ゲーミングモニター「GigaCrysta(ギガクリスタ)」10周年記念イベントが開催されました

「GigaCrysta(ギガクリスタ)」10周年記念イベントの様子

(写真)「GigaCrysta(ギガクリスタ)」10周年記念イベントの様子

(記事公開日:2024年11月5日)

2024年10月15日(火)にGigaCrysta(ギガクリスタ)10周年記念イベントが開催されました。これまでの歩みと今後の商品開発や取り組みについて、レポートしたいと思います。

オープニング前の会場の様子

(写真)オープニング前の会場の様子

イベントでは、GigaCrystaが映像の美しさを追求する商品から、ゲーマーのニーズに応えるゲーミング特化モニターへと進化してきた経緯が振り返られました。また、トークセッションでは、業界初の「Focus Mode(フォーカスモード)という新機能の紹介と、その可能性について議論されました。

さらに、新作モニターの発表や、有名ゲーマーとのコラボ、大会協賛など、今後の展開についても発表がありました。

GigaCrystaの誕生とコンセプト
~これまでの歩み~

執行役員 第1事業部長の寺前 浩一氏より、10周年の御礼とこれまでの歩みの話がありました。

執行役員 第1事業部長 寺前 浩一

(写真)執行役員 第1事業部長 寺前 浩一

「皆さまからご支援をいただき、10周年を迎えることができ感謝しております。アイ・オー・データ機器は、1997年から液晶ディスプレイを作り続け、2014年からゲーミングモニターブランドとして『GigaCrystaシリーズ』を発売しました。

当初は現在の環境とは異なり、超解像技術「ギガクリア・エンジンII」を搭載した、“映像をきれいに表示するエンターテインメントコンテンツの操作性”というものが、ブランドポリシーの中心でした。

初代「GigaCrysta」基板

(写真)初代「GigaCrysta」基板

そこからeスポーツの広まりとともに、様々なイベントに参加し、多くのゲームユーザーの支持をいただけるようになりました。ユーザーの皆様とお会いする中で、何を喜んでいただけるのか、とスタッフと日々議論をしています。

「GigaCrysta」歴代商品

(写真)「GigaCrysta」歴代商品

たとえば今、最新スペックのモニターといえば540Hzが挙がりますが、多くのユーザーに喜んでほしいと思うと、165~240Hz帯の使いやすいモニターを商品化し、よりたくさんのユーザーに喜んでいただきながら、さらにイベントなどを一緒に作っていくようなことができたら、みなさんへより大きな満足感を還元できると考えています。
今後ともGigaCrystaをよろしくお願いいたします。」
とイベント開催にあたっての挨拶がありました。

ゲーミングモニターとしての進化の過程
今後の商品開発について

第1事業部 GigaCrystaブランドマネージャー 山形 誓氏より、商品開発についての話がありました。

第1事業部 GigaCrystaブランドマネージャー 山形 誓

(写真)第1事業部 GigaCrystaブランドマネージャー 山形 誓

スペシャルゲストとしてプロゲーミングストリーマー集団「父ノ背中」のてるしゃん様とabitun様をお迎えしました。てるしゃん様は北海道からオンラインでご参加いただきました。

プロゲーマーチーム「父ノ背中」のてるしゃん様とabitun様

(写真)プロゲーマーチーム「父ノ背中」のてるしゃん様とabitun様

山形氏より、
「GigaCrystaブランドとして10周年を走り続けることができたのも、たくさんのユーザーの皆様に、我々の商品をご愛顧いただいたからです。改めて今日この日を迎えることができ、本当に嬉しいです。

I-O DATA液晶ディスプレイの歴史

(写真)I-O DATA液晶ディスプレイの歴史

冒頭にありましたように、GigaCrystaは『ギガクリア・エンジンII』を搭載し、“映像をきれいに表示するエンターテインメント向けモニター”としてスタートしました。その後、きれいな画質で見えるモニターなら、RPGなどのゲーム用途としてもすごくいいのではないか、ということで、ゲーミングモニターとしての提案が始まりました。

GigaCrystaのこれまでの歩み

(写真)GigaCrystaのこれまでの歩み

その後、父ノ背中様によるTwitter(現X)への投稿がかなりバズり、我々がFPS向けモニターをたくさん出していったきっかけになりました。

確かお盆期間に投稿いただき、お盆明けに出社すると、「とんでもないことになってるぞ!」と、社内が大盛り上がりになっていたことを覚えています。」
と当時のことを振り返られました。

abitun様曰く、
「当時、より良いモニターをメンバーと探していたんですよ。当時240Hzと言ったってまだ8万円以上してた時代に、4万円台で高スペックだったので驚いたんですよ。こんな安いのにすごいスペックで、さらにリモコンもついてる。メンバーに教えるだけじゃなく、もっと広めよう、ということで考えたのが、このハッシュタグです。」

当時Twitter(現X)でトレンドとなる

(写真)当時Twitter(現X)でトレンドとなる

続いて、山形氏より商品開発のこれまでと今後の話がありました。

「GigaCrystaはFPSゲームの人気に合わせて、応答速度の速いTNパネルを搭載したモデルをリリースしました。その後、より高画質なIPSパネルを搭載したモデルをリリースし、ラインアップを拡充していきます。

GigaCrystaの歩みを語る

(写真)GigaCrystaの歩みを語る

フラッグシップモデルからエントリーモデルまで、ユーザーのニーズに合わせた商品を順次投入していき、リモコンやインフォメーション付きメニュー表示など、ユーザビリティの高さも特徴です。

GigaCrystaのこだわりの設計

(写真)GigaCrystaのこだわりの設計

我々が今、大切にしていることとして、「すべてのGigaCrystaユーザーに、感謝の還元を」という思いがあります。ブランドとして10年間多くの方と触れ合い、たくさんのことを教えていただき、商品をご愛顧いただいたことに、本当に感謝しかありません。

これまで支えてくださったユーザーの皆様に還元していくことが大切だと思っております。これからのものづくりやサービスでは、肌で感じていただけるようなものを準備していきます。

技術をリードし続けるような存在ではないかもしれませんが、思わず欲しくなるような、手に取りやすい価格で提供し満足していただく、そんなものづくりを大切にしています。

我々が今、大切にしていること

(写真)我々が今、大切にしていること

10年間走り続けてきましたが、これからの未来に向けて、GigaCrystaのブランディングを考えていくチームを開発メンバー中心に結成し、今後どのような価値をユーザーに提供できるのか?をもっと考えてまいります。」
と将来に向けての商品開発について締め括りました。

GigaCrystaの未来のために

(写真)GigaCrystaの未来のために

業界初の新機能
「Focus Mode(フォーカスモード)」の紹介と可能性
~クロストークセッション~

新機能「Focus Mode(フォーカスモード)」のクロストークセッション

(写真)新機能「Focus Mode(フォーカスモード)」のクロストークセッション

山形氏よりトークセッションの始まりにあたっての話がありました。

「これからGigaCrystaとして、どういった価値をお客様に提供することができるのかを考えた結果、Focus Mode(フォーカスモード)という業界初となる新機能を開発いたしました。

この開発にあたっては、明治大学の中村先生に監修をいただきました。実際に使用した結果、スコアが上がったことが報告され、周辺視野への刺激によって集中力を高める効果が期待できます。」
とFocus Mode機能の紹介がありました。

Focus Mode機能の監修をいただいた明治大学の中村先生

(写真)Focus Mode機能の監修をいただいた明治大学の中村先生

中村先生からは
「私の研究室もGigaCrystaと同じく今年でちょうど10年目を迎え、お互いに出会い、面白いことが起こりました。取り組んでいた研究が商品化され、とても嬉しく思っています。」
と感想をいただきました。

このFocus Mode機能は、27型の大画面を24型相当表示部に縮小表示し、周辺の黒枠に10秒間隔で点滅する「Focus Image(フォーカスイメージ)」を表示することで、24型相当表示部への集中力を高められる機能です。

業界初の新機能「Focus Mode(フォーカスモード)」

(写真)業界初の新機能「Focus Mode(フォーカスモード)」

表示画面サイズを切り替えできる「Focus Mode(フォーカスモード)」 表示画面サイズを切り替えできる「Focus Mode(フォーカスモード)」

(イメージ)表示画面サイズを切り替えできる「Focus Mode(フォーカスモード)」

「Focus Image」で集中力を高める

(イメージ)「Focus Image」で集中力を高める

会場にはFocus Mode機能を搭載した実機「LCD-GCQ271UD」が置かれ、実際に体験していただくこともできました。24型相当表示の黒枠に表示される「Focus Image(フォーカスイメージ)」を確認できます。

Focus Mode機能を搭載した「LCD-GCQ271UD」

(写真)Focus Mode機能を搭載した「LCD-GCQ271UD」

FPSゲームのトップランナーである父ノ背中様ともFocus Mode機能について、大変盛り上がりました。

父ノ背中様によれば
「やはりFPSゲームの場合、真ん中を注視するのが重要になってきます。一般的に24型ぐらいがちょうど良いと言われていますが、その他の用途、例えば、動画編集や映像コンテンツを見る際は24型よりも大きいモニターが使いたいですね。その問題のどちらも解決してしてくれるのがこのFocus Modeだと思います。」
という嬉しいお話がありました。

  • 明治大学の中村先生
  • abitun様
  • てるしゃん様
  • 山形 誓氏

(写真)「Focus Mode」について白熱するトークセッション

中村先生から研究室についてもご紹介していただきました。

「研究室には30名ぐらいの学生がいて、研究スタイルは“ひとを深く観察、考察して問題を発見し、ひとのモチベーションをデザインする。”を基本としています。

中村研究室の研究スタイル

(写真)中村研究室の研究スタイル

悪いユーザーインターフェイスのことをBad UIと呼びますが、そうしたものを集めたものから学んでいく、ということをやっています。

研究のベース

(写真)研究のベース

大きなディスプレイが登場していますが、FPSゲームや他の作業をしていても、やはり大体は中心視野しか見ておらず、周りはあまり活用されていないのです。“活用されてないところをうまく活用していこう”と、ちょうど10年前に考え始めたところでした。

研究のきっかけ

(写真)研究のきっかけ

人間は集中すると周りが見えなくなる。周りが見えなくなるということは、つまりノイズがあったものがだんだんなくなる。それをひっくり返し、逆にノイズを出してしまって、それを減らすと集中する気になってしまうのでは?これがこの研究のスタートになっています。」
と取り組まれている研究についてご紹介いただき、今後の可能性として、刺激の種類の調整や、色覚の個人差に合わせた調整なども提案されました。

今後の取り組み

広報宣伝部 部長 西田谷 直弘氏より、コラボキャンペーン、プロゲーマー選手とのスポンサー契約、新型モニターの発表など、今後の取り組みやトピックスについて紹介がありました。

広報宣伝部 部長 西田谷 直弘

(写真)広報宣伝部 部長 西田谷 直弘

新規コラボキャンペーンとスポンサー契約の発表

「週刊誌「モーニング」で好評連載中のeスポーツ漫画「マタギガンナー」とのコラボキャンペーンが決定しました。また、格闘ゲームの世界大会で優勝した有名プロゲーマー「MOV選手」とスポンサー契約を締結しました。」
と新規コラボキャンペーンとスポンサー契約の発表がありました。

格闘プロゲーマー「MOV」選手とスポンサー契約を締結

(写真)格闘プロゲーマー「MOV」選手とスポンサー契約を締結

「MOV選手は以前よりGigaCrystaをご愛用いただいており、たくさんのフィードバックもいただき、GigaCrystaの開発において大変参考となっています。

先日の格闘ゲーム世界大会「EVO 2024」では、ストリートファイターⅢ 3rd Strike部門で見事優勝、長らく競技シーンで活躍されていらっしゃいます。今後もGigaCrystaで競技活動をサポートさせていただくとともに、当社プロダクトの発展にご協力いただきます。」
とMOV選手について紹介がありました。

今回の優勝を実現したMOV選手からは
「本当に自分ひとりの力で達成できたことじゃないなっていうのはすごく感じています。一緒に練習研究をしてくれる仲間であったり、普段から安心して練習に取り組めるモニター「GigaCrysta」であったりのおかげで、20年来の夢が叶ったんです。」
と感想をいただきました。

格闘プロゲーマー「MOV」選手

(写真)格闘プロゲーマー「MOV」選手

アイ・オー・データでは、今後さらに新規スポンサー契約の発表を予定しています。

大会協賛のお知らせ

大会協賛のお知らせ

(写真)大会協賛のお知らせ

西田谷氏より今後の大会協賛についての話がありました。

「11月2日・3日に調布市の武蔵野森総合スポーツプラザで開催される「京王 Presents JCG STREET FIGHTER 6 CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER JAPAN」におきまして、会場内競技用の公式モニターとして全台提供させていただき、スーパープレミアスポンサーとして協賛させていただきます。」
と発表がありました。

大会アドバイザーの影澤様

(写真)大会アドバイザーの影澤様

大会アドバイザーの影澤様にもご来場いただき、ご挨拶をいただきました。アイ・オー・データとは25年前からのお付き合いになります。

影澤様からは
「今回「LCD-GD271JD」を採用させていただいた理由として、格闘ゲームの業界の中で、これまでの24型から27型へのサイズアップをはじめ、内部遅延、応答速度も非常に高性能です。

今回200台をご提供いただくということで、会場一面をGigaCrystaが埋め尽くすことになります。こんな体験はなかなかないと思いますので、ぜひ会場に足を運んでいただければと思います。」
とお話をいただきました。

新型モニターの発表

西田谷より新型モニターの発売決定のお知らせがありました。

「東京ゲームショーで参考出展された、GigaCrysta初のホワイトモデルについて正式発売が決定しました。同スペックの黒モデルも発売される予定です。10周年記念モデルとしてギガクリマン・ギガクリシアをあしらった特別外装箱になる予定です。発売時期は別途案内します。」
と発売が楽しみな発表がありました。

GigaCrystaのホワイトモデル

(写真)GigaCrystaのホワイトモデル

10周年記念モデルは特別外装箱

(写真)10周年記念モデルは特別外装箱

能登を応援!
地元の名物を楽しみながらの懇親会

地元企業として、まだまだ避難生活を余儀なくされている被災者の皆様を応援する思いで、地元の名物でおもてなしをさせていただきました。

懇親会の様子

(写真)懇親会の様子

がんばろう!能登

(写真)がんばろう!能登

最後に西田谷氏より
「今後もいろいろな企画を構想中です。10周年イヤーに面白いことを考えていきたいと思っておりますので、今後のGigaCrystaにどうぞご期待ください。」
とワクワクする話で締め括りました。

来場者への感謝を込めたお土産

GigaCrysta10周年を記念したお土産

(写真)GigaCrysta10周年を記念したお土産

ご来場いただきました皆様には、GigaCrystaの10周年を記念したお土産をお持ち帰りいただきました。

このお土産には、これまでGigaCrystaを応援していただいた皆様への感謝の気持ちと、これからも素晴らしいご縁が続くことを願うホスピタリティを込めました。

中でも「輪島塗のお箸」は、能登復興支援の一助となることを願って選びました。そして、毎日の生活の中で、GigaCrystaを身近に感じていただければという想いも込めて。

GigaCrysta(ギガクリスタ)」10周年

(写真)GigaCrysta(ギガクリスタ)」10周年

展示ギャラリー

歴代商品から最新モデルまでを展示しました。GigaCrystaの歴史と未来を皆さんの目で感じていただけたと思います。

歴代のGigaCrysta
  • 初代「GigaCrysta」メイン基板

    初代「GigaCrysta」メイン基板

  • LCD-RDT241XPB

    LCD-RDT241XPB

  • ギガクリライト「LCD-GL211XB」

    ギガクリライト
    「LCD-GL211XB」

  • LCD-GC271XCVB

    LCD-GC271XCVB

最新モデルのGigaCrysta
  • Focus Mode搭載「LCD-GCQ271UD」

    Focus Mode搭載
    「LCD-GCQ271UD」

  • Mini LED採用「LCD-LDQ271JAB」

    Mini LED採用
    「LCD-LDQ271JAB」

  • 360Hz超高速リフレッシュレート「LCD-GC251RXAB」

    360Hz超高速リフレッシュレート
    「LCD-GC251RXAB」

  • GigaCrystaホワイトモデル参考出展

    GigaCrystaホワイトモデル
    参考出展

  • 父ノ背中コラボモデル「LCD-GC251UXB/A」

    父ノ背中コラボモデル
    「LCD-GC251UXB/A」

  • 京王 Presents JCG STREET FIGHTER 6 CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER JAPAN大会公式モニター「LCD-GD271JD」

    京王 Presents JCG STREET FIGHTER 6 CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER JAPAN大会公式モニター
    「LCD-GD271JD」

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

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