2020年12月16日 20-NR195
当社製のLPWA放牧牛装着センサー(UD-GS4)が株式会社ズコーシャ(以下、ズコーシャ)の「放牧管理システム(仮称)」に採用されました。
牛の放牧は、広大な放牧地で多くの牛を飼養しており、職員は日々放牧地を見廻って、牛の発育や健康状態、発情発現の有無などを目視で確認しています。日々の見廻りは重労働であり、牛の状態を見極められる熟練職員の高齢化も進んでいます。若手のなり手不足は深刻で、多くの牧場は慢性的な人手不足に悩まされています。このような課題に対し、放牧牛の管理を効率化・自動化することによって、職員の負担や求められる熟練度を低減し、就労者の間口を拡げて解決に寄与することが期待されています。
本システムは、当社が開発した無線で活動データを送信する牛装着センサー(UD-GS4)と、ズコーシャが開発したデータ解析を行うクラウドサーバから構成されています。センサーから送信された位置情報と活動情報を基にクラウドサーバ上で演算を行い、発情など牛の状態を検出します。
長距離安定通信、高速移動体通信、低消費電力という特長を持つ、ソニー独自の低消費電力広域(LPWA)通信規格であるELTRESを採用しています。ELTRESはソニーネットワークコミュニケーションズが全国展開するパブリック基地局によって受信を行うため、牧場ごとに受信機を設置する必要が無いこともメリットです。
ELTRESのサービス提供エリアは以下サービスページにてご確認ください。
ELTRES サービス提供エリア
LPWAによる通信に加え、GNSSによる位置情報測位を行いながら、放牧期間に亘って放牧牛の位置を把握することができる低消費電力を実現しています。