取材日:2023年12月7日
鋼構造物のエキスパート企業、川田工業株式会社の設計部門に導入された75型の「らくらくボード」。図面を扱う部署で必要とされるのは、細部までよく見えるワイドで美しい画面や、直感的かつスムーズに拡大縮小できる操作性。社員が日常働くオフィスのオープンスペースに大型ディスプレイを設置することで、様々なシーンで意見やアイデアの出やすい空気作りを行っています。
今回の導入で「らくらくボード」を選定した3名のキーパーソン、橋梁事業部技術統括部の石川誠様と松大輔様、岡本裕様に詳しくお話を伺いました。
石川様オフィス内のオープンなミーティングスペースに設置しています。導入時の目的は、毎週のように開催される図面の審査会での利用でした。当部署は主に橋梁の設計を行っていますが、設計担当者が作成した図面を工場や建設現場といった次の工程に渡す前に、管理職を含めた多人数で審査するのです。その際、「らくらくボード」に図面を表示させています。
石川様図面を紙で出力していた時代は、1つの設計図に対してA3カラーで100枚程が必要でした。これらを会議室の机に広げて査読していましたが、席によっては向きが合わなかったり、遠くて見えないという声が上がっていました。その後、会議室に50型ディスプレイが導入されましたが、これは図面を表示する上では十分な大きさとは言えません。また、会議室は予約が込み合うため、思うように押さえられないという問題もありました。そこで、部署内に1つ、大型ディスプレイを設置しようと考えたのです。
岡本様そうなんです。「らくらくボード」の導入で、「見えにくい」という声はほとんど上がらなくなりました。タッチ対応で、両手でスワイプするようにスムーズに拡大できる「らくらくボード」は、図面の表示には特に適していると思います。
松様日常の軽い打ち合わせにも使っています。わざわざ会議室を押さえなくても、ほかの人が使ってさえいなければすぐに使えます。コミュニケーションのハードルも下がりました。
石川様設計部門はチームで仕事をすることが多いので、打ち合わせしやすい環境は重要です。
松様ちょっとした意見交換なら、以前は誰かのデスクでパソコンの画面をのぞき込みながら行っていましたが、今はそれも大画面で図面を表示させながら行っています。皆でディスプレイの前に集まってよく議論をしているおかげか、よい意見も出やすくなりました。
岡本様アダプターを設置して、AirPlayを利用したiPadとの連携も行っています。 手元のiPadとミラーリングでき、スマホで撮影した写真などを手軽に共有できるので助かります。画面への書き込みはDocuWorks(文書管理システム)の機能を使っています。
松様審査会だけでなく、普段の打ち合わせでも紙で出力する習慣がありましたが、それもずいぶん減りました。ペーパレスは以前から取り組んできましたが、今回の導入でさらに進んだと感じています。
松様岡本さんと一緒に訪問し、実際に使用するアプリの動作や操作性を確認しました。大型ディスプレイをいくつも比較検討しましたが、やはり75型の本製品が動作も軽く、鮮明さでも満足いくものでした。想定していたコストは多少上回りましたが、妥協せずに選びました。使ってみてもやっぱり体験した通りで、本当によかったと思います。
岡本様実は最初は65型で検討していたのですが、実際に見比べてみたら75型のほうが断然よかったんです。精細な図面を表示するわけですから大きいほうがいいのはもちろんですし、本製品はラインアップの中でも反応速度が良く、操作も軽やかだと感じました。
岡本様基本的にIT機器は、使う人の希望を重視して部署ごとに導入しています。アイ・オー・データの製品に関しては、品質、コストともに満足いくレベルなので、私も積極的に社内で提案しています。実はプライベートでもいろいろとアイ・オーの製品を使っています。ディスプレイはドット抜けなどの瑕疵もなく、壊れることがほとんどないので信頼しています。
松様「らくらくボード」を使って他部署の社員と打ち合わせをすれば、大抵「これいいね!」という感想をもらいますね。社内でも口コミが広がっています。
石川様例えば当社の工事部門では建設現場にWebカメラを設置しているのですが、このライブ配信を普段から表示させておくことも考えています。設計部門はどうしても図面完成後の工程について目にする機会が少なくなります。このような方法で現場の状況が共有できれば得るものも大きいはずです。
岡本様導入してまだ4ヵ月のため、機能を十分に活用しきれていない面はありますね。これから特に手書き入力など、電子黒板としての機能をしっかり使っていきたいです。審査会や会議にリモートから参加している人がいる場合、手書きなどで補完すれば、より正確な情報共有が実現するはずです。
石川様 タッチ操作もできる大画面ですから、そのメリットを活かした様々な使い方があるはずです。今後の活用の広がりに期待しています。
長大橋、高速道路、超高層ビルなど、社会の基盤を支える様々な建造物において多数の実績を有する鋼構造物のエキスパート企業です。世界トップレベルの独自技術をコアに、建築・土木分野で幅広い事業を展開しています。2022年には創業100周年を迎えました。
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