(写真)「I-O Secret Drive」を使って外付けHDDに秘密ドライブを作成
(記事公開日:2019年11月21日)
「I-O Secret Drive(アイ・オーシークレットドライブ)」は、外付けHDD(ハードディスク)の中にパスワードで暗号化された秘密の仮想ドライブを作成・マウントできる無料アプリです。このアプリの特長は、1つのHDD内に、見られたくないデータと見られてもいいデータの両方を混在して保存できることです。
仮想ドライブとしてマウントされるので、外付けHDDがもう1台増えた感覚で使えます。秘密ドライブとファイルをやり取りするだけで自動的に暗号化・復号も行われます。これまでと変わりない使い勝手の良さは「I-O Secret Drive」の魅力です。
※I-O Secret Driveの対応OS:Windows 10/Windows 8.1/Windows 7
(キャプチャー)秘密ドライブは仮想ドライブとしてマウントされる
(写真)「I-O Secret Drive」を使ってデータを読み書き
(図)「I-O Secret Drive」の利用イメージ
ビジネスでは、外付けHDDを使ったデータの受け渡しの時、見られたくないデータは秘密ドライブへ保存すれば、「I-O Secret Drive」をインストールしていないPCからは、秘密ドライブはただのファイルにしか見えません。ご家庭では、共有しているHDDに家族それぞれの秘密ドライブを作成すれば、プライバシーが守れます。
はじめにI-O DATAのウェブサイトからアプリ「I-O Secret Drive」をダウンロードして、PCにインストールします。
※「I-O Secret Drive」のダウンロードページはこちら
(キャプチャー)「I-O Secret Drive」のダウンロードページ
PCに外付けHDDをUSB接続すると、HDDドライブが表示されます。今回使用した外付けHDDは「HDCZ-UTCシリーズ(※)」です。
(※)秘密ドライブの作成には、I-O DATA製USB HDDの接続が必要です。
(写真)外付けHDD「HDCZ-UTCシリーズ」をPCとUSB接続
(キャプチャー)外付けHDDドライブ(秘密ドライブの作成前)
アプリ「I-O Secret Drive」を起動して、秘密ドライブを新規作成します。
(キャプチャー)秘密ドライブの新規作成
【ファイルパス】
[参照]をクリックして外付けHDDドライブ(この場合はDドライブ)の中に[HDD.ehd]を作成します。仮想ファイル名(デフォルトは[HDD.ehd])を修正する場合、拡張子は[.ehd]のまま変更しないでください。
【ファイルサイズ】
秘密ドライブの容量を指定します。デフォルトでは2GBとなっていますが、外付けHDDの容量内で自由に設定できます。秘密ドライブ1つにつき、最大2TBの容量まで作成可能です。外付けHDDのフォーマット形式がFAT32の場合は、ファイルサイズの上限が4GBとなります。
【パスワードおよびパスワード(確認)】
半角英数(8~32文字)の任意のパスワード(大文字小文字を区別)を設定します。パスワードは秘密ドライブをマウントする際に必要なので、忘れないようにしてください。
以上の設定が完了したら[作成]をクリックします。秘密ドライブの作成が始まり、[ディスクの作成に成功しました。]と表示されるので、[OK]をクリック、これで秘密ドライブがマウントされた状態になります。
(キャプチャー)秘密ドライブを作成中、作成の成功
(キャプチャー)秘密ドライブがマウントされた状態
マウントされた秘密ドライブは[Secret Drive]という名前のドライブとして認識されます。[ローカルディス(D:)]と[Secret Drive(E:)]は、実際は外付けHDD1台ですが、ドライブとしては別々に使用でき、通常のHDDドライブ同様にデータの読み書きができます。
(キャプチャー)秘密ドライブ[Secret Drive(E:)]にデータを保存
外に持ち出すことの多いポータブルHDDの場合、万が一の盗難や紛失が怖いですね。そんなときも「I-O Secret Drive」を使用すれば、見られたくないデータは守られるので安心です。パスワードを知らない人には、秘密ドライブは1つのファイルにしか見えないので、中に入っているフォルダー名やファイル名さえも分かりません。
さらに、秘密ドライブに保存されるデータは、強固な暗号方式「AES256bit」で自動的に暗号化されるので、暗号化をまったく意識することなくセキュリティ対策ができます。
(写真)持ち運びに便利なポータブルHDD
(キャプチャー)[Secret Drive]をアンマウントする
(キャプチャー)アンマウント完了
アンマウント(ドライブの取り外し)は、ドライブを右クリックして表示されるメニューから[アンマウント]をクリックすれば完了です。または、[タスクトレイ]から[I-O DATA Secret Driveの取り出し]をクリックしても同様にアンマウントできます。
(キャプチャー)タスクトレイからアンマウント
アンマウントされた秘密ドライブは表示されなくなります。外付けHDDの中を見てみると、[HDD.ehd]という名前の1つのファイルとして表示されるだけになります。
(キャプチャー)アンマウントされた秘密ドライブ
(キャプチャー)外付けHDD内の[HDD.ehd]ファイル
再度マウントする場合は、[HDD.ehd]ファイルをダブルクリックします。マウントするための画面が表示されますので、設定したパスワードを入力して、[マウント]をクリックします。
(キャプチャー)パスワードを入力して再度マウントする
(キャプチャー)秘密ドライブが再マウントされる
「I-O Secret Drive」をインストールしていないPCでは、秘密ドライブは1つのファイルにしか見えませんから安心です。
(キャプチャー)「I-O Secret Drive」がインストールされていない別のPCに
外付けHDDをつないだ場合の[HDD.ehd]ファイルの見え方
(イメージ)みんなの秘密ドライブが作れる
家族や社員同士で共有しているようなHDDの場合、自分以外には見られたくないデータは誰もがあると思います。そんなデータは自分だけしか見られない秘密ドライブへ入れておけば、利用者自身が設定したパスワードを入力しないと開けられないので、プライバシーが守られます。
(図)秘密ドライブの利用イメージ
1つの外付けHDDで複数の秘密ドライブを使えるようにするには、先に説明した新規作成と同様の方法で作成します。作成する際、ファイルパスで指定するファイル名が同じにならないように注意してください。例えば、1つ目に作成したファイル名が[パパ.ehd]なので、2つ目、3つ目は[ママ.ehd][子ども.ehd]のように名前を付けて作成します。
(キャプチャー)複数の秘密ドライブを新規作成する
(キャプチャー)3つの秘密ドライブ用のファイルが作成された
それぞれの秘密ドライブの中を見るためには、[ehd]ファイルをダブルクリックして、個別に設定したパスワードを入力すればマウントされてデータを見ることができます。別のPCであっても「I-O Secret Drive」がインストールされていれば、秘密ドライブをマウントできます。ただし、同時にマウント可能な秘密ドライブは1台のみになります。
(写真)別のPCで秘密ドライブをマウントしてデータを見る
(写真)左は[ママ.ehd]でマウントされた秘密ドライブの中身、
右は[子ども.ehd]でマウントされた秘密ドライブの中身
無料アプリ「I-O Secret Drive」は簡単に外付けHDDに秘密ドライブを作成でき、情報漏えい対策にもプライバシー保護にも最適なアプリです。通常のHDDドライブと同じように使える勝手の良さに加え、セキュリティ的にも安全・安心なので、ぜひ、I-O DATA製の外付けHDDで使ってみてください。
◎関連リンク
秘密ドライブ作成アプリ「I-O Secret Drive」
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