CDレコWi-Fiは無線LANルーターがあると楽しみ広がる

スマートフォン音楽生活を豊かにする試み
CDレコWi-Fiと無線LANルーターをつなげてみよう!

前回はCDレコWi-Fiは無線LANルーターがなくてもスマートフォンに直接、楽曲・アルバム情報が、かんたんに取り込めるという話でした。

今回は「無線LANルーターがあるとCDレコWi-Fiの楽しみ広がる」という話です。

基本的な話として、CDレコWi-Fiとスマートフォン、そこに無線LANルーターがあると次のようなメリットがあります。

  • Androidスマートフォンのユーザーの場合
    USBケーブルを使わなくてもWi-Fi環境で楽曲+アルバム情報が取り込める。
  • iPhoneユーザーの場合
    アルバム情報の取り込みの速度が速くなる。
    ※ただし無線LANルーターの環境による。

ただ、これは音楽を取り込む環境が良くなる話であって、楽しみが広がるという話ではありませんね。ここから、本題へ入っていきます。

「スマートフォンでも、高音質な音で聴きたい!」。そういった人が増えています。その証拠にヘッドホンの種類も多くなり、高音質対応のものも増えてきています。

音にこだわるなら、CDからスマートフォンに取り込む音もこだわりたいですよね。折角、いいヘッドホンを買ったのに、スマートフォンに入っている音が良くなかったら、ヘッドホーンのパフォーマンスも最大限に引き出せません。

スマートフォンに高音質でCD音源を取り込み、高音質の音楽を聴き、楽しむ。
CDレコWi-Fiならかんたんにその環境を手に入れることができます。

CDレコアプリでは、ロスレス圧縮での取り込みが簡単にできます。可逆圧縮とも言われ、代表的なものにFLAC(Free Lossless Audio Codec)とALAC(Apple Lossless Audio Codec)があります。ロスレス圧縮で聴くと、標準(128kbps)には戻れない人が多いようです。私自身も、音の深さみたいなものがまるで違って聴こえました。このロスレス圧縮の高音質な音源を、CDレコアプリでは、かんたんにスマートフォンへ取り込むことができます。(iPhoneでのCDレコアプリ設定画面)

※デフォルトでの保存音質は標準(128kbps)。ロスレス圧縮は600~1000kbps程度。ビットレートは音声の1秒ごとに割り当てられるデータ量。数値(kbps)が高いほど高音質になる。

ロスレス圧縮でスマートフォンにCD音源を残すことは、もちろん無線LANルーターがなくても、できます。

ただ、ここで1つだけ問題があります。ロスレス圧縮でスマートフォンに取り込むことで音質は良くなりますが、その分、1曲のファイル容量が増えます。私もロスレス圧縮の音の良さに惚れ込んだ1人ですが、気がつけば、あっという間に、スマートフォンの容量がなくなってしまいました。

ここまでの話を整理します。

スマートフォンでも高音質で聴きたい。
そのためにCDレコWi-Fiを使って、ロスレス圧縮でスマートフォンに取り込む。
1曲の容量が増えるので、標準より早く、スマートフォンの容量が足りなくなる。
だから、困った。ということです。

ここでその困り事をどうやって解決したのか?書いていきますね。

ひと言でいうと、スマートフォンに入らない曲の保存先として、ネットワークで接続するHDD(NAS)の活用、例えば、ポケドラCloudやRockDisk for Audioを考えたのです。この活用で、CDレコWi-Fiと無線LANルーターをつなぐと楽しみが広がる、本当の意味がわかってきます。

絵で表すとこんな感じです。ここでは、無線LANルーターがスマホやCDレコWi-Fiとの仲介役をしてくれて、必要なんだとわかってもらえるだけで良いです。

スマートフォンに入らないCD音源(高音質 ロスレス)の保存先として、NASを使うことができれば、スマートフォンの容量不足にも悩まなくてすみます。また、他の保存法でなく、NASに音源を残すことで、音楽を楽しむ環境がさらに広がります。

実は、CDレコアプリは、このスマートフォンとNASの間での音源データのやりとりが、非常にわかりやすく、直感的で、使いやすいのです。この設定ができさえすれば、間違いなく、みなさんの音楽生活は今より快適で充実したものになります。 そのためには、まず、CDレコWi-Fiと無線LANルーターをつなげないと、この素晴らしい世界には行けないので、そこをクリアすべく、順を追って説明していきたいと思います。

CDレコWi-Fiと無線LANルーターのつなぎ方。

※この時点では、スマートフォンと無線LANルーター、スマートフォンとCDレコWi-Fiはそれぞれ無線でつながっている前提とします。

CDレコWi-Fiと無線LANルーターをつなぐために、WPS接続を試してみます。

無線LANルーターにWPS接続ボタンがついている場合

Step1無線LANルーター側の操作

  • 無線LANルーターのランプが点滅するまで、無線LANルーターのWPSボタンを長押しします。
    ※操作方法については無線LANルーターの取扱説明書をご参照ください。
    ※IODATA製WPS対応無線LANルーターの場合、約3秒間長押ししてください。
    ※WN-AC1167GR裏面。赤丸で囲んである赤いボタンがWPSボタン。

Step2CDレコWi-Fi側の操作

  • WPS接続スイッチを「ルーター」にします。
  • WPSボタンを、WPSランプが緑点滅するまで約3秒間長押しします。無線LANルーターのランプが点滅するまで、無線LANルーターのWPSボタンを長押しします。   ※一番上のWPSのランプが緑点滅し、無線LANルーターとつながると緑点灯になります。
    ※緑点滅から緑点灯にならなかった場合、接続できていないので、Step1からやり直します。

以上で設定完了です。

WPS接続の場合、無線LANルーターと、CDレコWi-FiのWPSボタンを押すだけ。接続はかんたんです。ただ、すぐに接続ができない場合もあります。その時はStep1とStep2を繰り返し実行します。※私の場合、3回目で成功しました。

あと、WPS接続された場合、しばらくは緑点灯が続きますが、使っていると消えます。「あれ?切れたのかな?」と思うのですが、CDレコWi-Fiと無線LANルーターのWPS接続は基本1回設定しさえすれば継続します。

※ただし、無線LANルーターの電源を切った場合、WPS接続は再設定が必要です。
※「接続の確認」は下の「接続確認方法」をご参照ください。

別の方法でつなぐ!
手動で無線LANルーターとCDレコWi-Fiを接続させる方法

無線LANルーターにWPS接続のボタンがない場合、どうしたら良いのか?古いタイプの無線LANルーターには、そんなボタン、どこにもなかったりします。そのような場合の設定方法をここに書きます。(画面はiPhoneの場合)

  • CDレコアプリの「ドライブ設定」設定を選択。
  • 「無線設定」を選択。
  • 設定する無線LANルーターを選択。
  • 無線LANルーターの暗号キーを入力。
  • 接続を待ちます。
  • 「接続を確認しています」の表示が0秒になるまで待ちます。
    これで設定は完了しています。

接続確認方法

※接続確認は、1~6までを終了後、「無線設定」でご確認ください。選択した無線LANルーターに「接続済み」と出ていれば、無線LANルーターとCDレコWi-Fiは接続完了しています。

さあ、これで、CDレコWi-Fiと無線LANルーターが接続できました。

1点ここで補足です。上の絵のようにスマートフォンとCDレコWi-Fiと無線LANルーターがつながっている場合、2つの方法でCDレコWi-Fiからスマートフォンへ音源を取り込むことができます。

  1. スマートフォン→CDレコWi-Fi(楽曲)→無線LANルーター(アルバム情報)
  2. スマートフォン→無線LANルーター→CDレコWi-Fi(楽曲)→無線LANルーター(アルバム情報)

1の場合、これは前回、コラムに書いた4G/3Gでの接続方法と同様です。
スマートフォンのWi-Fiの接続先は「IODATA_XX_XXXXX」です。

※CDレコWi-FiのWPS接続先は「スマホ」にしてください。

2の場合、スマートフォンのWi-Fi接続先は無線LANルーターです。

※CDレコWi-FiのWPS接続先は「ルーター」にしてください。

12どちらでもCD音源を取り込めますが、個人的には1をおすすめしたいです。私が試した際、1の方が取り込み速度は2と比べて若干速かったですし、安定していました。ただ、これは個人的な見解ですし、無線LANルーターの状況にも依りますので、12両方を試してみていただいて、その環境に合った使い方をご選択ください。

次回は、この環境にNAS(ポケドラCloudやRockDisk for Audio)をつなげてみましょう!

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

I-O DATA MAGAZINE インデックス一覧
このページのトップへ
PC版を表示