災害時や緊急時、家庭用の予備電源対策を考える

2019特許・情報フェア&コンファレンス

(写真)ACコンセント付き大容量モバイルバッテリー

(記事公開日:2019年11月22日)

ここ数年、自然災害が多くなってきています。今年も台風、大雨と大きな災害が続きました。被害を受けられました皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く平常の生活に戻れますようお祈り申し上げます。

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(ご参考)https://www.iodata.jp/support/important/saigai/

個人的な話になり恐縮ですが、令和元年台風19号(10月12日)では自宅が停電になりました。当日は1日の予定を全て取りやめ自宅待機。防災道具やお風呂に緊急用の水をためたり、スマートフォン用の充電器を全てフル充電するなど備えていました。

部屋にある4台のNASは、以前より非常用電源装置につなぎ利用しています。数年前、まだ通常電源だけを利用していた頃、突然の落雷で電源が落ち、NASの1台のHDDが故障しデータを紛失したことがあります。その際、2BayのNASでミラーリング使用だったのと、別のHDDでもバックアップをとっていたので事なきを得ましたが、それ以来、非常用電源装置を利用することにしていました。

NASと非常用電源装置

(写真左)NAS (写真右)非常用電源装置

当日の日中は風がひどく、主要のNAS以外は念の為、電源を切っていましたが、21時頃は強風が止みつつあり、NASの電源を全て入れた状態にしていました。ようやく風が止んで、ほっとしていたのですが、突然、停電になりました。

最初の停電は数分で復帰したのですが、その後、停電。結局、翌日朝まで復旧しませんでした(9時間程度の停電)。幸い、停電時に非常用電源装置があったおかげでNASの故障はなく、データも大丈夫でした。メインのNASは停電時に自動で電源が切れるように設定してあったのでそれも機能してくれました。その他のNASも急に電源が落ちることなく、全て手動で電源を切りました。

大きな被害があった被災者の方から考えれば、私の自宅の数時間程度の停電は全くたいしたことではありません。ただ、たった数時間でも生活に想像以上の支障がでること、また家電関係をはじめ電気系統は全て使えなくなることの不便さを痛感しました。そして改めて、防災を見直そうと考えました。

私が住んでいるのはマンション(築8年)です。停電の翌日、管理会社に緊急時の連絡先など確認をしました。同時に設備面の確認をしました。マンションは受水槽もなく、全てポンプで給水をしているため停電がイコール断水となってしまいます。トイレもタンクレスの直圧式です。またマンションの非常用電源はなく、エレベーターも止まり階段での移動となります。(当マンションはタワー型ではなく9階建て)。共有スペースの電気も停電後30分で切れることもわかりました。総じて想像より緊急時の備えが必要だと感じました。

次に個々のことを見直しました。特に今回の停電を経験してスマホへの供給電源(充電器)が足りないことに気が付きました。充電器は現在使っている以外のものを含めてフル充電し準備しました(写真下)。今回は数時間の停電だったのでこれだけで十分でしたが、長時間の停電だったら確実に足りなかったのではないかと思っています。

自宅にあるモバイルバッテリー

(写真)自宅にあるモバイルバッテリー

実は今回の停電で改めて感じたことは、いつ復旧できるか分からないという不安な気持ちです。マンション周辺だけであれば、復旧作業の方も集中できると思いますが、同区だけでも数十箇所の停電。正直、数日は復旧できないと感じました。

そのときに頭を真っ先によぎったのはスマートフォンの電源です。公共交通機関はもちろん止まっていますし、車も持ち合わせていないので移動もできません。自宅にある充電器が唯一の頼りなのです。

そのため、今回、防災のために真っ先に準備しないといけないと思ったのは、スマートフォン用の緊急電源です。通常利用しているモバイルバッテリーより大容量のバッテリーを購入しようと考えました。

大容量22800mAh ACコンセント付き モバイルバッテリー

大容量のモバイルバッテリーも各社ありますが、今回、購入しようと考えたのはマクセル社のMPC-CAC22800です。もっと大容量のバッテリーも考えましたが重すぎないこと、徒歩でも持ち運びが可能であることも考慮しました。

MPC-CAC22800は大容量22800mAhで、USB出力を2口搭載し、スマートフォンを7.5回充電できます。(※)私が現在、所有しているモバイルバッテリーは10000mAhで、本商品はそれよりも2倍以上容量があるので安心感があります。またACコンセントが付いているのでノートパソコンなど65Wまでの電気機器の充電と電力供給も可能です。
(※)マクセル社試験結果に基づく目安。電池容量2000mAhの場合。

パッケージ上面

(写真)パッケージ上面

パッケージ側面

(写真)パッケージ側面

外形寸法は幅96mm×奥行217mm×高さ26mm(突起部を除く)。本体質量約880gです。通常の10000mAh程度のモバイルバッテリーよりは大きく重いですが、十分持ち運びができる大きさと重さです。

本商品とiPhone11 proのサイズ比較

(写真)本商品とiPhone11 proのサイズ比較

本商品とiPhone11 proの厚さ比較

(写真)本商品とiPhone11 proの厚さ比較

本商品とモバイルバッテリー10000mAhとのサイズ比較

(写真)本商品とモバイルバッテリー10000mAhとのサイズ比較

本商品とモバイルバッテリー10000mAhとの厚さ比較

(写真)本商品とモバイルバッテリー10000mAhとの厚さ比較

添付品は専用電源アダプターと専用ACケーブル(約1m)で、本体を約4.5時間で急速充電することが可能です。充電残量にあわせてLEDライトが点灯・点滅し、残量がひと目でわかります。

本商品と専用電源アダプターと専用ACケーブル

(写真)本商品と専用電源アダプターと専用ACケーブル

充電中 LEDライトが点灯・点滅

(写真)充電中 LEDライトが点灯・点滅

充電が完了後は、充電したいスマートフォンなどを本商品に接続し、電源ボタンを押すと、充電が始まります。

電源ボタンを押して充電開始

(写真)電源ボタンを押して充電開始

ノートPCとスマートフォン2台を充電中

(写真)ノートPCとスマートフォン2台を充電中

本商品には、コンセントやUSB差し込み口へのゴミやホコリから守るプラグカバーが付いています。使用しないときは、カバーをしておくことをおすすめします。

本体カバー

(写真)本体カバー

カバーを取り外して使用

(写真)カバーを取り外して使用

今回のI-O DATA MAGAZINEは、いかがだったでしょうか。災害は起こらないことに越したことはありません。ただ、今回の台風や大雨で、改めて防災の在り方を考える必要を感じました。

今回は、非常用電源装置や大容量モバイルバッテリーを取り上げましたが、それ以外にも非常時に必要なものは多くあると思います。バッテリーについてもさらに大容量の方が良いと考える方もいらっしゃるでしょう。どちらにしても、本記事が、防災について、家族みなさんで話し合うきっかけになれば幸いです。

◎商品情報
maxell ACコンセント付き大容量モバイルバッテリー
https://www.maxell.jp/consumer/mpc-cac22800.html

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