<内容>
■一般的な分電盤の配線について
電力線は通常、単相3線式といわれる以下の経路で配線されています。
1.電柱より2本の100V(L1,L2)と中性線1本の計3本が電力メーターを経て宅内の
分電盤に引き込まれます。
2.分電盤内で100V(L1,L2)がバランスよく各部屋用ブレーカーに分岐・分配され
ます。
※中性線は全ての100Vブレーカーにつながれます。
3.各部屋用ブレーカーから各部屋へそれぞれ配線されます。
■分電盤の配線状況による影響について
・PLCアダプターが部屋間を通信する場合、信号は分電盤を経由して伝わることに
なります。
・同じ系統が配線される部屋同士の場合は、100V線と中性線の2線で通信ができま
す。(下図ではリビングと寝室が同じ100V(L1)系統で赤矢印と青矢印の2本で
つながります。)
・別系統が配線される部屋同士の場合は、中性線の1線でしか通信できません。
(下図では書斎とキッチンがこれにあたり、緑矢印の1本でのみつながることに
なります。)
別系統が配線される部屋同士は、同系統で配線される部屋と比べて信号が減衰
してしまい、通信速度が低下してしまいます。
・各部屋にどの系統が配電されているかは、配線業者様や分電盤のメーカーに
ご確認ください。
・家庭内の分電盤には上下2段にブレーカーが並んだものや横1段のものがありま
す。上下2段のもののほとんどは上段がL1相、下段がL2相になっていますので、
分電盤を見ることにより各部屋にどの系統が配電されているかを把握できます。
詳しくは、ご使用の分電盤メーカーにご確認ください。