国内メーカー初※!最新規格Thunderbolt™ 5対応SSDを実際に試してみた

※2025年9月3日時点、現行品による当社独自調べ。

Thunderbolt™ 5対応超高速ポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」

(写真)Thunderbolt™ 5対応超高速ポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」

(記事公開日:2025年10月6日)

近年の映像制作やゲーム開発、科学研究やAI開発の現場では、データのサイズが飛躍的に増大しています。8Kや12Kといった超高解像度の映像素材は1分で数十GBを超え、AIモデルの学習用データやシミュレーション解析の結果は数TBに達することも珍しくありません。

こうした環境で課題となるのが、データのコピーや読み込みにかかる時間の長さです。これまでのHDDや一般的な外付けSSDでは、作業開始までに何分、何時間も待たされることが当たり前でした。こうした時間のロスは制作や研究の効率を著しく下げ、プロジェクト全体の進行やクオリティにも影響を及ぼします。

そこで求められているのが「単なる保存先」ではなく、作業を効率化し、現場のスピード感を支えるためのストレージです。今回紹介する国内メーカー初※のThunderbolt™ 5対応ポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」は、最大6,000MB/sの読み込み速度と5,000MB/sの書き込み速度を備え、従来の常識を覆す超高速データ転送をポータブルサイズで実現しました。
※2025年9月3日時点、現行品による当社独自調べ。

次世代規格Thunderbolt™ 5の実力

最新規格Thunderbolt™ 5

(写真)最新規格Thunderbolt™ 5

Thunderbolt™ 5は2023年に正式発表された最新の高速接続規格で、最大80Gbpsの転送速度を誇ります。従来のThunderbolt™ 4(40Gbps)の2倍、USB 3.2 Gen2(10Gbps)と比べれば実に8倍のスピードで、100GB超の動画ファイルも数十秒で転送できる性能を持っています。

規格と転送速度(規格値)
規格 転送速度
Thunderbolt™ 5 最大80Gbps
Thunderbolt™ 4 最大40Gbps
USB4® 最大40Gbps
USB 3.2 Gen2 最大10Gbps

加えて、Thunderbolt™ 5は既存のThunderbolt™ 4やUSB4®と互換性を持っており、現行PCの多くでも利用可能です。この互換性の高さは、制作スタジオや研究機関での段階的なシステム移行を容易にし、新しい規格の導入コストを抑えるメリットを提供します。
※Thunderbolt™ 4、またはUSB4®インターフェイスに接続した場合、Thunderbolt™ 4、またはUSB4®での転送速度となります。

Thunderbolt™ 5は単なる規格のアップデートに留まらず、映像・研究・開発分野で求められるデータ処理スピードの基準そのものを引き上げた革新的な存在といえるでしょう。

国内メーカー初※の安心感とこだわり

※2025年9月3日時点、現行品による当社独自調べ。

Thunderbolt™ 5認証取得のポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」

(写真)Thunderbolt™ 5認証取得のポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」

「SSPU-TFCシリーズ」は国内メーカー初のThunderbolt™ 5認証取得ポータブルSSDであり、国内ブランドならではの品質管理と安心感を強みとしています。開発段階では、長時間の連続使用や耐久性テスト、さまざまな環境下での互換性検証を繰り返し行い、業務利用や長期運用にも耐えうる商品を目指しました。

商品内部には高品質なNANDフラッシュメモリと最新世代のコントローラーチップを採用し、安定した速度と長寿命を両立しています。国内の製造・検査工程では厳格な品質基準を設定し、不具合のリスクを最小限に抑えた設計になっています。

また、国内メーカーならではのサポート力も大きな魅力。海外製ストレージは性能が高い反面、サポート体制が不十分なケースもありますが、本商品は国内拠点からの迅速なサポートを受けられ、導入後も安心して運用できます。映像制作や研究現場でのトラブルは大きな損害に直結するため、この安心感は何よりも重要です。

最大6,000MB/s!圧倒的なスピードが生む価値

最大読み込み速度 約6,000MB/s!超高速なデータ転送

「SSPU-TFCシリーズ」は最大6,000MB/sの読み込み速度、5,000MB/sの書き込み速度を誇り、これまで外付けストレージでボトルネックになっていた転送速度の概念を一新します。

例えば、複数台のカメラで同時収録した8K RAW動画の素材も、従来は取り込みに何時間もかかっていたのが、わずか数十分に短縮可能。研究開発の現場でも、数TB単位のシミュレーション結果やAI学習データを迅速に扱えるため、作業サイクル全体の短縮に貢献します。

速度が上がることで単に作業が早く終わるだけでなく、無駄な待ち時間を減らし、その分を検証や編集の品質向上に充てられるのもポイントです。どれぐらい高速転送が可能なのかを、ベンチマークソフト(AmorphousDiskMark)を使ってテストしてみました。使用パソコンなどテスト環境により結果は異なりますので、あくまでも参考としてください。

「SSPU-TFCシリーズ」のベンチマークテスト結果

(キャプチャー)「SSPU-TFCシリーズ」のベンチマークテスト結果

今回の測定環境
●使用PC
機種:MacBook Pro
チップ:Apple M4 Pro
メモリ:24GB
OS:macOS Sequoia 15.6

●測定方法
ベンチマークソフト「AmorphousDiskMark Ver.4.0.1」を用いて以下の設定にて行った測定値。
テストサイズ:1GiB、ブロックサイズ:1MiB、キュー数:8、スレッド数:1

※測定値はあくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。

次に実際のファイルを転送する時間を計測してみました。はじめに、107.37GBの単一ファイルをPCからSSDへコピーしました。コピーするのに28秒でした。圧倒的な速さには驚きです。

107.37GBの単一ファイル

(キャプチャー)107.37GBの単一ファイル

107.37GBの単一ファイルをコピー中

(キャプチャー)107.37GBの単一ファイルをコピー中

次に、1,140個のフォルダとファイルで構成される合計81.97GBの大きさのファイルをコピーしました。こちらは25秒でした。

合計81.97GBのファイル群

(キャプチャー)合計81.97GBのファイル群

合計81.97GBのファイル群をコピー中

(キャプチャー)合計81.97GBのファイル群をコピー中

「SSPU-TFCシリーズ」は、最大8TBまでの大容量モデルを揃えており、従来は複数台の外付けHDDやSSDを併用して管理していたデータを、1台にまとめて集約することが可能です。結果としてデータ管理の効率化や紛失リスクの軽減、バックアップ作業のシンプル化にもつながります。

比較として、USB4®(USB 40Gbps)対応のポータブルSSD「R-SSPT-UFシリーズ」でも、ベンチマークテスト、および、実際のファイルを転送する時間を計測してみました。
※測定環境は「SSPU-TFCシリーズ」と同じ。

USB4®(USB 40Gbps)対応のポータブルSSD「R-SSPT-UFシリーズ」

(写真)USB4®(USB 40Gbps)対応のポータブルSSD「R-SSPT-UFシリーズ」

「R-SSPT-UFシリーズ」のベンチマークテスト結果

(キャプチャー)「R-SSPT-UFシリーズ」のベンチマークテスト結果

Thunderbolt™ 5対応「SSPU-TFCシリーズ」とUSB4®対応「R-SSPT-UFシリーズ」の測定結果比較
表は右にスクロールできます。
Thunderbolt™ 5対応
「SSPU-TFCシリーズ」
USB4®対応
「R-SSPT-UFシリーズ」
読み込み速度 6,904MB/s 4,493MB/s
書き込み速度 5,772MB/s 3,596MB/s
107.37GBの単一ファイルの
コピー時間
28 36
1,140個のフォルダとファイル
で構成される合計81.97GBの
ファイルのコピー時間
25 57

使いやすさを追求した設計と冷却性能

ケーブル一体型の「SSPU-TFCシリーズ」

(写真)ケーブル一体型の「SSPU-TFCシリーズ」

「SSPU-TFCシリーズ」は、性能だけでなく現場での使いやすさを徹底的に追求した設計が特徴です。ケーブル一体型デザインにより、持ち運び時にケーブルを忘れたり紛失したりする心配がなく、出張先やロケ現場でもすぐに使用できます。

USB-Cのリバーシブルコネクターを採用しており、ケーブルの向きを気にせず素早く接続できるのも嬉しいポイントです。また、出荷時にexFATでフォーマット済みのため、WindowsやMacに接続するだけですぐ使用できます。

使いやすいUSB-Cコネクター

(写真)使いやすいUSB-Cコネクター

さらに、ACアダプター不要のバスパワー駆動に対応しており、電源環境の整っていない屋外やモバイル環境でも快適に使用可能。本体はアルミ製の筐体を採用し、内部には温度検知ファンを配置して高い熱制御を実現しています。温度検知ファンは、本体が一定の温度に達すると自動で発動します。これにより、長時間稼働の高負荷時でも安定した性能を維持します。

側面の空気抗孔

(写真)側面の空気抗孔

放熱性に優れたアルミボディと温度検知ファンを搭載

(写真)放熱性に優れたアルミボディと温度検知ファンを搭載

クリエイティブから研究現場まで幅広く活躍

大容量の映像素材を扱う制作現場

(写真)大容量の映像素材を扱う制作現場

このSSDは単なる記録メディアではなく、「現場の生産性を支える投資」です。映像制作現場では、大容量の映像素材を即座に取り込み、編集作業を開始できるため、納期の厳しい案件でも余裕を持った制作が可能になります。

研究・AI開発分野では、数TB単位の学習データや解析結果を短時間で移動できることで、これまで時間がネックとなっていた作業工程を効率化、開発サイクルの短縮や実験の精度向上につながります。

研究データの解析

(写真)研究データの解析

また、企業の業務においても、大量のバックアップや設計資料を1台で安全に管理でき、持ち運びに優れたポータブル設計は、災害対策や情報共有の面でも有効です。ロケ撮影やフィールドワーク、出張先でのデータ確認など、さまざまなシーンで活躍する汎用性の高さも魅力です。

Thunderbolt™ 5対応超高速ポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」

(写真)Thunderbolt™ 5対応超高速ポータブルSSD「SSPU-TFCシリーズ」

国内メーカーとして初めてThunderbolt™ 5に対応したポータブルSSDは、速度・容量・設計・冷却性能のすべてに徹底的にこだわって作り上げられた商品です。これまで外付けストレージの転送速度や容量の制限で作業効率を損なっていた現場に、新しい基準を提示し、制作・研究・法人業務のあらゆる場面で作業フローを革新します。

「待たない作業環境」を当たり前にし、データ活用の自由度を飛躍的に高めるこのSSDは、これからの時代に欠かせないスタンダードとなるでしょう。

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