態で表示しておける。黒板と併用することで学習効果が上がっている。
・デジタル教材をより適切に操作したり確認したりできるようになった。
・関数のグラフなど、紙面や黒板では表現しづらい連続的な動きを一斉に見せることができる。
・理科では実験の細かい変化や3Dモデルなどを大写しにでき、理解につながっている。
・プリントやデジタル教科書を表示させて、その上から手で書き込める点がよい。直接ラインを引いたりしながら解説でき、生徒の反応もよい。
・生徒が発表する際、各自で制作したデジタル資料を提示して、指し示したり、拡大したりと自由に動かすことができる。自然と注目も集まり、発表者側にも聞き手側にもよい影響がある。
・高画質でデジタル教科書を表示させることができるので、今どこを扱っているかが生徒に伝わりやすい。授業に置いていかれる生徒が激減した。

BYODの進んだ多様な環境で、「らくらくボード」はベストな選択

電子黒板、タッチなしの大型ディスプレイなどさまざまな選択肢がある中で、なぜタッチ機能搭載の大型ディスプレイ「らくらくボード」を選ばれたのか、理由をお教えいただけますか。

家本教頭BYODの推進により、先生方もWindowsパソコン、iPadなどさまざまな端末を使っています。中高一貫校であるため、教員の人数も多く、勤務形態や勤務時間も人によりさまざまです。中には週1日しか授業を担当しないという先生もいますので、支給端末で環境を揃えるようなことは現実的ではなく、それぞれが普段利用しているデバイスやソフトウェアを活用したほうがよいと考えています。そうなると学校に導入されるIT機器には、どんな端末とも相性がよいことが求められます。ですから、OSが搭載されていて、利用端末を選ぶ電子黒板はニーズに合いませんでした。

学習院女子中・高等科 家本 佳代子 教頭

先生方の既存環境を活かすことも重要だったのですね。

家本教頭OSに依存しないことは特に重要でしたね。アップデートなどの管理業務を増やしたくありませんし、管理しきれなければ逆にリスクやトラブルにつながりかねません。また、電子黒板は高機能で便利ですが、使い方を覚えることが先生方の負担になります。実は、以前トライアルとして1台導入したことがあるのですが、うまく活用につなげられなかった経験があります。操作を覚えるのが大変だった上、それぞれの機能を授業にどう活かすのか、ビジョンが持ちにくかったのです。

タッチ機能のない大型ディスプレイは、なぜ選択しなかったのでしょうか。

家本教頭せっかく今から新規導入するのに、普通の大型ディスプレイでは物足りないという思いがありました。直感的に手で操作できるほうがやはりいいですよね。もちろん教室に合うサイズであることや、画面の美しさも重要です。このような希望を挙げていくと、すべてを満たす製品はあまりなく、おのずと「らくらくボード」に決まりました。

授業風景

今回導入された「らくらくボード」は抗菌モデルですが、衛生面で注意している点などはあるのでしょうか。

家本教頭コロナ禍には校内で使うIT機器の消毒にも尽力しました。今は落ち着いてきたとはいえ、このようなオプションは1つの安心として、あればありがたいものですね。

今後のご活用予定についてお聞かせください。

家本教頭現在、イベントの校内配信など、授業に留まらない使い方を模索中です。先生方の負担を増やさないことを心掛けつつ、これからも生徒たちによりよい学習環境を提供していきたいと考えています。

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導入学校概要

学習院女子中・高等科
学校
学習院女子中・高等科
https://www.gakushuin.ac.jp/girl/
所在地
東京都新宿区
開校
1885年
ご協力いただいた
先生
学習院女子中・高等科 家本 佳代子 教頭


※MacBookは、Apple Inc.の商標です。
※ロイロノートは株式会社LoiLoの登録商標です。
※PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※その他の商品名、サービス名、会社名は、各社の商標、登録商標もしくは商号です。

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