取材日:2023年5月24日
全国の会計事務所と中小企業、また地方公共団体から大企業まで、最新のICTやコンサルティングで支える株式会社TKC。同社では、本社で利用しているディスプレイ約200台のリプレイスを行うにあたり、LCD-CF241EDW-Fの抗菌モデル(オプション)を選択しました。ウイズコロナの働き方を見据えた今回の大規模リプレイスについて、システムエンジニアリングセンターIT投資企画部 IT投資企画部長の金森直樹様、IT投資企画課長の市川裕洋様に詳しくお話を伺いました。
金森様コロナ禍におけるテレワーク推進、働き方の多様化といった背景がある中で、社員用PCはデスクトップからノートへと置き換えが進んでいます。とはいえ、オフィスでの作業効率を上げるためにはワイドディスプレイももちろん必要です。LCD-CF241EDW-Fは、オフィスで利用するために約100台、また開発部門の新入社員のための研修センターに約100台を導入しました。
金森様これからの働き方を考えるにあたって、ウイズコロナという観点は外せません。コロナ禍以降、オフィスのデスクは高さのあるアクリル板でしっかりと仕切って、消毒なども行いつつ感染対策に努めてきました。しかし今後は社会の情勢に合わせて徐々に緩和するなど、方針を変えていく必要があります。アクリル板を撤去することになった場合には、安心の一要素として「抗菌」はよい切り口だと思ったのです。
※抗菌とは、「菌を長時間増やさない様にすること」を言います。菌を一時的に死滅・除去する殺菌・除菌とは区別されます。抗菌商品は、細菌の増殖を抑えることができるので、商品表面を衛生的に保つことができます。
金森様広々とした空間に間隔を保ちながら座席をとっていますので、仕切りなどは現在設置していません。それでも抗菌モデルで揃えたのは安心感があるからです。また、例えば東京本社の一部ではこれから試験的にフリーアドレス化を行う予定ですが、ディスプレイをはじめ共有となる周辺機器はやはり抗菌モデルがいいでしょうね。社内の共有物については、感染対策を意識した製品が「当たり前」になっていくのではと考えています。
金森様もちろん、嫌だという人はいません。「どの部分が抗菌仕様なんですか」などと質問されることもありますが、「(パネルも含めて)全部ですよ※」と答えると感心されますね。守られていることが実感できるようです。安心感を得ることで、コロナ禍で委縮していたコミュニケーションが再び促進されれば、様々なよい結果につながると期待しています。
※アイ・オー・データの抗菌コーティングは、従来、アルコールで除菌することのできなかったパネル面までカバーしているのが特長です。
実際に新入社員の皆さんが利用しているLCD-CF241EDW-Fの衛生状態について、測定器「ルミテスター」によるATPふき取り検査(A3法)を行ってみました。従来型のディスプレイと比較して、抗菌モデルの汚れは約18分の1。優れた測定値を表示しています。
ATPとは生物や菌がもつ有機物に共通する物質で、この数値が高いほど汚れている状態です。「ルミテスター」は、HACCP対策をはじめ、医療現場などでも採用されている信頼性の高い検査ツールです。
※抗菌モデルは適切に清掃することで、清潔な状態を維持できます。
※本調査結果は参考情報であり、すべての抗菌モデルにおける数値を保証するものではありません。
市川様 もちろんです。当社で採用しているノートPCはUSB Type-C搭載です。ノートPCを自席で使う際のデメリットに配線が乱雑になることがありますが、すっきりまとめられることは有難いですね。
金森様LCD-CF241EDW-FにはUSB Type-Cのほか、USBポートが2つ、ほかにHDMI端子など複数のポートが用意されていて、特にUSBポートは、マウスやキーボードなど、様々な周辺機器を接続できます。仕事柄、数字を扱うので、キーボードをディスプレイのUSBポートに接続しておけば、会議で離席するときなどは、Type-Cのケーブル1本を抜き差しするだけなので、便利ですね。さらに13.3型のモバイルディスプレイをサブモニターで使っているなど、活用方法は社員それぞれです。
市川様 例えばノートPCは電源を入れたまま閉じておき、LCD-CF241EDW-Fをディスプレイに、さらに外付けキーボードやマウスを接続して、あたかもデスクトップPCのように作業する社員もいます。この使い方だとモバイルの機動力、デスクトップの使い心地と、必要に応じてどちらも享受できる上、管理する端末がノートPC1台で済むのがポイントですね。USB Type-Cで給電までまかなえるのは非常に便利ですし、多様な使い方の選択肢を広げてくれます。
市川様事務系の部署では、縦型にして利用している人も目につきます。A4縦サイズの文書が多いので、ディスプレイも縦位置にすれば出力状態がそのまま確認できて便利です。また、長文を書いたり、開発でコードを書く場合にも縦位置は重宝しますね。
金森様当部署では、全社のIT設備投資計画を立案し実行しています。ディスプレイのような製品は、定期的にリプレイスしていく必要があり、選定時にはその時々の社員のニーズを汲み取ることを重視しています。アイ・オー・データのディスプレイには、いつも欲しい機能がいち早く搭載されているんですよね。例えば前回のリプレイス時にはUSB Type-Cがそれでしたし、今回は抗菌コーティングだったということです。
金森様開発の方が市場のニーズをしっかり見ているんでしょう。細かなところまで行き届いていますね。我々顧客と開発・生産との距離が近いと感じます。要望を伝えればできるかぎり反映させてくれますし、そこから生まれる信頼感が違います。利用中の製品が生産終了する時にも、どのような製品に乗り換えるべきかをしっかり提案してくれるので助かっています。
市川様最近はパソコンやディスプレイを導入する際、マニュアル動画を作成しています。説明書などの文章だと伝わりにくいものも、動画なら一目瞭然ですよね。ディスプレイの接続はそう難しいものではありませんが、それでも問い合わせは一定量発生します。動画を作るようになってからは、これらも激減していますね。ディスプレイに限った話ではありませんが、IT製品をスムーズに導入するためのコツといえます。
金森様アイ・オー・データがしっかりと支援してくれるので、導入時の不安はほぼありません。もちろんコストと品質のバランスには満足していますし、大量購入の際に台数をしっかり確保してくれる点も評価しています。5年保証も心強いですね。すでにアイ・オー・データとタッグを組んでの導入スキームが確立していますので、将来もこのまま続けていきたいと考えています。