運用コストを削減!遠隔操作で電源管理ができるスマート電源ユニット「BPD-CMU06」

スマート電源ユニット「BPD-CMU06」

(写真)スマート電源ユニット「BPD-CMU06」

(記事公開日:2024年6月21日)

ディスプレイ、PC、サーバー、アクセスポイントなどの電源をリモートから制御・操作できたら便利だと思いませんか?従来の電源タップを使った場合、複数の電子機器に電源を供給することは可能ですが、それ以上のことはできません。

今回ご紹介するスマート電源ユニット「BPD-CMU06」とデバイス管理サービス「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」を組み合わせて使用することで、遠隔制御、電力使用量の監視、機器のON/OFFのスケジュール管理などが可能となります。

これまで現地に行かないと解決できなかった課題が、遠隔から操作することで解決できるようになれば、現地への移動にかかっていた時間や労力を削減することが期待できます。

基本性能

スマート電源ユニット「BPD-CMU06」の本体と添付品

(写真)スマート電源ユニット「BPD-CMU06」の本体と添付品

本商品は、電源コンセントが6ポート搭載されており、コンセント合計1200Wの電源供給が可能です。ラックマウントや壁へ取り付けるための専用金具(ネジなど)も標準添付しており、床や壁へ固定して使えます。
※設置場所の材質によっては、添付のネジをご利用いただけない場合もございます。その場合は別途ネジをご用意ください。

さらに、クラウドサービス「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」により、インターネット経由で、遠隔からの設定が可能となり、(※)リモートからコンセントへの電力供給をON/OFFすることができます。

※設定方法には、本商品のLAN端子に設定用パソコンをつないでローカル設定する方法もあります。

現地に出向く時間や労力を軽減

現地へ出向かずに問題が解消できる「BPD-CMU06」

(写真)現地へ出向かずに問題が解消できる「BPD-CMU06」

目の前にある機器の調子が悪い場合、その場で再起動したり、電源を入れ直したりするなどで解決できた経験がある方も多いと思います。しかし、遠隔地にある機器の場合は、現地に出向かないと電源のON/OFF操作はできません。

この場合、現地に駆け付けての対応となると人件費がかさんでしまい、運用コストが増加し大きな課題となります。また、運用コストだけでなく復旧までの時間も増加してしまいます。

そこで、スマート電源ユニット「BPD-CMU06」を導入すれば、アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)を使ってリモートからでも電源を再起動できます。現地にいく前に再起動で問題が解決できないかを確認できるため、現地にいく手間を削減できます。

リモートからの電源ON/OFFで運用コストを抑える

(図)リモートからの電源ON/OFFで運用コストを抑える

IT化されたシステムは、ネットワークが停止してしまうだけでも業務へ大きな影響を及ぼしてしまいます。問題を早期解決し業務を止めないためにも、安定したネットワーク環境づくりが大切です。

しかし、社内にネットワークを運用管理するスキルを持った人員がいなかったり、トラブル発生時の原因特定から復旧までに時間がかかったりなどの課題があり、実現するにはどうすればよいかわからない方も多いでしょう。

自動リブートでダウンタイムを短縮

(図)自動リブートでダウンタイムを短縮

「BPD-CMU06」の「コンセントリブート」機能では、アクセスポイントやスイッチなどのネットワーク機器をPingにて死活監視し、異常を検知すると自動的に電源を再起動します。ネットワーク機器の異常を再起動により復旧してダウンタイムを短縮し、業務への影響を抑え、安定したネットワーク環境を構築できます。
※本設定は事前にローカルで設定いただく必要があります。(クラウドでは設定できませんのでご注意ください)

スマート電源ユニット「BPD-CMU06」とデバイス管理サービス「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」

(写真)スマート電源ユニット「BPD-CMU06」と
デバイス管理サービス「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」

スマート電源ユニット「BPD-CMU06」を利用することで、遠隔操作やスケジュール設定ができ、費用や時間を無駄にせず、電力消費を最適化し、トータルの運用コストを抑えられます。

デバイス管理サービス
「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」

IDM[デバイス管理 電源ユニット]の画面

(写真)IDM[デバイス管理 電源ユニット]の画面

「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」は、PCやSTB、スマート電源ユニットおよびそれらに接続したディスプレイなどを遠隔管理できるクラウドサービスです。

デバイスの状況把握はもちろん、操作やファームウェアのアップデートができるため、複数台・多地点で運用している場合には、効果的な運用が可能となります。

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)は専用フォームからお申し込み、お客様専用のログイン情報を取得後、管理画面からログインすることによって利用可能となります。
申し込みはこちら

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)デバイス登録方法

「BPD-CMU06」本体の電源、ネットワーク接続が完了しているので、早速、管理画面へログインしてみます。

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)ログインページはこちら

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)のログイン画面

(キャプチャー)アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)のログイン画面

ログイン情報を入力して、[ログイン]をクリックします。

ログイン情報を入力してログインする

(キャプチャー)ログイン情報を入力してログインする

管理画面が表示されるので、[デバイス管理 電源ユニット]をクリックします。

[デバイス管理 電源ユニット]をクリックする

(キャプチャー)[デバイス管理 電源ユニット]をクリックする

デバイス一覧画面が表示されるので[+新規登録]をクリックします。

[+新規登録]をクリックする

(キャプチャー)[+新規登録]をクリックする

デバイス登録の画面が表示されるので、[管理者アカウント][シリアル番号][MACアドレス]※を入力し[OK]をクリックします。
※[MACアドレス]は[xx:xx:xx:xx:xx:xx]の書式で入力してください。

[デバイス登録]の画面

(キャプチャー)[デバイス登録]の画面

追加したスマート電源ユニット「BPD-CMU06」がデバイス一覧に表示されます。

「BPD-CMU06」がデバイス一覧に表示される

(キャプチャー)「BPD-CMU06」がデバイス一覧に表示される

デバイス一覧に表示されているリストにカーソルを合わせると[詳細][再起動][FWUP]のメニューが表示されるので[詳細]をクリックします。

「BPD-CMU06」の[詳細]をクリックする

(キャプチャー)「BPD-CMU06」の[詳細]をクリックする

「BPD-CMU06」の[デバイス詳細]情報の画面になります。ここでは、デバイス情報、コンセントに接続されている機器の消費電力の状況確認、各コンセントの設定状態の確認、変更をすることができます。

「BPD-CMU06」の[デバイス詳細]情報が表示される

(キャプチャー)「BPD-CMU06」の[デバイス詳細]情報が表示される

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)で出来ること

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)により、各コンセントに接続する機器の消費電力と、本体を含めた全体の消費電力の推移をグラフで見える化することができます。

時間帯別の消費電力をグラフで見える化

(写真)時間帯別の消費電力をグラフで見える化

コンセントに接続している機器の稼働状況に合わせてスケジュール設定することで、電力消費の最適化、ひいては電気料金の削減に貢献できます。コンセント毎に設定が可能で、コンセント一覧から設定したいコンセントの[操作]をクリックし、[コンセント操作]の画面から[スケジュール]を選択します。

[コンセント操作]の画面

(写真)[コンセント操作]の画面

右上の[スケジュール]をONにし、曜日毎の利用時間を設定し、[OK]をクリックします。

[スケジュール設定]の画面

(写真)[スケジュール設定]の画面

コンセントに設定されたスケジュールの設定状況がバー表示されます。また、コンセントアイコンにはスケジュール設定されたことが分かるタイマーマークが付きます。

[スケジュール設定]の完了

(写真)[スケジュール設定]の完了

企業が積極的に省エネに取り組むことは非常に重要です。こまめな省エネへの取り組みにより、持続可能な社会への貢献につながります。

アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)を使用した
「BPD-CMU06」サイネージ利用例

店舗サイネージ

(写真)店舗サイネージ

サイネージは、店舗ではタイムリーなセール情報を、学校では周知事項の伝達、病院では来院者への案内など、様々な場所で活用されています。

また、オフィスにおいても各セクションの活動情報などの情報共有をはじめ、社内のコミュニケーションを活性化する手段としてサイネージが注目されています。

情報共有のためのオフィスサイネージ

(写真)情報共有のためのオフィスサイネージ

それでは、スマート電源ユニット「BPD-CMU06」とアイオーデータデバイスマネジメント(IDM)のサイネージ利用例をご紹介します。次の図は、遠隔地にあるサイネージを効率よく運用することを可能にする全体構成になります。

スマート電源ユニット「BPD-CMU06」とアイオーデータデバイスマネジメント(IDM) のサイネージ利用例

(図)スマート電源ユニット「BPD-CMU06」と
アイオーデータデバイスマネジメント(IDM) のサイネージ利用例

構成内容は次の通りです。

管理サービス アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)クラウドサービスを使って、電源管理を行います。
LTEルーター 専用の回線を手軽に増設できます。4G/LTEのモバイル回線とフレッツ光などの固定回線の両方が使えるため、安定したネットワークを構築できます。
STB STB(Set-Top Box:セットトップボックス)は、コンテンツ映像を再生してサイネージに表示するための機器です。STBを使えば、リモート管理で安定した映像出力を実現できます。
サイネージディスプレイ 省スペースの小型サイズから大画面まで、幅広くラインアップを取り揃えています。ご利用環境に合わせてお選びいただけます。
ネットワークカメラ サイネージの表示状態など、現地の稼働状況を映像で確認できます。
電源管理 スマート電源ユニット「BPD-CMU06」を利用します。
  • STB

    (写真)STB

  • LTEルーター

    (写真)LTEルーター

  • ネットワークカメラ

    (写真)ネットワークカメラ

最近よく見かける「三面デジタルサイネージ」についてご紹介した下記の記事もご参照ください。

【リテールテックJAPAN2024】サイネージの丸ごと提案 【リテールテックJAPAN2024】サイネージの丸ごと提案

「BPD-CMU06」があれば、人がいなくなる時間帯に、電源OFFの設定をしておくことで、電源を切り忘れたとしても自動的にOFFでき、効率的な運用が可能になります。

その他の機能

次の写真は、「BPD-CMU06」の正面に配置されている各部になります。それぞれの各部名称と機能をご紹介します。

スマート電源ユニット「BPD-CMU06」の各部名称

(写真)スマート電源ユニット「BPD-CMU06」の各部名称

電源端子 添付の電源コードを使い、電源コンセントとつなぎます。
サーキットブレーカー 本製品の定格電流を上回る過電流が流れた場合、状況によっては本製品のすべてのコンセントへの通電を遮断します。その際にこのボタンを押すことで、通電の遮断状態を解除します。
※このボタンを押す前に、本製品につないでいる機器をすべて取り外してください。
液晶画面 操作ボタンを使って、本製品を設定できます(OSD設定)。
操作ボタン 液晶画面に表示したOSD設定を操作します。
電源ボタン 本製品のすべてのコンセントへの給電をON/OFFします。
LAN ポート(2ポート) インターネット接続のため、ルーターなどに接続します。設定のため、設定用パソコンと接続します(ローカル設定)。
電源コンセント(6つ) 機器を接続します。機器に給電します。

「BPD-CMU06」の使用方法は、難しくありません。はじめに電源端子に添付の電源コードを使ってコンセントとつなぎ、LANポートにLANケーブル(別売)をつなぎネットワーク接続します。あとは電源供給したい機器を本商品のコンセントにつなぐだけです。

本体をLANケーブルでネットワーク接続する

(写真)本体をLANケーブルでネットワーク接続する

本体のコンセントに電源供給したい機器を接続する

(写真)本体のコンセントに電源供給したい機器を接続する

消費電力を可視化して省エネを推進する

各コンセントに接続された機器の消費電力を見える化

(写真)各コンセントに接続された機器の消費電力を見える化

企業にとって消費電力を抑えることは、環境に配慮した省エネへの取り組みと、経済的なメリットの両方につながります。現在お使いのPCやサーバー、ディスプレイ、ネットワーク機器などの消費電力を電源ユニット「BPD-CMU06」とデバイス管理サービス「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」 で見直してみませんか?

◎関連リンク
・スマート電源ユニット「BPD-CMU06」
商品ページ)(購入ページ

・デバイス管理サービス「アイオーデータデバイスマネジメント(IDM)」
詳細ページ

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

I-O DATA MAGAZINE インデックス一覧
このページのトップへ
PC版を表示