(写真)電源管理リブーター「BPD-CMU06」と三面サイネージ
(記事公開日:2025年11月20日)
業務を止めないことは、現場にとって最大の使命です。サイネージやルーター、ネットワークカメラなど、業務を支える機器が一度止まってしまうと、生産や販売、情報発信がすぐに滞ってしまいます。だからこそ「電源をどう管理するか」が、安定稼働の鍵を握ります。
今回ご紹介する「BPD-CMU06」は、遠隔から電源を監視・制御することで、トラブル時の復旧を瞬時に行う“リブーター”として、止められない現場を陰から支える存在です。
(写真)ネットワークカメラ、Wi-Fiルーター、店舗サイネージなどは常時稼働が必要
「遠隔再起動」という言葉を聞いて、どんな場面を思い浮かべますか。店舗の業務用サイネージや監視カメラ、ルーターなど、いまやオフィスや店舗など私たちの身の回りのいたるところで「常時稼働」が前提となっている機器が増えています。
こうした機器がフリーズや通信不良で停止してしまった際、電源を入れ直すことで復旧できるケースは少なくありません。しかし、現場が離れている場合、そのたった一回の再起動が大きな負担になります。
(イメージ)Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器がフリーズしたらネットがつながらなくなり業務が止まる
「BPD-CMU06」は、まさにこの課題を解決するために生まれた「電源リブーター」です。インターネットを経由して遠隔から電源のON/OFFができるため、現場に足を運ばずとも再起動が可能です。停止時間を最小限に抑え、業務を止めないために電源を制御する大切な役割がリブーターにはあります。
(イメージ)遠隔で電源操作できるので現場へ行く必要がなく、ダウンタイムを最小限に抑えられる
(写真)I-O DATAで提案している「三面サイネージ」でも「BPD-CMU06」を使用
近年、商業施設や店舗、交通機関などに設置されている「デジタルサイネージ」は、単なる情報発信装置ではなく「広告メディア」としての価値を持っています。特にリテールメディアの分野では、サイネージ1台あたりの稼働時間がそのまま広告収益に直結します。つまり、「1分の停止」が「収益の損失」に直結する世界です。
たとえば、コンビニや駅構内で見かける三面サイネージを思い浮かべてください。複数のディスプレイが連動し、一つの映像を表示する構成では、一台でもフリーズすれば全体が破綻してしまいます。しかも夜間や休日、遠隔地でのトラブル対応は容易ではありません。
(イメージ)ディスプレイ1台がフリーズしたら三面のうち二面しか表示されない
こうした現場で電源管理として力を発揮するのが、「BPD-CMU06」です。担当者はPCからクラウド経由で再起動できるため、現地へ行かずに問題を解消し、サイネージ保守の手間を大幅に削減します。
(写真)6ポートを備える「BPD-CMU06」
「BPD-CMU06」の特長は、6ポート構成です。世の中の多くが4ポート構成であるのに対し、あえて6ポートを採用しているのには明確な理由があります。サイネージのように複数のディスプレイ、STBなどのメディアプレーヤー、ルーター、スイッチングハブなど、1台のタップで複数機器を管理したいというニーズが高い現場では、4ポートでは足りないケースが多いのです。6ポートあれば、機器を用途ごとにグループ化し、優先度を設定して制御できます。
(イメージ)電源6ポートを使った機器構成例
さらに、ポートごとに電源ON/OFFのスケジュール設定が可能なので、不要な時間帯の通電をカットすることで、節電効果も得られます。単なるポート数の多さではなく、「現場の運用を支える必然の設計」なのです。
(写真)IDM(I-O DATA Device Management)
「BPD-CMU06」のもう一つの大きな特長が、クラウドサービス「I-O DATA Device Management(IDM)」を1年間無償で利用できる点です。他社商品では、利用開始から有償オプションとなるケースが多い中、初年度無料で提供することで導入ハードルを低く設定しています。
これにより、初期投資を抑えつつ、実際の現場での効果を体感できます。「遠隔で電源を落とせると、これほど便利なのか」と感じた瞬間、リブーターの価値が明確に理解できます。I-O DATAは「試して納得」できる導入ステップを用意し、現場導入時の不安や負担を軽減しています。
(キャプチャー)IDMの電源ユニット管理
IDMの特長は、ネットワーク上の対応デバイスを登録するだけで、遠隔地にある機器の稼働状況を一括監視できることです。また、クラウドから再起動やファームウェア更新などの操作を実行でき、現地対応の手間を削減できます。
(キャプチャー)6ポートの各コンセントをON/OFF
また、「BPD-CMU06」の各コンセントに接続された機器の消費電力を確認できます。企業にとって消費電力を抑えることは、環境に配慮した省エネへの取り組みと、経済的なメリットの両方につながります。
(写真)各コンセントに接続された機器の消費電力を見える化
(写真)「BPD-CMU06」
「BPD-CMU06」の内部構造は、データセンター向けPDU(Power Distribution Unit)の設計思想を持つ堅牢な電源制御設計を採用しています。安定した電力供給を実現するための雷サージ保護回路による突発的な電圧変動への耐性、発熱を抑える筐体設計、使用温度範囲0~50℃対応など、すべてが業務用機器の信頼性を前提に作られています。
(写真)「BPD-CMU06」のサイズ
(イメージ)サーバーラックに収められるPDUの設計思想を持つ
長期間、24時間稼働を続けることが求められる「止められない現場」では、この堅牢性が何よりの安心材料となります。「電源リブーター」というカテゴリーを超えた「業務用電源デバイス」として、「BPD-CMU06」は確かな存在感を放ちます。
(写真)I-O DATAのネットワーク系商品群
I-O DATAでは、ルーター、ネットワークカメラ、ディスプレイなど、多彩なネットワーク関連商品を展開してきており、培ってきた技術力に裏付けされた独自の開発力・設計力を持つメーカーです。
これらの商品群を熟知し、お客様の声を大切にして、実際の運用の知見をリブーターの設計に反映しています。分かっているメーカーならではの細やかなチューニングが可能なのです。
(イメージ)培ってきた技術力とお客様の声が開発、設計、チューニングに反映された「BPD-CMU06」
つまり、「ネットワークを知るメーカー」だからこそ、単なる電源管理装置ではなく、現場全体の安定稼働を見据えたリブーター「BPD-CMU06」が生まれました。
(写真)止められない工場、店舗、ホテルや公共施設などの機器
店舗、工場、オフィス、公共施設など、いまやあらゆる現場がネットワークでつながり、機器が動き続けることが前提になっています。その一方で、機器の停止は業務の停止、そして信頼の損失につながります。「止められない現場」を支える最後の砦として、「BPD-CMU06」は「電源の見張り番」という新しい役割を担います。
「止められない現場の安定を守る」それが、I-O DATAが提案するリブーターのかたちです。もし皆さんの現場に、今も「電源を抜き差しするために現場へ行く」という課題があるなら、「BPD-CMU06」がその常識を変えてくれるはずです。
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電源管理リブーター「BPD-CMU06」
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