らくらくボード「IWB-651EB」導入事例
【和歌山県 紀の川市立 荒川中学校】

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らくらくボード「IWB-651EB導入事例【和歌山県 紀の川市立 荒川中学校】

取材日:2020年11月20日

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ゲーム感覚でサクサク進む、生徒参加型のアクティブな授業!
教材作りにパフォーマンス録画も。先生方の「やりたいこと」を現実に

左から、北澤主任、舩津主任指導主事、國友先生、吉田校長、小栗教頭
左から、紀の川市教育委員会 教育指導課 北澤主任、舩津主任指導主事、紀の川市立荒川中学校 國友先生、吉田校長、小栗教頭

和歌山県紀の川市の荒川中学校は、紀の川の豊かな自然に囲まれた、地域に根差した公立中学校です。生徒の皆さんが学ぶのは、紀州材をふんだんに取り入れた令和元年完成の新校舎。地元の産業とリンクした多彩なカリキュラムも同校の特色です。

そんな荒川中学校の英語科で、「らくらくボード」による生徒参加型の授業を実施されているのが國友恵美子先生です。そのお取り組みについて、詳しくお話していただきました。さらに、吉田典弘校長(吉田の吉は土のしたに口)、小栗由季子教頭、紀の川市教育委員会 教育総務課 舩津真理主任指導主事、北澤健一主任に同席いただき、電子黒板に対する期待や今後のご計画なども伺いました。

全員参加の「不規則動詞リレー」で集中力アップ!

「らくらくボード」を活用して「不規則動詞リレー」を実施されていましたが、國友先生が考案されたものでしょうか。

國友恵美子先生
紀の川市立荒川中学校 國友恵美子先生

國友先生PowerPointで自作した「不規則動詞活用表」にゲーム的な要素を加えてみました。不規則動詞の現在形をスライドに表示し、指名された生徒がその過去形、過去分詞を答え、次の生徒にバトンタッチするというものです。ストップウォッチでタイムも計測し、できるだけ速く、正確に、クラス全員をリレー形式※で参加させています。

ゲーム性のある参加型の授業で、生徒の皆さんの意欲は上がるのでしょうか。

國友先生いわゆる「できる子」は、普段から積極的に手を上げて授業に参加してくれますが、一方で自信が持てなくて発言できないという生徒も存在します。このスタイルにすることで全員に機会が回ります。タイムを計測しているので、適度な緊張感も生まれ、集中力も高まっているようです。

※本来は回答した生徒が自分でタッチペンを使い、「らくらくボード」の画面に触れてスライドを送るコンセプトでした。バトン代わりに次の人にタッチペンを渡すことから、「不規則動詞リレー」と名付けられていましたが、新型コロナによる感染症対策のために、取材時はタッチペンの手渡しによるリレー形式は自粛されています。

教材は自作されているのでしょうか。その場合、準備に時間などはかかりますか。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

國友先生授業の内容に合わせてボリュームを増減させたり、シャッフルさせたりと変更を加えることもありますが、準備にかかる時間は10分から15分程度です。電子化された教材は編集も簡単ですので、生徒の興味関心に合った「旬」の素材を盛り込むこともできます。人気の芸能人や時事ネタなど、教科書には出てこないような話題もどんどん盛り込んで、オリジナルの教材作りができる点に面白みを感じています。電子黒板があれば、こうした様々な資料を動かしたり、音を出したり、さらにそれに書き込みしたりといったことが簡単にできて、活用の幅が広がります。

ほかにはどのような教材を作られていますか。

國友先生電子黒板アプリ「白板ソフトプロ for I-O DATA」の「隠すペン」機能を使った穴埋め問題ですね。教科書や資料を撮影して画面に表示させ、ポイントとなる部分を適宜隠すことで、練習問題が作れます。オリジナル教材が非常に簡単に作れますので、楽しみながらやっています。まだ本格的に授業に取り入れてはいないのですが、休み時間にテストをすれば生徒がどんどん集まってきて、横から問題を解いていきます。さらに「先生、もっと問題を作ってよ」と声が挙がります。電子黒板のおかげで知的好奇心がくすぐられるのか、積極性も引き出されているようです。

「らくらくボード」を使用した授業の様子1「らくらくボード」を使用した授業の様子2「プらくらくボード」を使用した授業の様子3

使いやすさと美しさに感動。「思ったように書き込みできるのはさすが」

実はICTには苦手意識をお持ちだったという國友先生ですが、現在は軽々と電子黒板を使いこなしているようですね。

吉田典弘校長
紀の川市立荒川中学校 吉田典弘校長

國友先生デジタル教科書や白板ソフトを多用しているおかげで、黒板やホワイトボードはほぼ使わなくなりました。授業でやりたいことは、「らくらくボード」1台で概ね実現できています。しかし、決して得意とはいえない所からのスタートだったのです。自分としては、あえてアナログで、「チョーク・アンド・トーク」の授業を続けようという信念すら持っていたんです。数年前にデジタル教科書の導入があった時も乗り気ではなくて……。当時、デジタル教科書を利用するためにプロジェクターを使い始めましたが、課題もそれなりにありました。

具体的に課題を教えてください。また、「らくらくボード」でどのように解決されましたか。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

國友先生プロジェクターには画像がぼやけて見えにくいという難点がありまして、生徒たちがよく見えるように、いつも気を使っていました。「らくらくボード」はディスプレイも大きく、しかも鮮明にビジュアルが表示されますから安心ですね。生徒からは画面が明るくて見やすいと好評です。また、プロジェクターの場合は、音を出したければスピーカーを接続するなど、やりたいことに応じて準備が必要でした。電子黒板には授業で使う基本的なツールはオールインワンで搭載されていますから、このような手間は必要ありません。もちろん音もクリアです。

吉田校長現状では電子黒板の数が足りておらず、英語科に優先して使ってもらっています。ほかの教科ではまだプロジェクターを活用している先生方も多いのですが、黒板の代わりにホワイトボードが設置されている特別教室とは違い、普通教室ではホワイトボードシートを貼るなどの手間もかかっていますね。

プロジェクターと比較すると、電子黒板のメリットはどのような点にありますか。

國友先生まずは画面上に書き込みができることが一番ですね。また、それらを保存して、後で振り返ることもできます。以前のようなプロジェクターとホワイトボードの組み合わせですと、書き込んだものをすべて消さなければ次のスライドにいけません。使えるスペースが少なくて、もどかしい思いもしていました。また、「らくらくボード」は文法の説明をする際にも非常に便利です。画面に表示させた例文上にたくさんの書き込みを行いますが、マーカーやラインを引くといった機能の使いやすさは、やはり電子黒板ならでは。線の美しさ、また思った場所に、思ったように書き込みできるのはさすがと感じます。

使えば使うほど可能性が見えてくる。「らくらくボード」でやってみたいこと

今後、「らくらくボード」を使ってやってみたいことがありましたら教えてください。

北澤健一主任
紀の川市教育委員会 教育総務課 北澤健一主任

國友先生生徒の英語での会話やスピーチといったパフォーマンステストを録画して、評価などに活用したいですね。今までは目の前で生徒が話すのを聞きながら、直感で評価するしかありませんでした。しかし、撮影した動画を電子黒板で再生できれば、やり方は大きく変わると思います。私は落ち着いて評価できるようになりますし、生徒たちは自分を客観的に見ることができます。目の前の人に対して臨場感を持ってパフォーマンスすることも大切ですが、時間を置いて冷静に振り返ることも同様に大切。大きな画面で、気付いた点なども書き込める「らくらくボード」は、こういった取り組みに最適ですね。

舩津真理主任指導主事
紀の川市教育委員会 舩津真理主任指導主事

北澤主任電子黒板には、効率化という面でも期待しています。電子データは劣化なく再利用・共有できますから、先生方の手間も削減できるでしょう。また、例えば板書は、先生があらかじめ用意して画面に表示してくれれば、時間の削減にもつながります。削減できる部分は削減して、生徒同士で話し合ったり、じっくり思考したりといった、より本質的な学びのために時間を使ってもらえるとうれしいですね。

今後のビジョンについて教えてください。

舩津主任指導主事中には新しいツールを使うことに不安を感じる先生方もいます。また、操作方法を新たに覚えることが負担だという方も。このようなケースでは、「らくらくボード」のような簡単に使える機器は有難いですね。苦手意識のある先生方も、使ってみれば國友先生のように、きっと便利さが実感できるはず。まずは触ってみることをお勧めしていき、それを入り口として、さらに活用を進めてもらえればと思っています。

小栗由季子教頭
紀の川市立荒川中学校 小栗由季子教頭

小栗教頭荒川中学校は、若手の先生方が様々な挑戦を行い、それをベテランの先生方が見守るという、教える側の教師にとっても非常にいい環境の学校です。ICTに関しても、皆が前向きに取り組んでおり、さらなる活用の推進と相乗効果を期待しています。

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導入学校概要

和歌山県 紀の川市立 荒川中学校
学校
紀の川市立荒川中学校
所在地
和歌山県紀の川市
開校
昭和22年
ご協力いただいた
先生
紀の川市立荒川中学校 吉田典弘校長
紀の川市立荒川中学校 小栗由季子教頭
紀の川市立荒川中学校 國友恵美子先生
紀の川市教育委員会 教育総務課 舩津真理主任指導主事
紀の川市教育委員会 教育総務課 北澤健一主任


※PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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