らくらくボード「IWB-651EB」導入事例
【石川県 金沢市立 十一屋小学校】

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らくらくボード「IWB-651EB導入事例【石川県 金沢市立十一屋小学校】

取材日:2021年1月21日

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子どもたちの主体的な学びをサポートする「らくらくボード」
新たなツールを授業に取り入れ、学習効果につなげていく

授業の様子

石川県金沢市のICT教育モデル校として、電子黒板やタブレットの導入をいち早く進めている十一屋小学校。教室環境のICT化にあたっては、苦手意識から取り残されたという先生もおらず、全員が積極的に取り組むという成功を収めています。

「らくらくボード」を導入して1年というタイミングで、そんな同校の6年2組を担任する櫻井元太先生の授業を訪問しました。同クラスでは、「らくらくボード」に加え、児童1人1台のタブレットという充実のICT環境を実現しています。電子黒板やタブレットを授業でどう活かし、学習効果につなげるのか、その詳細について櫻井先生と林良彦校長に伺いました。

電子黒板に加え、1人1台のChromebookという充実のICT環境

金沢市立十一屋小学校 櫻井元太先生
金沢市立十一屋小学校 櫻井元太先生

櫻井先生の社会の授業は、黒板のサイドに「らくらくボード」を設置、児童の皆さんの手元には1台ずつのChromebookという、充実のICT環境で行われていました(※)。従来の板書中心の授業スタイルと比べて、どのような違いを感じていますか。

  • ※「らくらくボード」と櫻井先生の教務用パソコンを接続、櫻井先生とクラスの皆さんはタブレット学習ソフト「ミライシード」で連携しています。

櫻井先生電子黒板やタブレットを使ったICT授業の良いところは、まず豊富な資料に触れることができる点です。課題に取り組んでもらう時は、その日の授業に必要な資料を、私があらかじめタブレットからアクセスできる形で用意しておきます。子どもたちはその中から必要なものを自由にピックアップしていきます。今までは資料が電子化されていなかったので、プリントで配布するなどしていましたが、それだと教員側で用意できる量に限りがありました。

選択肢が増えるというわけですね。

「らくらくボード」を使用した授業の様子

櫻井先生様々な資料から必要なものを見つけたり、比べたりといったシーンでは、デジタルの強みが発揮されますね。特に社会の授業では、自分の好きなタイミングで自分が「これだ」と思える資料を選べることは、「主体的な学び」につながると考えています。

「らくらくボード」の使い勝手はいかがですか。

櫻井先生資料を表示して、その上からアノテーションモードで書き込みすることが多いですが、タイムラグもなく、スムーズで書きやすいです。従来の電子黒板と比べて、性能はずいぶん向上していますね。もちろん、従来の黒板が劣っているというわけではなく、使い分けることが大切です。デジタルディスプレイには次の画面に移動してしまうと消えてしまうという面もありますので、残しておきたいものについては板書を使っています。

学びのハードル下げる「らくらくボード」で、表現力や思考力を育てたい

金沢市立十一屋小学校 林良彦校長
金沢市立十一屋小学校 林良彦校長

ICTを活用した授業には、児童のやる気を引き出す力がありそうですね。

林校長先生の電子黒板と、自分の手元のタブレットに同じ画面が表示されていると、今何を学んでいて、教材のどこを見るべきなのかが一目瞭然になりますよね。例えば集中力が切れてよそ見をしてしまった時でも、電子黒板とタブレットがあれば授業に戻って来やすいです。学力的に苦戦している子どもたちにとっても、ICTは授業参加へのハードルを下げてくれているように思います。

櫻井先生電子黒板、タブレットがあると、子どもたちはいつも以上に生き生きした顔を見せてくれますね。課題を出した後はタブレット上でまとめてもらい、さらに皆で共有します。従来は、私がいくつかのまとめをピックアップして、印刷してホワイトボードや黒板に掲示しながら共有していました。今では電子黒板やタブレットで、全員分の成果を一瞬で共有することができます。また、授業時間の最後の5分を使って、それぞれまとめた内容を自由に共有し合ってもらっています。良くできた児童の元には、「そのまとめ、ちょうだい」と皆が集まってきたりもします。友達に自分のまとめを評価してもらうことは、大きな自信につながっているようです。

林校長課題について思考して、それを表現するといった課題解決型の授業の場合、ICTの助けを借りることで子どもたちはより積極的になります。それぞれが「できる子」になったつもりで、「頑張った」という達成感を味わっているように見えますね。もちろん思考力や表現力、理解力には個人差がありますが、授業をより入りやすいものにしてあげることには意味があります。

「らくらくボード」を使用した授業の様子1「らくらくボード」を使用した授業の様子2

ツールに合わせて授業を変えるのではなく、普段の授業のサポート役として

「らくらくボード」を使用した授業の様子

新しいICTツールを学校に導入した時、苦手意識を持つ先生方が取り残されてしまうといった課題もよく聞かれますが、問題にはなりませんでしたか。

林校長使い方がわからないなどの初歩的な課題はありますが、各教室に新しく導入されたツールが使いこなせないという先生はいませんね。この時代、ICT化の流れは変えようがありませんし、皆が当然のこととして取り組んでくれています。

前向きに取り組む雰囲気を作るために、どんな工夫をされていますか。

櫻井先生本校の校風として、教員同士のコミュニケーションが活発なことが挙げられます。新しいものに対しても、皆で教え合い、試行錯誤しながら前に進んでいます。「わからないから使わない」とならないのがこの学校の素敵なところで、特にICT化については、このコロナ禍にあって一層団結して取り組みを進めています。

林校長学校として、先生方にICT化を押し付けるような方針は立てません。いつも通りの授業の中で便利に使える部分を見つけてくれたら、後はそれぞれの個性で発展させてくれればと思っています。大仰な目標を立てて何かを達成しようとすると、かえって敷居が高くなってしまいますよね。

あくまで授業をサポートする1つの道具として活用するということですね。

林校長その授業で学ぶべき課題を児童に与え、個の考えを持たせ、持ったものについては共有し、さらに積み上げて次の学びへとつないでいく──、こうした授業の流れはICT化されていようがいまいが変わりません。その中で、大型テレビがあるなら使えばいいし、電子黒板のほうが便利ならそちらを使ってくれればいい、また、タブレットがあるならうまく取り入れていこうという、シンプルな話なのです。

今後のビジョンをぜひお聞かせください。

林校長「らくらくボード」やタブレットの導入からちょうど1年が経ちました。今は試行錯誤しながら、少しずつ見えてきたものを育てている段階ですが、たしかな手応えも感じています。この先にどんな成果が待っているのか、答えはきっと子どもたちが出してくれると楽しみにしています。

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導入学校概要

金沢市立十一屋小学校
学校
金沢市立十一屋小学校
所在地
石川県金沢市
開校
明治9年
ご協力いただいた
先生
金沢市立十一屋小学校 林良彦校長
金沢市立十一屋小学校 櫻井元太先生


・Chromebookは、 Google LLCの商標です。

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