(写真)Bluetooth® v5.0 USBアダプター「USB-BT50LE」
(記事公開日:2024年6月18日)
Bluetooth®は、シンプルで使いやすいワイヤレス通信技術として、私たちの日常生活に欠かせない技術の一つとなっています。身近なところでは、音楽ストリーミングや通話に利用されるワイヤレスヘッドホンやスピーカー、スマートウォッチやスマートグラスをはじめとするウェアラブルデバイスが挙げられます。
また、PC作業においては、キーボード、マウス、プリンターなど、ご家庭においては、照明、セキュリティシステムなど各種IoTデバイスとの接続に利用されています。
便利なBluetooth®接続ですが、デスクトップPCでは標準だとBluetooth®機能を搭載していない傾向にあります。ノートPCではBluetooth®機能を搭載していることが多いですが、製造から長い年月が経っている場合にはBluetooth®規格が最新でなくなっている可能性があります。
ご利用のPCがBluetooth®機能に対応しているのか?対応している場合,その Bluetooth®機能が最新規格に対応しているのか?これらを確認する方法をご説明いたします。
(キャプチャー)デバイスマネージャーの画面
Bluetooth®対応マウス、キーボード、ヘッドセットなどをご利用のPCとワイヤレス接続したい場合、PCがBluetooth®機能を搭載している必要があります。
はじめに、PCがBluetooth®機能に対応しているのかを確認しましょう。
Windowsマークのスタートボタンを右クリックして表示されるメニューから[デバイスマネージャー]を選択します。画面はWindows 10の場合ですが、Windows 11でも同様です。
(キャプチャー)スタートメニューからデバイスマネージャーを選択
デバイスマネージャーに表示される一覧に、「Bluetooth®」の項目があれば、PCにはBluetooth®機能が搭載されています。表示されていない場合は、Bluetooth®機能が搭載されていません。
その場合,ご紹介するBluetooth®機能を使えるようにするUSBアダプターが必要です。
(キャプチャー)デバイスマネージャーの画面
「Bluetooth®」の項目がある場合、PCに搭載されているBluetooth®のバージョンを確認してみます。「Bluetooth®」の項目を展開し、Bluetooth®本体(ここでは「インテル(R)ワイヤレス Bluetooth(R)」)をダブルクリックします。
(キャプチャー)Bluetooth®本体をダブルクリック
「プロパティ」画面が表示されるので[詳細設定]タブをクリックし、ファームウェアバージョンの項目のLMP(Link Manager Protocol」の略)を確認します。この場合「LMP 11.8212」であることこが確認できます。
(キャプチャー)プロパティ画面でLMPを確認
このLMPの後ろの数字により、Bluetooth®のバージョンを知ることができます。
バージョン | 公開時期 | |
---|---|---|
LMP6 | Bluetooth® v4.0 | 2009年公開 |
LMP7 | Bluetooth® v4.1 | 2013年公開 |
LMP8 | Bluetooth® v4.2 | 2014年公開 |
LMP9 | Bluetooth® v5.0 | 2016年公開 |
LMP10 | Bluetooth® v5.1 | 2019年公開 |
LMP11 | Bluetooth® v5.2 | 2020年公開 |
Bluetooth®のバージョンは、「Bluetooth® v4.0」や「Bluetooth® v5.0」のように数字で表記される部分のことで、数字が大きいほど新しい機能の追加や、性能が改善されたバージョンになります。
Bluetooth®の各バージョンは、技術的な進歩とユーザーのニーズに応じて進化しています。新しいバージョンを使用することで、より速く、安定し、機能豊かな通信を実現できます。
(図)Classによる通信範囲の違い
クラス (Class) は、Bluetooth®アダプターと接続機器をつなぐ電波の強さを表しています。数字が小さいほど電波が強く、広範囲の機器に接続できる仕組みです。広いオフィスで使う場合はクラス1、書斎のみであればクラス3 という具合に使い分けましょう。
利用する機器同士がより高いClassに対応しているほど、遠くまで接続した状態を維持できます。たとえば、自室にスマホを置いたまま他の部屋に移動しても、ワイヤレス イヤフォンで音楽などを聴きやすくなったといえるでしょう。
Bluetooth®のクラス(Class)は、デバイスの通信範囲と送信出力を示すために使用されます。これらのクラスは、特定の用途に応じてデバイスがどの程度の距離で通信できるかを示します。Bluetooth®には主に以下の3つのクラスがあります。
通信範囲 | 送信出力 | 用途 | |
---|---|---|---|
クラス1 (Class 1) | 最大約100メートル | 最大100mW | 工業用途や商業用途など、長距離通信が必要な場合に使用されます。 例としては、産業用機器や遠距離でのBluetooth®通信が必要なデバイスが挙げられます。 |
クラス2 (Class 2) | 最大約10メートル | 最大2.5mW | 多くの消費者向け電子機器に広く使用されています。 例としては、スマートフォン、タブレット、パソコンの周辺機器(マウス、キーボードなど)が挙げられます。 日常的な使用には十分な範囲を提供します。 |
クラス3 (Class 3) | 最大約1メートル | 最大1mW | 通信距離が非常に短いデバイスに使用されます。 現在ではあまり一般的ではなく、特定のニッチな用途に限られることが多いです。 |
各クラスは用途や環境に応じて選ばれ、消費電力や通信範囲の要件に基づいてデバイスが設計されています。クラス1は長距離通信が必要な場合に使用され、クラス2は家庭やオフィスでの一般的な使用に適しており、クラス3は非常に短距離の特殊な用途に適しています
(イメージ)Bluetooth®アダプターで色々なデバイスと接続できる
Bluetooth®アダプターとは、PCにBluetooth®機能が搭載されていない場合に用いる Bluetooth®機能を追加するアダプターです。
アダプターを選ぶ際には、どのようにPCと接続するかだったり、Bluetooth®アダプターが対応しているBluetooth®のバージョンやクラスを確認必要があります。確認を忘れやすいのが対応OSです。お使いのPCが製造から年数が経過している場合、Bluetooth®アダプターの対応OS外である可能性があります。
また、一度設置すれば頻繁に取り外さないBluetooth®アダプターだからこそ、Bluetooth®アダプターの大きさも重要な要素です。
(写真)「USB-BT50LE」のサイズ
サイズは、約14(W)×19(D)×6.3(H)mmで、PCに接続している状態でも飛び出しサイズはわずか約8mmの超コンパクトサイズです。ノートPCにつけたままでも邪魔にならず、取り外しやすさにも配慮したデザインです。
初回セットアップは、ノートPCをインターネットに接続した環境で本商品をUSBポートに挿します。ドライバーが自動でイントールされるため、ドライバー用のCD-ROMやセットアップファイルなどの面倒な作業無く、すぐに使い始めることができます。
(写真)「USB-BT50LE」をUSBポートに挿すだけでドライバーのインストールが自動で始まる
(キャプチャー)「USB-BT50LE」のセットアップ完了
便利な機能として、2つご紹介します。1つは、「バッテリー残量確認」です。Bluetooth®での電池残量表示機能のあるワイヤレススピーカー、ワイヤレスイヤホン、マウス、キーボードなどでは、Windows PCでバッテリー残量を表示・確認することができます。
(キャプチャー)WindowsのBluetooth®画面から接続しているデバイスの電池残量を確認できる
2つ目は、「PCの自動ロック」です。ペアリングしたスマホなどがPCから離れた時に、PCをロックするWindowsの標準機能が利用できます。大切なデータを扱うPCのセキュリティ対策としてお使いいただけます。
(キャプチャー)PCの自動ロック
(写真)スマホのBluetooth®テザリング
スマホのテザリングは、スマホのデータ通信を利用して、ノートPCやタブレットなど、他のデバイスをインターネットに接続する機能です。ワイヤレス接続のテザリングには、 Wi-Fiテザリングと Bluetooth®テザリングがあります。
Wi-Fiテザリングは、スマホがWi-Fi中継点となり、他のデバイスがそのWi-Fiネットワークに接続する方法です。複数のデバイスを同時に接続できますが、バッテリーの消耗が激しいのが難点です。
一方、Bluetooth®テザリングは、スマホと他のデバイスをBluetooth®でペアリングし、インターネット接続を共有する方法です。Wi-Fiテザリングに比べ、電力消費が少ないことが特長です。
Bluetooth®テザリングの方法をご紹介します。次はAndroidスマホによる例になります。なお、スマートフォンが対応するClassについては、メーカーの仕様情報をご確認ください。
【1】設定メニューの[機器接続]から[新しい機器とペア設定する]を選択します。
【2】使用可能な機器が表示されるので、「USB-BT50LE」を使えるようにしたPC(ここでの名前は[MYCOMPUTER])を選択します。
【3】「[MYCOMPUTER]とペア設定しますか?」と表示されるので[ペア設定する]を選択します。
【4】PC側には、デバイスの追加(ここではAndroidスマホ Xperia 1)が表示されるの、これを選択します。
【5】「デバイスをペアリングしますか?」と表示されるので、ペア設定コードが一致していることを確認して[はい]を選択します。
【6】[接続成功]と表示されたら[閉じる]で設定を終了します。
スマホとPCのペアリングが完了しましたので、続いて、Bluetooth®テザリングの設定をします。
【7】スマホの[テザリング]メニューから[Bluetooth®テザリング]を選択します。
【8】[Bluetooth®テザリング]が有効になりました。
続いて、PC側の接続設定をします。
【9】PCの右下に表示されているBluetooth®のアイコンをクリックして表示されるメニューから「パーソナル エリア ネットワークへ参加」をクリックします。
【10】Bluetooth®接続しているスマホが表示されるのでクリックし、[接続方法]→[アクセスポイント]をクリックします。
【11】「接続に成功しました」と表示されます。
以上でBluetooth®テザリングの設定は完了です。PCからBluetooth®接続されたスマホ経由でインターネットに接続できるようになります。
(写真)超コンパクトサイズの「USB-BT50LE」
いかがでしたか。Windows PCにBluetooth®機能が搭載されていない場合も、USB-TB50LEを使えば簡単にBluetooth®接続が可能になります。
◎関連リンク
・Bluetooth® 5.0 USBアダプター「USB-BT50LE」
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