外部への情報漏洩を防ぐ!ISSデータ消去サービスを利用してみました

HDDのデータ消去サービス(物理消去)

(写真)HDDのデータ消去サービス(物理消去)

(記事公開日:2024年9月11日)

みなさん、不要になったHDDやNASの廃棄はどのようにされていますか。多くの自治体では不燃ゴミとして回収してもらえますが、問題は中に保存されているデータです。適切な方法でデータを消去し、安心して廃棄することが必要です。

今回、アイオー・セーフティ・サービス(ISS)「データ消去サービス」を使って、不要になったHDDのデータ消去を実際に利用しましたので、その体験をご紹介します。

なぜHDDのデータ消去が重要なのか

外付けHDDやNASには機密データが保存されている

(図)外付けHDDやNASには機密データが保存されている

HDDやNASには個人情報、パスワード、メール、写真、動画、色々な書類などの機密データが保存されています。これらのデータが第三者に渡った場合、プライバシーの侵害や不正利用のリスクが高まります。また、サイバー犯罪者に利用される可能性もあります。

企業においては、顧客情報や取引先データなども保存されており、これらのデータが漏洩した場合、企業の信用を損ない、法的な問題にまで発展することも考えられます。

HDDやNASのデータ消去は、個人情報や機密情報の保護、データ漏洩の防止、セキュリティリスクの軽減のために非常に重要です。

ISSデータ消去サービスとは

アイオー・セーフティ・サービス(ISS)

(キャプチャー)アイオー・セーフティ・サービス(ISS)

ISSはアイオー・セーフティ・サービスの略称です。商品をより長く安心してご利用いただくために、購入してから買い替えを検討されるまでの間、お客様のニーズに合わせた、様々な充実した有償サービスが用意されています。
アイオー・セーフティ・サービス(ISS)の詳細はこちら

ISSのメニューの1つに、「データ消去サービス」があります。このサービスは、不要になったHDDやNAS のデータを消去するサービスで、外部に漏洩してはいけないデータの流出を防ぎます。
ISS「データ消去サービス」の詳細はこちら

今回利用したサービスは、データ消去サービスの中の「センドバック方式」です。データ消去したいHDDやNASをアイオーが引き取って作業を行います。作業完了後、HDDは原則お客様へ返却されます。

「センドバック方式」サービス内容

センドバック方式は、データ消去する商品をアイオーがお預かりして作業を行います。作業完了後、商品は原則お客様へ返却いたします。

●対象商品 以下のアイオー製商品が対象となります。
・NAS(ネットワークHDD)
・外付けHDD
・内蔵HDD
※物理消去を希望の方は、厚さ26mmまでの2.5インチまたは3.5インチのHDDが対象です。
※SSDは対象外です。
※対象商品の外観の写真撮影をさせていただく場合があります。(破壊前・破壊後)

「センドバック方式」のサービスの流れは次のようになります。

「センドバック方式」のサービスの流れ 「センドバック方式」のサービスの流れ

選べるデータ消去方法

ISS「データ消去サービス」では、3つのデータ消去方法、またはその組み合わせから選ぶことができます。HDDやNASに保存されているデータには、様々なレベルの機密データが存在しています。各データの機密性レベルに応じた社内消去ポリシーに合わせて消去方法を選択しましょう。

消去方法に応じて料金が異なりますので、ISS「データ消去サービス」よりご確認ください。

論理消去 記録部全体に「0(ゼロ)」を上書き
磁気消去 HDD全体に強力な磁気を照射
物理消去 破砕機でデータ記録部に穴をあけ、HDDとしての機能を破壊
より強固なセットパターン
論理消去 + 物理消去
磁気消去 + 物理消去

申込からデータ消去までを体験

データ消去したいHDD

(写真)データ消去したいHDD

実際に「データ消去サービス」を利用しましたので、申し込みから、HDDの発送と返却までをレポートします。

【1】申し込み

データ消去サービスお申し込み(センドバック方式)画面から申し込みを行います。利用したい消去方法に合わせて、サービスお見積り金額も確認できます。

申し込みの画面は[入力画面]→[確認画面]→[申込完了画面]の流れになります。入力項目のうち、ポイントとなる部分を中心にご紹介します。

【ご希望のデータ消去方法】
選べるデータ消去方法でご説明したとおり、各データの機密性レベルに応じた社内消去ポリシーに合わせて消去方法を選択しましょう。今回は「物理消去」を選択しました。

「ご希望のデータ消去方法」の選択

(キャプチャー)「ご希望のデータ消去方法」の選択

【消去を希望されるHDDについて】
消去を希望するHDDの「製品型番」「シリアルNo(S/N)」「ディスクドライブの台数」の入力が必須となります。

「消去を希望されるHDDについて」の入力

(キャプチャー)「消去を希望されるHDDについて」の入力

「製品型番」「シリアルNo(S/N)」の確認方法については、電源ケーブルの差し込み口がある面か、側面をご確認ください。(ポータブルHDDの場合は底面をご確認ください。)

赤枠→「型番(シリーズ名)」
青枠→「シリアル番号」(シリアル番号は「S/N」の項目になります。)
※型番によって、シールや表記方法は多少異なります。

「製品型番」「シリアルNo(S/N)」の確認方法 「製品型番」「シリアルNo(S/N)」の確認方法

「ディスクドライブの台数」とは、2ドライブ以上、複数のペア構成となっているHDDやNASの場合、そのドライブ数を入力します。消去作業費は、ドライブの数だけ必要となります。

【お預かり商品の回収・送付方法について】
データ消去したいHDDをアイオー手配にて引き取り回収するか、自分自身で送付するかを選ぶことができます。今回は「お客様にて配送手配」を選択し、自分で宅配便を使って送付しました。

「お預かり商品の回収・送付方法について」の選択

(キャプチャー)「お預かり商品の回収・送付方法について」の選択

「通常輸送便」は、アイオー手配により引き取りを行います。この場合、引き取りの回収希望日、回収希望時間帯も選択します。

「セキュリティ輸送便」は、GPS搭載車両を使って一般貨物と分離輸送することで、より厳重に、より安全に回収するサービスです。

「お客様にて配送手配」は、宅配便などを使って元払い(自分で送料負担)にて、指定の住所に送付します。

「本サービスお見積り金額」の確認

(キャプチャー)「本サービスお見積り金額」の確認

申込が完了すると、「【データ消去サービス】申込受付完了のお知らせ」という件名のメールが送られてきます。メール本文に記載されている「料金振込先」へサービス利用金額を、申込完了後2週間以内に振り込みます。(振込手数料はお客様負担です。)

メール「【データ消去サービス】申込受付完了のお知らせ」の内容

(キャプチャー)メール「【データ消去サービス】申込受付完了のお知らせ」の内容

【2】引取日ご案内、または、
送付先住所のご連絡

振り込みが完了すると、「【データ消去サービス】消去対象品の送付先について-受付番号」という件名のメールが送られてきます。メール本文に記載されている「送付先」へ宅配便などで送付する準備をします。

※アイオー手配による「通常輸送便」の場合は、振り込みが完了すると、引き取りの回収希望日、回収希望時間帯の連絡とともに回収が行われます。

メール「【データ消去サービス】消去対象品の送付先について」の内容

(キャプチャー)メール「【データ消去サービス】消去対象品の送付先について」の内容

【3】HDDの引取り、または、
指定住所への配送

送付するHDDを梱包

(写真)送付するHDDを梱包

HDDが入る適当な大きさのダンボール箱を用意し、輸送時に破損しないように緩衝材などを詰め込み梱包後、受領確認の取れる宅配便もしくは書留郵便小包を利用して、メールに記載された送付先住所へ送付します。

【4】消去作業

HDDがアイオーサービスステーションに到着後、データ消去作業が実施されます。完了まで概ね2週間程度の時間がかかります。

データ消去作業後は、「【データ消去サービス】機器返却および消去証明書発送について」という件名で、消去作業および証明書発行が完了したことがメールで案内があり、機器返却の送付予定の連絡があります。

メール「【データ消去サービス】機器返却および消去証明書発送について」の内容

(キャプチャー)メール「【データ消去サービス】機器返却および消去証明書発送について」の内容

【5】商品および消去証明書の発送

データ消去されたHDDと消去証明書が届く

(写真)データ消去されたHDDと消去証明書が届く

事前にメールで案内があった日時にデータ消去されたHDDが届きます。データ消去証明書も一緒に同梱されています。データ消去証明書は、表紙、作業対象機器内訳表、破砕証明書(内部の写真付き)が綴られています。

同梱されるデータ消去証明書(表紙)

(写真)同梱されるデータ消去証明書(表紙)

  • 作業対象機器内訳表

    (写真)作業対象機器内訳表

  • 破砕証明書

    (写真)破砕証明書

物理消去を依頼したので、HDD内部は穿孔(せんこう:穴をあけること)による物理的破壊が行われており、データ消去証明書にもその様子が分かるように写真が添付されています。

今回、HDDの筐体を開き、実際に中身を見てみました。内部のHDDは4か所が穿孔されていました。

4か所が穿孔されている

(写真)4か所が穿孔されている

(注意)物理的消去されたHDDは、元の筐体に組み込まれていますが、再使用はできません。通電も行わないでください。

HDDやNASのデータ消去は、個人情報や機密情報の保護、データ漏洩の防止、セキュリティリスクの軽減のために非常に重要です。ISS「データ消去サービス」をご利用いただき、安心してHDDを廃棄しましょう。

◎関連リンク
ISSのデータ消去サービス

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

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