
取材日:2026年4月15日
「医療機関のディスプレイは、どう選び、どう使うのが正解なのでしょうか。その答えを探るために、YouTube『Wevery!チャンネル』の河村伸哉が健診会東京メディカルクリニックを取材しました。先進的な医療機器をそろえ、ハイレベルな検査・診療体制で有名な健診会東京メディカルクリニック様は、TVの情報番組や雑誌でもおなじみですね。今回お話を伺ったのは、近藤友樹院長と守慶副院長、事務長の橋本和大様。現場の生の声から業界トレンドまで、医療用ディスプレイの今に切り込みます!(河村伸哉)」


河村氏橋本様は事務長としてクリニック全体のマネジメントに携わる中で、医療機器の導入も中心となって進めているそうですね。まずはメディクリスタ「LCD-MDQ271A」(以下「メディクリスタ」と表記)をどのように活用されているのか教えてください。
橋本様設置場所は主に診察室で、患者さんにMRIやCTなどの診断画像を見てもらうために使っています。以前は読影用の高輝度ディスプレイを使っていましたが、これをメディクリスタに置き換えた形です。読影用でなくても医用画像をきれいに表示できるメディクリスタのようなディスプレイがあることを知って、導入に踏み切りました。
河村氏患者さんへの説明だけなら、読影用ディスプレイはたしかにオーバースペックではあるんですよね。とはいえオフィス向けの一般用途のものでは輝度が足りませんし、DICOM※の画像を表示すると部分的に黒つぶれしたり、白飛びして正しく表示できない可能性があります。メディクリスタは読影に特化したディスプレイではありませんが、品質はかなり近いと言えますね。
※ DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)医用画像の国際標準規格
橋本様医療用というだけあって十分な輝度を持ち、診断画像の参照にも問題なく使えます。とても見やすくて、品質には満足しています。今までDICOM形式の画像には読影用ディスプレイが必須だという固定観念を持っていましたが、例えば診察室での説明用途なら、実際にはそこまでハイスペックが必要とされないわけです。患者さんにわかりやすく、ドクターがきちんと説明できるということが価値ですから。その点で、メディクリスタは十分に役割を果たしてくれています。
河村氏診察でメディクリスタを利用している近藤院長、守副院長には、使用感についてお伺いさせてください。現在、導入から約3カ月経った頃と思いますが、いかがでしょうか。
守副院長導入当初の感想は、「でかっ!」でしたね(笑) 既存のディスプレイは23インチだったので、27インチになって1.5倍、ずいぶん大きくなったという印象です。このサイズなので、縦長にして下半分に医用画像、上半分にそれ以外の情報(スケジュールや予約システムなど)を表示しています。患者さんが一番見やすい位置にメディクリスタを置き、さらに周りに別のディスプレイを2つ、計3面で使っています。とはいえ、メディクリスタはほかのディスプレイと比べてほぼ2面分と言っていいサイズ。体感としては4面使いですね。とても快適です。
近藤院長導入前はサイズが大きすぎて圧迫感が出るかと心配しましたが、メディクリスタはベゼルも薄くすっきりした印象で、特に気になりませんでした。内視鏡の画像はカラーで表示され、想像以上にクリアでした。この用途なら既存の読影用ディスプレイと比較しても遜色ありません。目の前の大画面でリアルな画像を見ながら症状を理解できるので、患者さんにとっても非常に有意義と感じます。
河村氏しかも、メディクリスタは一般的な読影用ディスプレイと比べてかなり安価なことも魅力ですよね。クリニック全体となると導入数も多くなり、コストメリットはさらに大きくなっていきます。実際に大変好評で、よく売れているそうですよ。一時は品薄にもなりました。やはり、「この価格でここまでできる」ということが大きな支持につながるのでしょうね。特に新規開業時などには強い味方として頼りにされているようです。
近藤院長質の高い診療は当クリニックの強みなので、確実に担保しなければなりませんが、同時にコスト削減につなげられるなら申し分ないですよね。
河村氏診察室ではずいぶん便利にメディクリスタを活用されていますね。これだけワイドですし、縦、横の向きも手で回転させるだけで簡単に変更できますから、柔軟にお使いいただけますよね。
橋本様そうですね。ドクターそれぞれがツールや目的に合わせて、一番いいやり方で使ってくれればと思います。しかしこうやって縦にしてみると、一般的な読影用のディスプレイと比べて長辺が長めですよね。これには理由があるのでしょうか。
河村氏実はこのサイズはオフィス、ゲーミング用パネルと同じ規格です。共通部品を使うことでコストダウンを図っているとのこと。安価にご提供することは重要ですが、画質に関する部分の品質は落とさず、代わりにこのようなコストダウンのアイデアを採用する、これが実にアイ・オー・データらしいと言えますね。
橋本様事務・管理部門の視点で見ると、用途ごとに細分化されていなくても、ある程度の汎用性が安価を維持してもらえるなら、そのほうが断然有難いんですよね。

河村氏昨今のコスト高について、将来を踏まえてどのように対応していくべきでしょうか。ディスプレイだけにとどまらず、経営やIT投資の観点で目指していることなどを聞かせてください。
橋本様診療報酬だけで経営を回すのが厳しい時代に入ったと痛感しています。モノも人もコストは上がり続ける一方で、報酬はこちらで決められない。収入面には切り込みにくいからこそ、支出面で効率化を徹底するしかありません。その意味で、クリニック内の様々な機器の見直しは、今後ますます重要な要素になっていくでしょうね。
河村氏経営の観点と医療の質の確保、この両方を満たす上でもメディクリスタは最適な商品だったということですね。
橋本様併設の健診センターで所見が見つかった方には、ぜひ当クリニックの診療科を受診していただきたいと考えています。治療を経て改善したら、翌年以降も継続して健診に来ていただく。この循環をつくることが私たちの目標です。そのためには、健康に向けた次のアクションを促す説得力ある画像診断とわかりやすい説明が欠かせません。それ自体が当クリニックのブランディングにもつながると考えています。メディクリスタはコスト削減だけでなく、私たちの強みである医療の質を支えてくれる、非常によい商品だと思います。
河村氏最後に、今後の展望についてお聞かせください。
橋本様まだ導入は始まったばかりですが、今後も可能な場所は読影用ディスプレイからの置き換えを進めていきます。特に患者さんへの説明機会がある診察室を優先的に切り替えていきたいですね。さらに内視鏡室や人間ドックのフロアにも展開していきたいと考えています。
私はこれまで、多くの医療機関や医療関連企業を取材し、YouTubeなどでも情報発信をしてきまして、商品やサービスを客観的にお伝えすることには自信がありますが、率直に言ってメディクリスタは敬意を持って評価したい商品の1つです。
アイ・オー・データさんには、いわゆる超ハイスペックで高額な商品をつくる技術力は十分にあると思います。
しかし、あえて、多くの医療機関にとって手が届きやすく、日々の診療現場で無理なく使え、品質としても十分に高い――そうした「必要十分」の領域に、きちんと焦点を当てている点に、私は敬意を払いたいのです。
医療の多くは保険による互助で賄われ、税金も投入されています。
だからこそ、医療現場で使われるIT機器には、必要な機能を備え、安心して購入できる価格帯の商品が必要です。
読影用だとオーバースペックだけど、安かろう悪かろうでは駄目。
いわば「アッパーミドル」と呼べる、品質と価格のバランスがよい選択肢が存在することは、物価上昇の影響を受けやすい医療界にとって非常に重要です。
今回拝見したメディクリスタは、これまで選択肢があまりなかった医療ディスプレイ市場において、まさにその領域に位置づけられる商品だと感じました。
医療DXが進むなかで、ディスプレイは単なる周辺機器ではなく、日々の診療業務を支えるインフラの一部であることは間違いありません。
その領域で、多くの医療機関が選びやすい、高品質で必要十分な選択肢を増やしたこと。
そこに、アイ・オー・データさんの大きな功績があるのではないかと思います。

※本原稿に記載の商品名、サービス名、会社名は、各社の商標、登録商標もしくは商号です。