最新モデル「CDレコ6」からはApple Musicとの連携が可能になりました。サブスクにある曲とCDで取り込んだ曲をミックスした自分だけのプレイリストを作ることができます。
自分の好きな曲をCDで取り込んで、さらにApple Musicにある曲と1つにまとめられるのはいいですね。今はいろんな音楽サービスが増えて、そのサービスごとに曲を管理していることが多いから。
アイ・オー・データ機器から販売中の、CD音源を直接スマートフォンに取り込むことができるスマートフォン用CDレコーダー「CDレコ」の新モデル「CDレコ6」が2022年3月に発売された。
音楽ナタリーの特集では、多様な音楽に触れてきたという俳優の高杉真宙に「CDレコ6」を体験してもらう企画を実施し、その使用感について聞いた。
取材・文/秦野邦彦 撮影/YURIE PEPE supported by 音楽ナタリー
さっそく「CDレコ6」を体験していただくために、CDの音源をスマートフォンの「CDレコミュージック」アプリに取り込んでいただきました。まずは実際に操作されて、どのような感想を持ちましたか?
めちゃくちゃ簡単ですね! 操作方法がシンプルなので、これなら誰でもすぐ使いこなせそうだなと思いました。スマートフォンへの取り込みにかかる時間も、あっという間なんですね。今回読み込んだアルバムは収録時間が70分くらいあるんですけど、4、5分程度で終わったので「速いな!」という印象です(※保存形式やスマートフォンの機種によって時間がかかる場合あり)。
音楽に限らず、データの読み込みって時間がかかるイメージだったんですけど、これならちょっとした合間にできますね。PCを使わないで、しかもワイヤレスで、どういう仕組みなんだろう?と不思議に思います。
今回は「CDレコ6」とスマホをWi-Fiで接続してもらいました。では実際に再生してみましょう。
(スマートフォンに取り込んだ曲を聴きながら)……当たり前のことですけど、感動しますね(笑)。曲名やアーティスト名、ジャケットの画像といったデータも自動で取得できることにも驚きました。ジャケットを気に入ってCDを買う方もたくさんいらっしゃると思うんです。アーティストの皆さんも音楽だけでなくパッケージにも時間をかけてこだわって作っていると思うので、こうしてジャケットが入るのはすごく素敵なことです。
「CDレコ6」では音質を「CD音質(FLAC)」「高音質(AAC320kbps)」「標準(AAC256kbps)」「長時間1(AAC128kbps)」「長時間2(AAC96kbps)」の5段階から選ぶことができるので、CD音源そのままの音質でも聴くことができるんです。
それもうれしいです。僕も配信とCDの音質の違いが気になって、よく聴く音楽はCDを買うようになりました。特にクラシックとか、アコースティック楽器の演奏はCDで音をしっかり聴きたいなと思って。
最新モデル「CDレコ6」からはApple Musicとの連携が可能になりました。サブスクにある曲とCDで取り込んだ曲をミックスした自分だけのプレイリストを作ることができます。
自分の好きな曲をCDで取り込んで、さらにApple Musicにある曲と1つにまとめられるのはいいですね。今はいろんな音楽サービスが増えて、そのサービスごとに曲を管理していることが多いから。
さらに「CDレコ6」にはさまざまな機能があるので、いくつか紹介させていただきます。パソコンを使わずに専用アプリ「CDレコミュージック」に入れた音楽をCD-Rに書き込めるので、スマートフォンのプレイリストからオリジナルCD-Rを作って楽しむこともできます。
CD-Rを作るのも楽しそうです。「この曲いいよ」ってサブスクのURLを送るのって、なんだかあっさりしすぎてるじゃないですか。少し寂しいなという思いがあったので、オリジナルのCD-Rを作ればちょっとした特別感が生まれていいなと思います。僕は中学校から20歳ぐらいまで寮で生活していたので、そんなにお金もなかったし、友達からCDを貸してもらって音楽を聴くことが多かったんです。「これいいよ」って勧められたり、給食の時間に放送室で流すCDを借りて寮で聴いてました。なので当時この「CDレコ6」があったら音源を携帯に入れられたのにな、今の子たちがうらやましいなって気持ちも、ちょっとあります。(笑)
「CDレコミュージック」に入れた楽曲を流すと歌詞が出るんです。しかもちゃんとリアルタイムで該当部分の色が変わるので、カラオケだってできちゃいます。
それもすごい。歌詞を読むことでその曲のことがより理解できると思いますし、歌詞を見ずに聴いて「こんなこと言ってるのかな」と想像しなくてもいいのは素晴らしいです。
ほかにも「CDレコミュージック」アプリはユーザーが再生した楽曲がビッグデータとなって、性別、年代、住んでいる地域別のランキングとして集計されるんです。例えば、高杉さんの出身地・福岡県でよく聴かれている楽曲のランキングもわかります。
同じアプリでですか? それはすごい!
もうひとつ、推しのアーティストがいる方にうれしい機能として、CDで取り込むときに楽曲情報を取得すると、Billboard JAPAN社が公開しているBillboardチャート内の「ルックアップ」(対象機器でのCD読み取り数)にカウントされます。また「CDレコミュージック」で再生中に「Nowplaying」機能でツイートすることで、Billboardチャート内の「ツイート」(アーティスト名と曲名の両方がつぶやかれているツイート数)にもカウントされます。好きなアーティストを応援するのにCDレコはぴったりです。
なるほど。チャートに反映されるのはファンとしてうれしいですね。
高杉さんはドライブされますか?
ドライブしますね。たまに気分転換程度ですけれども
「CDレコ6」を活用すれば車内でも気軽に音楽を楽しめて、「CDレコミュージック」アプリに入れた音楽をBluetooth接続(ペアリング)したり、SDカードやUSBメモリーにコピーしたりすることで、簡単に再生できるんです。
ということは、この「CDレコ6」本体を持ち運ばなくてもいい?
そうなんです。現在ほとんどの新車には標準でCDプレーヤーが付いていないので、「CDレコ6」は音楽を楽しみたい方にぴったりなんです。曲を変えたいときもカーオーディオのディスプレイ上で操作できるので、スマートフォンに触る必要が一切ないんです。
僕は運転中は怖くて飲み物も飲めないくらい慎重派なので、すごくありがたいです(笑)。ドライブが楽しくなりそうですね。音楽といえばドライブというイメージが強くて。誰かと一緒に車に乗るときって、しゃべるか、音楽聴くかのどちらかの過ごし方が多いと思うんです。そういう意味で音楽は会話を盛り上げるために必要だと思うし、あまりよく知らない人と車内で一緒になるときは音楽がないと気まずいくらい重要なものですよね(笑)。
改めて「CDレコ6」を体験していただいた感想はいかがでしたか。
「こんなこともあんなこともできるんだ」という発見がたくさんあったんですけれども、まずはCDを集めたくなりました。これからCDショップに行く機会が増えそうだなって。サブスクにないものとかを探したくなりますね。あと、落語を歩きながら聴きたいときにいいなと思いました。落語に興味を持ち始めたときに調べたことがあるんですけど、配信とかサブスクだとなかなか目当てのものが見つからなかったんです。でも、「CDレコ6」を使えば、CDしかないものもスマートフォンで聴けるなって。
海外では再びレコードやCDの売り上げが伸びているそうなんです。アメリカレコード協会(RIAA)によると、昨年のアメリカ国内におけるレコードの売り上げは前年比61%増の約10億ドルと、1986年以来の最高の売上高を達成。CDも前年比21%増の約5億8400万ドルと18年ぶりに増加しました。
日本でもレコードは最近流行ってますもんね。簡易型のプレーヤーも、よくショップで目にします。
ちなみに「CDレコ」の兄弟機で、レコードやカセットテープの音楽をスマートフォンに録音できる「ADレコ」というアイテムもあるんですよ。これも同じ「CDレコミュージック」アプリで音楽を楽しむことができるんです。
レコードやカセットテープをたくさん持っている人には朗報ですね。
【プロフィール】
高杉真宙(タカスギマヒロ)
1996年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年に俳優デビュー。出演作は「ぼんとリンちゃん」「逆光の頃」「トリガール!」「散歩する侵略者」「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」「世界でいちばん長い写真」「虹色デイズ」「君が君で君だ」「ギャングース」「賭ケグルイ」「糸」「婚姻届に判を捺しただけですが」など。2021年4月に個人事務所・POSTERSを設立した。2022年3月から4月にかけて勝村政信とともに舞台「ライフ・イン・ザ・シアター」に出演。8月には出演映画「異動辞令は音楽隊!」が公開される。