
取材日:2025年11月12日
紙中心の業務からデジタル作業へと移行が進む中、複数のデジタルツールを使いこなしながら日々の業務を進める教員の皆さんにとって、作業環境の整備は欠かせません。
今回訪問した高砂市立松陽中学校では、職員室に液晶ディスプレイを導入したことで、採点業務や資料作成がどのように変化したのか伺いました。


井上先生現在、学級担任をしています。主に授業で使うプリントや教材を作成する際に、パソコンを使っています。情報担当ではないのですが、自分が使いたくて色々調べるうちにデジタル機器に詳しくなり、周りの先生へサポートすることも増えてきました。
井上先生授業で使う教材や出席管理など、もともと紙やプリントで扱っていた資料が、ここ数年で急速に“データ化”されてきました。特に、複数のファイルを並べて比較・編集する作業が増え、『画面を切り替えるだけではミスが起きやすい』『操作や転記が煩雑だ』という問題が顕在化してきたのです。そのため “業務改善”“負担軽減” を目的に、ディスプレイ導入を検討しました。

井上先生まず、縦回転(ピボット)できることが大きかったです。教員の机は狭く、資料やフォルダーを一覧で確認するには縦表示が便利でした。高さ調整が可能なスタンドで、机のレイアウトやスペース、姿勢に応じて自由に配置できるのも助かりました。私は画面の高さを最大まで上げて使用しています。
さらに、USB Type-C対応で給電と表示が一本のケーブルで済む点も重要でした。学校はコンセントの数に限りがあるため、ディスプレイとパソコンの電源が1つで賄えるのは大きなメリットです。教員はタブレットなども使用しているので、デバイスの充電が机でできるのがよかったです。

井上先生一番大きな変化があったと感じるのが「採点業務」です。従来は生徒の答案を紙で1枚ずつめくって採点していましたが、今は生徒の答案をスキャンして読み込んで、デジタルで採点を行っています。画面が大きいおかげで個々の答案を見やすくなり、採点スピードが格段に上がりました。もちろんノートパソコン1台でもデジタル採点はできますが、大きな画面で作業する方が効率が良いと感じています。テスト後、翌日には返却できることも増え、生徒の復習までスムーズにできるようになっています。
また、今2年生が行っている「トライやる・ウィーク」の調整作業にも役立っています。事業所の割り振りや、生徒は誰がどこに行くよ、といった情報をExcelで一覧化し管理するのですが、データを扱う際はやはり2画面があるととても便利です。
さらに、クラス替え時の生徒配置、番号振り直しなど、“複数表を比較して編集”という作業が多いのですが、ディスプレイ間で見比べながら作業できるため、非常に助かっています。
兵庫県内の公立中学校に通う2年生を対象として、職場体験・福祉体験・勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を実施している。兵庫県独自の取り組み。
井上先生事務職員や管理職の方は、メール確認や提出書類のチェック、ワークフロー処理などを並行して行う場面が多く、2画面以上あると非常に便利だそうです。通知を見逃すことが減り、業務をよりスムーズに進められるようになったと聞いています。
井上先生現在、職員室でのお知らせや共有事項は、正面のホワイトボードに記入していますが、書く手間がかかるうえ、デジタル表示に比べると視認性も十分とはいえません。
大きな表示用ディスプレイを導入して、行事予定・会議案内・出張情報などを一括表示できれば、“デジタル掲示板”として活用でき、教員間の連絡や情報共有がより効率化できると感じています。
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