(写真)お祭りの事務局で利用した4G/LTE対応ルーター「UD-LTA」
(記事公開日:2025年11月18日)
自宅やオフィスに固定回線を引かずとも、SIMカード1枚でどこでもWi-Fi環境を構築できる、そんな便利さを叶えるのが、4G/LTE対応Wi-Fiルーター「UD-LTA」です。
今回、秋のお祭りにおいて、インターネットの固定回線がない町内会の公民館に設置しWi-Fi環境を構築しましたので、その様子とあわせて本商品の魅力をご紹介します。
(写真)4G/LTE対応ルーター「UD-LTA」
「インターネット回線の工事が面倒」「開通まで時間がかかる」そんなお悩みをすぐに解決してくれるのが、SIMスロットを搭載した4G/LTE対応ルーターです。面倒な工事や立ち会いの手間は一切不要。契約済みのSIMカードを挿し込むだけで、すぐにインターネットに接続できる手軽さが魅力です。
(写真)契約済みのSIMカードを挿し込むだけ
4G/LTE回線が届くエリアであれば、コンセントに接続するだけで設置完了。面倒な設定も最小限で、すぐにWi-Fi環境を整えられます。固定回線を契約する必要がないため、引っ越しや店舗の移転時にもスムーズ。オフィスや自宅だけでなく、催事、イベント、展示会場や仮設オフィスなど、あらゆる場所で手軽にインターネット環境を構築できます。
また、工事不要だからこそ、災害時や急なネットワークトラブル時のバックアップ回線としても便利。固定回線が使えない緊急時でも、SIM回線を利用すれば業務を止めることなく継続できます。
本体サイズは、約190(W)×50(D)×149(H)mm(突起部除く)、質量は約300g(本体のみ)になります。
(写真)「UD-LTA」のサイズと質量
上部にLEDのステータスランプが水平に整列し、視認性を考慮したシンプルなデザインです。下部には冷却機能を担う通気スリットがあり、機能性とデザイン性を両立した筐体です。
(写真)「UD-LTA」を手で持った様子
背面には、一般的なWi-Fiルーター同様に、固定回線が使えるWANポートを搭載しています。設定変更により、「LAN4/WANポート」をLANポートからWANポートに変えることができます。底面には、契約済みのSIMカードを挿入するスロットがあります。
(写真)「UD-LTA」の背面と底面
「UD-LTA」の初回設定は、とても簡単です。SIMカードを挿入後、電源を入れ、本商品とパソコンをWi-Fi接続(またはLAN接続)して、設定画面から契約SIMの設定をするだけで、すぐに利用を開始できます。
初回設定の方法はこちら
(写真)契約済みのSIMカードのユーザー・パスワードなどが記載されている書類
(写真)「UD-LTA」の設定が完了して、4G/LTE回線に接続したところ
(写真)公民館で利用した「UD-LTA」
みなさまの地域でも、秋はお祭りのシーズンかと思います。先日、私の地元でもお祭りがあり、町内会の一員として事務局の作業を担当しました。このお祭りは、古い記録によると江戸時代から続くと伝えられており、現在は無形民俗文化財にも登録されている伝統行事です。
(写真)お祭りの様子
町内会の公民館が事務局として使われていますが、建物が古く、普段はあまり使用されていないため、固定回線のインターネット環境は整っていません。
(写真)お祭りの事務局で利用された町内会の公民館
しかし、関係者との連絡や情報共有、クラウドでの資料管理、子どもたちの出欠確認、法被(はっぴ)や笛などの備品の貸出管理など、ネットを使う場面は意外と多くあります。
そんな時に活躍するのが「UD-LTA」です。電源さえあれば、すぐにWi-Fi環境を構築できるため、臨時の事務局にも最適です。
直近数分の通信速度は、下り15.6Mbps、上り174.1Kbpsでした。設置場所や時間帯によって速度は変わりますが、事務局作業を行うには十分な速度で、快適に利用できました。
(写真)十分なインターネット速度
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった国内主要4キャリアをはじめ、MVNO(格安SIM)各社のSIMカードにも幅広く対応しているため、用途や通信量に応じて、コストを抑えながら柔軟にネットワークを構築することが可能です。
動作確認済みSIM一覧はこちら
また、採用している通信モジュール「Quectel EC25-J」は、三大キャリアとの相互接続性試験(IOT:Interoperability Test)をクリアした高信頼設計。長期運用を前提とした業務用通信機器にも多くの採用実績があります。通信の安定性や耐久性に優れているので、通信できなくなるといったトラブルが少なくなります。
(写真)いろいろな利用用途
企業のBCP対策やモバイル拠点の構築、イベント会場での臨時Wi-Fi運用など、さまざまなビジネスシーンに対応できます。
(イメージ)Wi-Fi 5対応で高速・安定通信
IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)に対応しており、5GHz帯で最大867Mbps(理論値)※の通信を実現。オンライン会議などもスムーズにこなすことができます。
また、2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用にも対応。電子レンジなどの電波干渉が少ない5GHz帯を使えば、安定した通信が可能です。障害物に強く、遠くまで届く2.4GHz帯を併用すれば、広い空間でも安定した接続を維持できます。
※本商品はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応により高速通信が可能ですが、実際の通信速度・通信量はご利用のSIMカード契約内容や通信環境により異なります。SIMプランのデータ容量を超過した場合や、通信会社による速度制限・混雑時の制御が行われる場合には、通信速度が低下することがあります。
その他にもさまざまな機能を実装しており、幅広い運用要件や利用環境に柔軟に対応できます。
| VPN機能 | PPTP、L2TP、OpenVPN、ワイヤーガード、ZeroTier、IPSecに対応しています。 |
|---|---|
| ゲストネットワーク機能 | 来客用Wi-Fiを簡単に設定し、社内ネットワークを守りながら快適なネット環境を提供します。 |
| MACアドレスフィルタリング | 接続端末を特定し、不正アクセスを防止します。 |
| Wi-Fiスケジュール機能 | 曜日や時間帯でWi-FiのON/OFFを自動化し、セキュリティ強化と省エネ運用を両立します。 |
| スケジュール再起動 | 定期的な自動再起動でルーターの安定稼働をサポートします。 |
SIMによるモバイル通信に加えて、WANポートとして利用できるLANポートも搭載しています。これにより、モバイル回線と固定回線の両方を活用したハイブリッド構成(冗長化構成)が可能です。通常時は光回線やCATVなどの固定回線を利用しつつ、障害やトラブル発生時にはLTE回線へと自動で切り替えることで、常に安定したインターネット接続を維持します。
接続方式はPPPoEやDHCP接続に対応しており、一般的なプロバイダー回線や企業ネットワークにも柔軟に対応。特別な設定や難しい操作を必要とせず、管理者が簡単に構成できるのも大きな特長です。
このような二重化構成は、店舗やオフィス、工場、リモート現場など、通信の停止が許されないあらゆる業種で活躍します。
LTEルーターには、「UD-LTA」のほか、「UD-LT2」もご用意しています。「UD-LT2」は、-20℃~60℃までの広温度範囲対応で工業用途にも最適な設計になっています。さらにドライバーのインストールを必要とせず、コンパクトなLTE USBドングルタイプの「UD-USC1」もラインアップしています。
(写真)各種ラインアップ
(写真)固定回線がなくても快適なネット環境を構築できる4G/LTE対応Wi-Fiルーター「UD-LTA」
4G/LTE対応Wi-Fiルーター「UD-LTA」は、工事不要で導入が簡単、大手キャリアのSIMに対応しているため安心です。固定回線がない環境ではモバイル回線で、固定回線がある環境では有線LAN接続により通常のWi-Fi 5ルーターとしても利用できる柔軟性の高いモデルです。固定回線の有無を問わず、さまざまなネットワーク環境にフィットしますので、ぜひ導入をご検討ください。
◎関連リンク
4G/LTE対応Wi-Fiルーター「UD-LTA」
(商品ページ)(購入ページ)
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