らくらくボード「IWB-651EB」導入事例
【神奈川県 三浦市立 南下浦小学校】

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らくらくボード「IWB-651EB導入事例【神奈川県 三浦市立 南下浦小学校】

取材日:2020年12月4日

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デジタル教材の「つながりやすさ」を実感!
インタラクティブな授業で意欲アップ、苦手意識のある子のサポートも

左から、三浦市立南下浦小学校 金沢信一校長、大川ゆい先生、三浦市教育委員会 学校教育課 荒井俊彦指導主事
左から、三浦市立南下浦小学校 金沢信一校長、大川ゆい先生、三浦市教育委員会 学校教育課 荒井俊彦指導主事

三浦市立南下浦小学校は、神奈川県・三浦半島から金田湾を臨む海岸沿いに立地する、豊かな自然に囲まれた小学校です。地域に根差したアットホームな教育活動を行うとともに、校内のICT化も積極的に推進されています。

同校で「らくらくボード」の活用に取り組まれているのが、少人数の算数クラスで指導する大川ゆい先生(専科)。その先進的な授業について、詳しくお話を聞かせていただきました。また、同校の金沢信一校長、三浦市教育委員会・学校教育課の荒井俊彦指導主事には、今後のビジョンなども伺いました。

電子黒板の強みは、視覚に訴える「わかりやすさ」

大川ゆい先生
三浦市立南下浦小学校 大川ゆい先生

大川先生は電子黒板をはじめ、ICT機器を意欲的に取り入れて、ほかのクラス、また他校に先駆け、モデルケースとなるような新しい授業作りを行われていると伺いました。

大川先生「らくらくボード」は学習室に据え置きになっていまして、私の算数ではほぼ毎時間使っています。少人数教育のため、6年生のクラスを2分割して12人での授業を行っていますが、そのおかげで児童1人に1台ずつChromebookが行き渡り、さらに電子黒板とも連携させるといった、充実した環境が実現しています。

「らくらくボード」上で、アプリやブラウザなど、様々なツールを使われていましたね。

大川先生 メモアプリ「Google Keep」を利用して、児童がそれぞれChromebookから書き込んだ意見の共有などを行っています。また、インターネットで無料公開されているジオボードのアプリもよく使いますね。各自Chromebookでジオボードを使って思考し、私は電子黒板で同じアプリを表示しながら、子どもたちの意見をまとめます。操作は簡単ですし、学習意欲の向上につながっていると感じます。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

電子黒板のどのような点が学習効果につながるのでしょうか。

大川先生まずは視覚への訴求力、わかりやすさだと思います。「らくらくボード」は画面が大きくきれいで、拡大・縮小も簡単です。これを見ることで、「今、自分が何を学んでいるのか」をはっきり認識することができるようになるんですね。

具体的にはどんなことでしょうか。

大川先生例えば、水の「かさ」を勉強した時、透明なコップに水を入れて実演して見せました。これだけでも、言葉で説明するよりわかりやすくなりますが、加えて電子黒板を使えば、さらに強く印象に残る形で伝えることができます。書画カメラを使って水の入ったコップを画面に写し、拡大してはっきり見せてあげて、さらにタッチペンを使って画面上に書き込みもしていきます。例えば、コップに10分割の目盛りを書き込んで、今どこまで水が入っているかなどと示すわけです。

ほかにどのようなシーンで効果を感じられますか。

大川先生テンポの良さも電子黒板ならではです。学びには段階がありまして、例えば九九や公式などは、思考する前にまずは暗記しておく「パターン」です。こういったものを覚える時は、スライドを使ってテンポよく問題を出します。何度も繰り返すことができて効果的です。画面が大きくて、次々に表示するものを切り替えられる「らくらくボード」は、このような学び方とも相性がいいですね。

ホワイトボードモードを使った参加型の授業で、さらに意欲が高まっていく

金沢信一校長
三浦市立南下浦小学校 金沢信一校長

授業では、大川先生が「電子黒板に書いてみたい人」と声をかけると、「はーい」と元気よく手が挙がっていました。

大川先生児童にタッチペンを渡して、問題の解を書かせることも度々あります。まず「らくらくボード」をホワイトボードモードにして、教科書の質問部分のキャプチャーを端に貼ります。余白の部分を使って式や答えなどを書くのですが、大きなボードの前に立って自分で操作する感覚が楽しいのか、子どもは自然と積極的になりますね。また、電子黒板は間違えたらすぐに消せるのがいいところです。失敗を恐れず挑戦できるので、尻込みせずに参加してくれます。

児童の皆さんも軽々と使いこなしていたように見えましたが、操作性はいかがでしょうか

金沢校長 従来の電子黒板には、ポインターがずれる、操作が遅れるなどの課題がありましたが、「らくらくボード」では操作の問題は解消されていると感じました。ずいぶん進化していますね。機器の反応がもたつくと児童の集中はすぐに途切れてしまいますので、些細なように見えて、ここは大事なポイントです。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

大川先生使い方をつかんできたら、子どもたちはさらに積極的になりました。また、中には「電子黒板なら手が汚れないからやってみたい」という児童もいます。いかにも現代の子どもらしい意見ですが、たしかにチョークは手が汚れますし、ホワイトボードもマーカーを使いますから、消しカスなどのゴミが出ます。電子黒板はそういった観点ではエコですし、安心感を持つ子どももいるようです。「らくらくボード」は画面をアルコールで消毒できるので、清潔で安心です。

「苦手な子」のためのサポートを。学習支援ツールとしての「らくらくボード」

三浦市教育委員会 学校教育課 荒井俊彦指導主事
三浦市教育委員会 学校教育課 荒井俊彦指導主事

「らくらくボード」の導入により、ほかにどのような効果が見られますか。

大川先生視覚支援という面でも役立っています。教科書の指定したページを開いてもらおうと口頭で指示しても、すぐに対応できない児童もいます。そういった子どもたちのためには、書画カメラで開くべき教科書のページを写し、画面に表示したりします。ただそれだけのことですが、その情報が「このページを開けばいいんだな」ということを伝えてくれるんですね。力強いサポートになっていると思います。

荒井指導主事単に成績を向上させるという一面だけで捉えていません。大川先生の授業は少人数クラスで、しっかり1人ひとりを見られる内容です。これが例えば30人のクラスになると、今度は進度の差が出てくることが想定できます。このような時、いわゆる「できる子」だけでなく、苦手意識のある子どもを支援するという意味でも、電子黒板やデジタル教材にできることがあるのかなと、幅広い効果について期待しています。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

大川先生電子化と同時に、アナログの良さもますます大事になるのかなと思うこともありますね。今はまだ電子黒板の導入から日が浅く、何を電子化し、何をアナログで残していくのが子どもたちのためになるのか、自分なりに試行錯誤している段階です。書き込みできる電子黒板というのは、そういう意味では、デジタルとアナログの橋渡し役になっているのかもしれませんね。

自身を表現するためのツールとして、子どもたちの中心に電子黒板を

「らくらくボード」を使用した授業の様子

最後に、「らくらくボード」に期待することなどがありましたら教えてください。

大川先生私としては、よりインタラクティブな授業を組み立てていきたいと思います。小学校の段階の子どもたちは、まだまだ思考に表現力が追い付かないという、もどかしい時期にありますが、それをしっかり補助してくれるツールとなることを期待しています。

金沢校長子どもたちにはいつでも積極的に「ミニ先生」になってもらって、周りを巻き込んで、説明や発表に励んでほしい。その時、その輪の中心に電子黒板があって、それぞれの表現をサポートしている──、これが理想的な形と考えています。最近では、大川先生の授業を見たほかの教科の先生方からも、「自分もぜひ使いたい」という声が次々に上がってきています。使えばきちんと子どもたちの力になってくれることはすでに実感していますし、大きな可能性が見えてきたなと感じています。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

荒井指導主事大川先生の授業を拝見して、児童1人ひとりが真剣な眼差しで新しいICTツールに向かう姿に感動しました。南下浦小学校は、三浦市の中でも率先してこれらの取り組みを進めてくれている学校です。これからは情報発信のベースとなって、ぜひほかの学校に手法や成果を伝播してほしいですね。大変心強く思っています。

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導入学校概要

三浦市南下浦小学校
学校
三浦市立南下浦小学校
所在地
神奈川県三浦市
開校
明治35年
ご協力いただいた
先生
三浦市立南下浦小学校 金沢信一校長
三浦市立南下浦小学校 大川ゆい先生
三浦市教育委員会 学校教育課 荒井俊彦指導主事

※Chromebook、Google Keepは、 Google LLCの商標です。

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