取材日:2025年6月23日
和歌山県上富田町では、自治体DXの推進に向けて、職員の業務環境を段階的に整備し、DX推進の基盤づくりを進めています。その取り組みの一つとして、高さ調整機能などを備えたアイ・オーの液晶ディスプレイ「LCD-DX251EPB」を導入しました。導入に至った経緯や活用状況について、上富田町役場 総務課 財政・管財班の中村 元樹様にお話を伺いました。
中村様財政・管財班として主に情報政策関係を担当しています。令和4年度からは自治体DXの推進も担当することになり、ペーパーレス化や業務効率化のためのインフラ整備を進めています。小規模な自治体のため、複数の業務を兼務しながら、優先順位をつけて対応しています。
中村様令和4年度に「上富田町DX推進計画」を策定し、まずは職員用のデスクトップPCをノートPCに変更しました。庁内での会議にも持ち運びが可能となり、ペーパーレス化を実現しました。さらに、電子決裁の導入も進める中で、情報の閲覧性を高めるためにセカンドディスプレイの導入も検討し、最終的に今回のモデルを選定しました。
中村様ノートPCを導入する際に、閲覧のしやすさも考慮し、やや大きめの16型を導入しました。そのため、ノートPCとディスプレイのアスペクト比を揃えることで、画面の見やすさや切り替えのしやすさが向上し、業務効率も高まると考えました。
中村様5年間の保守サポートやサポート体制がしっかりしている点です。また、高さや角度の調整がしやすい点も魅力です。職員ごとに使いやすい高さに調整できるのは、大きなメリットです。
中村様ノートPCの拡張ディスプレイとして使用しています。中には、ノートPCの画面を使わず、セカンドディスプレイをメインとして使っている職員もいます。最初は二画面の操作に戸惑う職員もいましたが、すぐに慣れ、今では好評です。ペーパーレス化も進み、業務効率が向上したと感じています。
中村様私自身は、デスクトップPCとノートPCを切り替えながら使用しています。入力切替がボタン一つで簡単にできるようになると、さらに利便性が高まると考えています。また、16:10の規格に合ったのぞき見防止フィルターがなかったため、対応製品もあわせて導入できるとありがたいです。
中村様役場では、「三層分離(ネットワークをセキュリティレベルによって「インターネット系」「LGWAN系」「基幹系」に分離する方法)」を採用していますが、最初に、総務課や振興課など、LGWAN系を日常的に使用する部署にディスプレイを導入しました。今年度中にさらに導入を進める予定です。
まずは職員の作業環境を整えることが、DX推進における意識改革や業務改善の第一歩になると実感しています。今後は環境を整えた上で、住民向けの電子申請や窓口業務のデジタル化を進め、サービスの向上を目指したいと考えています。
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