バックアップソフト「LDOP-SW/SP4」【NOSIGNER様】

デザインの仕事はデータが命。バックアップは欠かせませんね。
東京都文京区に事務所を構える「NOSIGNER」は、各種製品のデザインからグラフィックデザイン、さらに空間デザインまで幅広い領域を手がけるデザイン事務所だ。
同社のCEOを務める太刀川英輔氏は、同社について「少し特殊な会社」だと語る。というのは、単に良いデザインの製品を生み出すだけに留まらず「デザインを通していままで解決していない問題を解決していく」(太刀川氏)ことを仕事の目標に掲げているためだ。
たとえば、住宅メーカーとともに、今までの住宅では実現し得なかった価値をどうやったら付加できるかを検討するプロジェクトだ。事前にリサーチを行い、住宅がどう利用されるのか、住宅やそのデザインが社会にとってどんな意味があるかを検討し、その結果をデザインとしてアウトプットしていくという。同社にとってのデザインとは、単に形をつくることではなく、問題を解決するための仮定や結果を含めた広い意味を持っているようだ。
導入製品
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LAN DISK Z用バックアップソフト「ShadowProtect4 for I-O DATA(LDOP-SW/SP4)」
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Windows Storage Server 2008 R2 搭載NAS 省電力モデル「HDL-Z2WSLPシリーズ」
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縦置き、横置き両対応 USB接続型外付ハードディスク「HDJ-Uシリーズ」
ShadowProtect4でデザインデータを三重に守る

容易なバックアップを可能にした 「ShadowProtect4 for I-O DATA」
「デザインが社会にとってどういう意味を持つのかが重要」と語る太刀川氏。社会に与える影響までを考慮するという仕事の性質上、チームを組んでの作業はもちろん、メーカーとの共同作業も必然的に多くなる。同社では、共同作業を行うチームのメンバーや企業との間でデータを共有する手段としてI-O DATAのNAS「HDL-Z2WS1.0LP」を導入している。
同時にこのNASに対応している専用バックアップソフトウェア「ShadowProtect4 for I-O DATA」も活用する。「我々の仕事はデータが命」と太刀川氏が話すようにデータが失われるとデザインの仕事は一からやり直し。重要なデータの安全性を高めるためにバックアップソフトウェアの利用は欠かせないのだ。
NAS「HDL-Z2WS1.0LP」は、RAID1構成を構築することが可能だ。とはいえ、バックアップが不必要というわけではない。たとえば、人為的なミスでデータを削除してしまったようなとき、RAID構成はデータの復元の助けにはならないからだ。そのようなミスを犯したときでもバックアップがあれば、過去のデータを復元できる。
「デザインのデータは失われると取り返しがつかないんです。RAIDで守られ、バックアップソフトで守られるというように、何重ものプロテクションになっている点が安心できますね」
バックアップ方法にも独自の工夫

度々起こる変更にも対応できるようになった
「ShadowProtect4 for I-O DATA」
さらに、「ShadowProtect4 for I-O DATA」の世代管理の機能もデザインの仕事を進める上で非常に役に立っているという。
世代管理とは、複数の世代のバックアップイメージを保存し、選択した世代のファイルを復元できる機能だ。
「ShadowProtect4 for I-O DATA」では前回バックアップからの変更点だけを取得する増分バックアップをサポートしているため、使用するHDDの容量を抑えながら複数の世代のバックアップを保存しておくことができる。もちろん、保存する世代数を設定して古い世代は自動的に削除し、使用する容量を抑えることも可能だ。
この世代管理の機能がなぜデザインに役に立つのだろうか。それはデザインの変更が頻繁に発生するためだ。
たとえば、製品の色を変えたり、形を微妙に変えてデザインを検討するということはよくあることだが、特に太刀川氏が具体例として挙げたのがフォントのデザインだ。
「フォントのデザインはカーニングをちょっと調整しただけの変更など、細かな修正がたくさんあります」。
クライアントとの打ち合わせの中で以前のデザインに戻したり、以前のデザインに別の変更を加えたりといったように、作業の巻き直しも頻繁に起きるなか、「ShadowProtect4 for I-O DATA」は履歴をバックアップしておけるため、万一過去のファイルを取り出さなければならない場合でも滞りなく作業を進められるのだ。
さらに、「ShadowProtect4 for I-O DATA」はバックアップやリストアが非常に高速という特徴もある。万一の際には、数世代前のファイルを短時間で復元でき、デザインの修正にかかる時間も短縮できるのだ。太刀川氏にとって、「ShadowProtect4 for I-O DATA」の世代管理や高速なリストアは仕事を円滑に行うためにはなくてはならないものになっている。
1TBクラスの大容量データもチームメンバーで共有したい

NOSIGNER社内での情報共有にWindows Storage Server 2008 R2搭載のNAS「HDL-Z2WS1.0LP」が大活躍
「HDL-Z2WS1.0LP」と「ShadowProtect4 for I-O DATA」をフルに活用している同社だが、ファイル共有自体はNASを導入する以前から試みていたという。
「我々はチームで動いているので、チーム内で使うファイルや情報を共有しているということが、とても重要です。」(太刀川氏)
NAS導入以前にはインターネット上のファイル共有サービスの利用なども試したこともあったが、容量不足に悩まされたのだそう。
「デザインの仕事を進めていく上で過去のデータが役に立つことはよくあります。過去のデータは膨大で、1GBを超えるような大きなデータもある。それを皆で共有しなければなりません」
その結果最終的にたどり着いたのが、I-O DATA製のWindows Storage Server 2008 R2搭載ネットワークサーバー「HDL-Z2WS1.0LP」だった。

同時導入で最大効果の発揮したNAS「HDL-Z2WS1.0LP」と外付けUSB-HDD「HDJ-U1.0B」
さらに、その導入効果は想像以上のものだったという。
NASを介して仕事で使う最新のファイルを共有しておけるため「たとえば『自分は明日外出するけれどデータはここ(NAS)に入れておいて』ということができる。仕事の進め方がとてもスムーズになりました」。
また、先ごろ行ったというメンバーの合宿でもNASは大活躍。合宿先から事務所に置いたNASにインターネット経由でアクセスし、データを共有して共同作業を行ったそうだ。
NAS上のデータは、プロジェクトごとにディレクトリ階層を工夫して種類を区別しやすいようにしている。「ちょっと便利な外付けハードディスク的に使える気軽さもいいですね」と、気軽に利用できる点も非常に気に入っているようだ。
NASの導入で他社協業もスムーズに

導入で具体的な効果が出たプロジェクト 「OLIVE」
同社が活用しているのはデータ共有はもちろん、「HDL-Z2WS1.0LP」の権限設定という機能。太刀川氏が具体例として取り上げたのが『OLIVE』というwikiプロジェクトだ。
『OLIVE』は災害時に身の回りにあるもので、生きるために必要なものをつくる災害wikiであり、東日本大震災発生後40時間後に立ち上げられた。このサイトの作成には、NOSIGNER以外にも多くの外部のスタッフが関わっている。
一方、先に触れたように同社は他の企業と協業する機会が多いデザイン事務所だ。 「デザインコンサルティング的な仕事は先駆性が高く、秘密を守らなければならないことが多いのです」
多数の外部のスタッフが関わるプロジェクトと、守秘が前提になる企業との仕事が共存しているだけに、NASでアカウントをこまめに管理して、外部スタッフが守秘義務のあるデータに誤ってアクセスしないように設定している。
「NASのアカウントを管理して設定できるのが便利ですね、外部スタッフはここまで見られる、内部のスタッフはここまで見ることができるという設定ができ、とても助かっています」
さて、「まだ使いこなせていない機能があるかもしれない」と語る太刀川氏だが、機密性が高く大容量で、しかも重要なデータを取り扱う同社にとって、NAS「HDL-Z2WS1.0LP」と、バックアップソフトウェア「ShadowProtect4 for I-O DATA」の存在は、もはや欠かせないものになっている。このソリューションは今後も同社のビジネスを支えていくだろう。
導入企業概要
[会社名] | NOSIGNER |
[CEO] | 太刀川 英輔 |
[事業内容] | デザイン主導によるイノベーションを生み出す組織。新領域の商品開発やコンセプトの設計、ブランディングを手掛ける。経済活動としてのデザインのみならず、科学技術、教育、地場産業、新興国支援など、社会的意義を踏まえたデザイン活動を続けている。各種製品のデザイン、グラフィックデザイン、空間デザインなど |
[所在地] | 東京都文京区向丘2-36-10-301 |
http://www.nosigner.com/ |
CEO
太刀川 英輔 様