(写真)テレビ背面のラックにNASを収納
(記事公開日:2023年1月24日)
データ保存・共有に便利なNAS(ネットワーク接続型ストレージ)ですが、みなさん、どこに置いていますか?NASを利用するためには、ACアダプターやWi-Fiルーターとの接続のためのLANケーブルなどが必要になってきます。
設置スペースや収納の仕方による見た目、熱や音など、色々と環境に合わせて設置場所を考える必要があります。
(図)NASの利用イメージ
ご存知の方も多いとは思いますが、NASはネットワーク接続して利用するものなので、Wi-FiルーターとLANケーブルで接続する必要があります。一般には図のように、回線終端装置 ⇔ Wi-Fiルーター ⇔ NASという接続になります。
契約している光回線は、リビングの壁に引き込まれている場合がほとんどです。したがって、回線終端装置やWi-Fiルーターなどのネットワーク機器は、引き込まれた光回線の近い場所への設置になります。
(写真)リビングの壁から出ている光回線
(写真)回線終端装置
(写真)Wi-Fiルーター
Wi-Fiルーターを光回線が出ているリビングに設置することになるので、LANケーブルで接続するNASも同じリビングに設置するのがスマートです。
(写真)Wi-FiルーターとNAS
(写真)いろいろな機器類でゴチャゴチャする
リビングには、ネットワーク機器以外にも大画面テレビも置かれることが多く、機械類やその配線でゴチャゴチャとなりがちです。なるべくスッキリと収納したいものです。インテリアにこだわりがあれば、なおさらでしょう。
それでは、今回は個人向けエントリーモデルのNAS「HDL-TAシリーズ」を例に、リビングに設置できそうな収納場所を色々と見ていきましょう。
(写真)HDL-TAシリーズの本体とパッケージ
「HDL-TAシリーズ」のサイズは、約43(W)×134(D)× 168(H)mmで、1/2/3/4TBの容量がラインアップされています。その他にもおすすめの個人向けNASがありますので、ラインアップをご紹介します。
本体サイズ、重量、縦置き・横置きなどを考慮して、収納場所は検討しましょう。
HDL-TAシリーズ | HDL2-TAシリーズ | HDL-AAXシリーズ | HDL2-AAXシリーズ | |
---|---|---|---|---|
ドライブ | 1ドライブ | 2ドライブ | 1ドライブ | 2ドライブ |
サイズ | 約43(W)mm ×134(D)mm × 168(H)mm |
約85(W)mm ×145(D)mm × 192(H)mm |
約45(W)mm ×139(D)mm ×169(H)mm |
約83(W)mm ×144(D)mm ×185(H)mm |
設置方向 | 縦置き、横置き 両対応 |
縦置きのみ | 縦置き、横置き 両対応 |
縦置きのみ |
容量別の重量 | 1TB:1.1kg 2TB:1.2kg 3TB:1.3kg 4TB:1.3kg |
2TB:1.8kg 4TB:2.1kg 6TB:2.1kg 8TB:2.1kg |
1TB:930g 2TB:970g 3TB:1.2kg 4TB:1.2kg 6TB:1.3kg 8TB:1.3kg |
2TB:1.8kg 4TB:1.8kg 6TB:2.2kg 8TB:2.3kg 12TB:2.4kg 16TB:2.4kg |
(写真)ラックにNASを設置した状態(上から見たところ)
収納棚がなかったり、収納スペースに余裕のないテレビボードの場合は、テレビ本体に直接つけられ、デッドスペースを有効活用できる背面ラックがおすすめです。
テレビ背面にあるVESAマウントの規格に対応しているものが多く、ほとんどのテレビに取付可能で、数千円程度の手ごろな価格でお買い求めいただけます。ご購入されるラックがご利用の機種のテレビで設置可能かどうか、あらかじめ調べておきましょう。
(写真)テレビ背面にあるVESAマウント
(写真)ラックを取り付けた状態
(写真)ラックにNASを設置した状態(横から見たところ)
リビングに設置されるテレビの傍にはアンテナ端子やインターネット端子が近い場合が多いので、ラックを活用することで、NASをテレビ背面にスッキリ収納できます。
あらかじめご利用のNASのサイズに合わせて、十分に設置できる余裕があるラック幅のものをご購入ください。ラックの大きさには色々なものがありますから、設置したい機器の大きさや量に応じて、検討すると良いでしょう。
(写真)リビングにある棚にNASを収納
リビングに収納棚を置かれている方は、その中にNASを設置することができます。収納棚では間仕切りをしている場合が多いので、間仕切りの高さとNASの高さを考える必要があります。「HDL-TAシリーズ」は縦置き、横置き両対応なので、間仕切りの高さがあまりとれない場合でも横置きで設置できます。
(写真)リビングにある棚にNASを収納
また、NASはずっと稼働させるのが基本ですから、発生する熱も気になります。当然のことながら、棚の中に入れるということは熱がこもりやすくなります。
(写真)棚の背面から見たNAS
密閉された棚の場合は、熱を逃がすことができないので、棚の背板が無い状態で、熱がこもりにくいようにすると良いと思います。
また、「HDL-TAシリーズ」はファンレス設計なのでファンの回転による駆動音がなく、高い静粛性があります。NASには、ファンを搭載したものもありますが、扉を閉めた状態であれば、ほとんど気になりません。通常リビングではテレビをつけているので、音に神経質な方でも音は全く気になりません。
(写真)棚の中に収納
棚の中に設置しているので美観的にもバッチリです。
(写真)テレビボードの中に収納したNAS
リビングに置かれた大画面テレビは、収納ができるテレビボードの上に設置される方も多いですね。テレビボードの中に、レコーダー、セットトップボックス、ゲーム機と一緒にNASも収納すればスッキリします。
(写真)テレビボードの中に収納したNAS・レコーダー・セットトップボックス
テレビボードも先ほどの収納棚と同様、棚の高さや間仕切り板の有無など制限がありますから、あらかじめ機器の大きさが設置できるかどうか調べておく必要があります。
(写真)テレビボードの背面から見たNAS
先ほどの収納棚でご説明したように、熱対策も重要です。扉のないテレビボードであれば、風通しも良いのでそのままでも大丈夫ですが、扉があるテレビボードの場合は、背板を外して熱を逃がしやすくしましょう。
(写真)テレビボードの中に収納したNAS(扉を開いたところ)
(写真)テレビボードの中に収納したNAS(扉を閉じたところ)
テレビボードの扉を閉めてしまえば、機器類は一切見えないので、インタリアの美観も損ねません。
(写真)テレビボードの上に設置したNAS
収納にこだわらなければ、テレビの足元に設置する選択肢もあります。収納の無いテレビ台の場合にはこの設置でも十分です。なにかと物が多くなるテレビ周りにも置きやすいサイズです。
今回、NASの設置場所を具体的に見てきました。ご利用環境にあわせて、色々な選択肢を検討してください。
(写真)利用環境にあわせてNASを設置
◎関連リンク
・アイ・オーの個人・家庭向けNAS
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