
取材日:2025年10月16日
佐賀県佐賀市、武雄市を拠点に中小企業のビジネスドクターとして企業をサポートする税理士法人フレアス。紙から解放されたオフィス。そして、ペーパーレス化とDX推進は、税理士事務所の働き方を大きく変えています。その鍵となったのは『ディスプレイ』。複数画面の活用で業務効率を高め、テレワークやフルフレックスを実現した事務所の取り組みを紹介します。
同法人の代表である税理士の江口 賢輔様に詳しくお話しを伺いました。

江口様当事務所は、法人を中心に幅広い業務を行っています。税理士4名、スタッフは約30名の体制で、2拠点を展開しています。私たちが大切にしているのは“相談しやすさ”。税理士事務所は敷居が高いと思われがちですが、セミナーや無料相談会を積極的に開催し、気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけています。
江口様今後の事務所の成長には、多様な人材とライフスタイルに対応した柔軟な働き方、つまり「ワークライフバランス」の実現が欠かせません。そのためには、DX化が必須です。なかでもペーパーレス化はDXの中心的な取り組みであり、当事務所ではコロナ禍以前から申告書や帳簿、領収書などの書類をすべてデータ化してきました。コロナ禍で、さらに加速し、業務効率と働きやすさの両立を実現しています。
紙の書類を保管していたキャビネットはほとんど廃止し、データでのやり取りを徹底しています。お客様への資料提供も、チャットやメールでデータを送付することが増えており、紙でのやり取りは最小限に抑えています。また、クラウドを活用した勤怠管理や資料共有も進めています。

江口様ペーパーレスを進めると、画面上で複数の資料を同時に確認する必要が出てきます。そこで導入したのが複数ディスプレイです。スタッフ一人あたり2~3台のディスプレイを標準化し、会計ソフト・資料・チャットを並べて作業できる環境を整えました。これにより、画面切り替えのストレスがなくなり、作業効率は大幅に向上しました。
さらに、モバイルディスプレイも全員に配布しました。外出先や在宅勤務でも、オフィスと同じ作業環境を再現できます。テレワーク時に“画面が足りない”という不満はなくなり、どこでも快適に仕事ができるようになりました。
江口様はい、業務効率化のためにディスプレイは必ず2台以上設置しています。中には4台、5台使っているスタッフもいますね。これは、フルフレックスタイム制度やテレワークを導入していることもあり、どこでも快適に作業できる環境を整えるためです。さらに、業務の効率化とコスト管理のため、日報を活用して作業時間や工数を記録し、どの業務にどれだけ時間を使ったかを可視化しています。これにより、業務ごとの時間単価や効率を分析し、改善につなげています。
日報を常に表示できるようにしておくことで入力忘れも防げるので、複数のディスプレイは必須ですね。
江口様税理士事務所では縦画面表示が欠かせません。さらに、フリーアドレスを導入しているため、ディスプレイは高さ調整や回転ができるタイプを選んでいます。申告書やドキュメント管理ソフトを表示する際は縦画面、会計システムを使うときは横画面と、用途に応じて切り替えています。
また、2台並べていたディスプレイを超ワイドディスプレイに入れ替えたことで、配線やスタンドが1本にまとまり、デスク周りがすっきりしました。さらに、超ワイドなら1台で2台分のように、複数のウィンドウを横並びで表示できます。ベゼルがないため視認性もいいですね。

江口様私たちは「あなたの明日を応援する」という理念を大切にしながら、地域に根ざした総合的な税理士事務所として成長を続けています。今後は、DXの推進にさらに力を入れていきます。具体的には、ペーパーレス化やクラウド活用のさらなる拡大、AIの活用なども検討を進めつつも、もっとも重視するのは人材育成です。スタッフ一人ひとりが自分らしく活躍できる組織づくりを目指し、IT環境の整備や教育体制の充実など、先進的な取り組みを続けていきます。

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