取材日:2023年6月8日
宮崎市の主要な経済拠点の1つ「イオンモール宮崎」で、娯楽スポットとして人気を集めるシネマ・コンプレックスが「セントラルシネマ宮崎」です。最新の注目作をいち早く配給し、幅広い層の観客から人気を集めています。
同施設では、アイ・オー・データの大型ディスプレイをサイネージとして活用し、集客につなげることに成功しています。セントラルシネマ宮崎・支配人の小笹広之様、また、導入支援を行った宮崎電子機器株式会社の、児島絵莉花様、山本昌義様に、導入の背景や効果について詳しく伺いました。
小笹様従来からフードコートにはサイネージを1台設置していましたが、老朽化によるリプレイスを行いました。それまでの43型から75型へと一気にサイズアップして、非常に大きく、見栄えするものになりました。
小笹様大型テレビにDVDプレーヤーを接続し、DVDメディアに保存した動画を繰り返し再生していました。テレビはかなり前に導入した輝度※の低いもので、惹きつける力に欠けていたというか……、明るいフードコート内では見やすいとはいえない状況でした。
※ディスプレイ画面の明るさを数値で表したもの。
小笹様はい。画面がくっきりときれいに見えて、本当に良くなりました。また、以前は画面が光ってしまい限られた角度からしか視聴できませんでしたが、これも解決しました。コート内ではサイネージを囲むようにテーブルが置かれていますが、周囲のどの席からもよく見えています。
児島様フードコートのサイネージという用途なら、大型であることのほかに、輝度の高さ、広視野角※であることも重要です。LCD-M4K751XDBは、まさに今回のような明るく広い場所での用途に最適です。また、アピールしたいものが映画なので、美しい映像で表現できることも重要ですよね。
※斜め方向から問題なく見える角度。数値が高いほど横からの視認性に優れている。
小笹様映画の宣伝は、やはり動画が一番です。静止画と比べても、伝える力が各段に違います。特に子どもさんたちが釘付けになるんですよね。そして、お子様が足を止めてくれることで、親御さんも一緒になって視聴してくれます。サイネージは集客の1つのフックとして、しっかり役立ってくれています。
小笹様イオンモール宮崎さんから、お客様の回遊を促すための施策としてアイデアをいただいたんです。イベントスペースはモール内でちょうど映画館の反対側に位置します。ここで映画の予告を流し、映画館に足を運んでもらうきっかけにもなればと。こちらも期待通りの手ごたえを感じています。
小笹様配給会社の用意した動画素材を編集し、DVDに書き出していました。月に2、3回コンテンツを入れ替えるのが手間だったのと、メディアを毎回用意するコストも気になっていましたね。おまけに、DVDプレーヤーはよく故障していました。
小笹様現在はDS-ASTB1Aにプリインストールされたアプリ「デジタルポスター」を活用しています。動画素材はUSBメモリに保存し、アプリで再生するだけ。コンテンツの入れ替えもすぐに対応できて、本当に楽になりました。
小笹様以前は毎朝イオンモールの営業開始時間にフードコートに出向き、テレビやDVDの電源を入れ、再生ボタンを押していました。映画館はモールより営業時間が1時間早いのですが、モールのオープンのタイミングになったら急いでフードコートに向かうわけです。また、営業終了後には電源を落としに行っていました。毎日のこととなると、やはり負担は大きかったですね。今はディスプレイの「タイマー機能」を使って、電源をON/OFFをしていますので、現場に駆けつけてボタン操作するような業務は一切なくなりました。
山本様本サイネージはスタンドアローンの構成で、スタッフの皆さんが誰でも簡単に扱えることを重視しました。将来的には、複数のサイネージをLAN経由で一括管理するのもいいかもしれません。
児島様アイ・オー・データのディスプレイは、価格と品質のバランスが「ちょうどよい」という点でお勧めしやすいですね。お客様の「やりたいこと」を実現するために、あまりに高額になってしまっては意味がありません。費用対効果に優れた製品により、お客様にとってもメリットの高い、ニーズに寄り添う提案になったと思います。
山本様LCD-M4K751XDBなど大型ディスプレイの5年保証は、保守サポートを受ける側であるセントラルシネマ様、そして、保守をご提供する私たちにとっても大きな価値があると考えています。一般的にディスプレイの品質保証は1年というメーカーが多い中で、安心感が違いますね。
小笹様保守がしっかりしている点はありがたいですね。モールは年中無休なので、サイネージも365日稼働することになります。環境としては過酷といえますから、保守はもちろん、保証の充実は心強いですし、宮崎電子機器さんにはよい提案をしてもらったと思います。納期に関しても急ぎの要望に応えてくれて有難かったです。どうしても大型連休に間に合わせたくて、わがままを言いました。
児島様人気作の公開に合わせて、タイムリーに導入できましたよね。待望の予告編を美しい大画面でお客様に見ていただけたのはうれしいことでした。
小笹様コストとの兼ね合いにはなりますが、よい製品があれば進んで採用していきたいと思います。実は現在も各スクリーンの入り口で上映中作品のポスター画像やスケジュールを表示するなど、スモールサイズのサイネージが活躍しています。ホールでも導入が進んでいます。まだ紙の掲示が残っている部分もありますので、積極的に置き換えていければと。これからも宮崎電子機器さんには支援をお願いしたく、また、アイ・オー・データにはよりよい製品の提供を期待しています。
宮崎県、福岡県、大分県など九州において、複数のシネコンを運営するアミューズメント企業です。宮崎県ではセントラルシネマ宮崎(イオンモール宮崎内)に次いで、宮崎駅前のアミュプラみやざき内にワンダーアティックシネマを開業。観客動員九州一を目指し邁進しています。
UMKテレビ宮崎グループの一員として、宮崎県内の企業・官公庁を中心にデジタル化、ネットワーク化を支援しています。オフィスの効率化やセキュリティ対策を含む様々な改善提案、導入・サポートまで、ワンストップで提供しています。