レコード・カセット・MDをスマホにPCなしで録音できる「ADレコ」

ADレコでレコードやカセットテープなどの音楽をスマホに録音

(写真)ADレコでレコードやカセットテープなどの音楽をスマホに録音

(記事公開日:2020年5月15日)

I-O DATA MAGAZINEでもご紹介してきましたお馴染みの「CDレコ」は、PCレスで音楽CDをスマホに取り込むことができるレコーダーであり、私も日頃から愛用しています。

今回、新たにスマートフォン用アナログレコーダー「ADレコ」が誕生しました。ADレコは、レコード、カセットテープ、MDなどをはじめとするオーディオ機器から、音楽や音声をPCレスでスマホに直接録音できるアナログレコーダーです。「ADレコ」が加わったことで、自分の音楽財産をすべてスマホに入れられるようになります。

また、同時に音楽プレーヤーアプリも従来の「CDレコアプリ」から「CDレコミュージック」に生まれ変わり、ADレコやCDレコ(※)からの音楽取り込みと、音楽再生のすべてがアプリひとつで可能になりました。
(※)iOS端末ご利用の方は、CDレコケーブルモデル「CDRI-LU24IXA」「CDRI-L24I」にて「CDレコミュージック」をご利用いただけません。後日アップデートにて対応予定です。

「ADレコ」本体とADレコのロゴマーク

(写真)「ADレコ」本体とADレコのロゴマーク

音楽プレーヤーアプリ「CDレコミュージック」

(写真)音楽プレーヤーアプリ「CDレコミュージック」

懐かしいレコードやカセットテープを
スマホによみがえらせる「ADレコ」の魅力

懐かしいレコードやカセットテープ

(写真)懐かしいレコードやカセットテープ

ADレコは、レコードやカセットテープはもちろん、MD、スマホ、PCなどイヤホン出力を備えた機器であれば、すべての音楽や音声をスマホに録音できます。スマホにすべての音楽をためられ、持ち歩いて、いつでもどこでも聴けることはとても魅力ですね。

Android、iPhone、ウォークマン®に対応していますので、皆さんの使用機器に合わせて、ADレコを接続するだけで、すぐに録音を始められます。

Android
USB Type-C対応モデルのみ。USB Micro-B端子を搭載したAndroid端末には対応しておりません。

iPhone
別売りのApple社製「Lightning-USB 3カメラアダプター」が必要です。

ウォークマン®
2019年秋モデルの「NW-A100シリーズ」「NW-ZX500シリーズ」でご利用いただけます。Android OSを搭載し、USB Type-C接続でつながります。

(参考)ご利用可能な端末の確認はコチラからご確認いただけます。

懐かしい曲をいつでもどこでも聴ける

(写真)懐かしい曲をいつでもどこでも聴ける

いろいろなオーディオ機器とつないで、
何でも録音できる「ADレコ」の全体像

ADレコには、再生側のオーディオ機器に合わせて、「LINE IN」と「PHONO IN」の2種類の入力端子があります。「LINE IN」端子は、イヤホンジャックを持ったMDウォークマン®や、赤・白のジャックを持ったレコードプレーヤーと、ステレオミニプラグケーブル等(別売)を使ってつなぎます。

「PHONO IN」端子は、フォノイコライザー非搭載のレコードプレーヤーと、赤・白のオーディオケーブル(別売)を使ってつなぎます。

いろいろなオーディオ機器とつないで何でも録音できる

(図)いろいろなオーディオ機器とつないで何でも録音できる

ADレコの各端子

(写真)ADレコの各端子

ADレコとスマホをつなぐ添付のUSB Type-C変換アダプター

(写真)ADレコとスマホをつなぐ添付のUSB Type-C変換アダプター
USB Type-C端子を備えたAndroid、ウォークマン®で利用できる

オーディオ機器側の各端子

(写真)オーディオ機器側の各端子

レコードを「ADレコ」で取り込んでみました

レコードの録音の様子を、機器の接続からアプリ操作まで順番にご紹介します。まずは、アプリ「CDレコミュージック」をスマホにインストールしておきます。「CDレコミュージック」は従来の「CDレコアプリ」ではできなかったADレコを使ったアナログ録音ができます。

(アイコン)アプリ「CDレコミュージック」

(アイコン)アプリ「CDレコミュージック」

Google Play App Store

レコードプレーヤーのオーディオ出力端子(赤・白)とADレコの「LINE IN」端子をオーディオY字ケーブル(別売)で接続。スマホとADレコを添付のUSB Type-C変換アダプターで接続して、録音ができる状態にします。

レコードを「ADレコ」でスマホに取り込む

(接続図)レコードを「ADレコ」でスマホに取り込む

レコードプレーヤーのオーディオ出力端子

(写真)レコードプレーヤーのオーディオ出力端子

オーディオY字ケーブル(別売)でADレコの「LINE IN」端子に接続

(写真)オーディオY字ケーブル(別売)でADレコの「LINE IN」端子に接続

ADレコの先に添付のUSB Type-C変換アダプターをつないでスマホと接続

(写真)ADレコの先に添付のUSB Type-C変換アダプターをつないでスマホと接続

アナログ録音方法
  1. ① アプリ「CDレコミュージック」を起動し、[その他]―[アナログ録音]をタップ。
  2. ② ADレコが接続されていることを確認して[次へ]をタップ。
  3. ③ 録音できる状態になるので、レコードプレーヤーにレコードをセットして再生を開始し、アプリの[録音開始]をタップすると録音が始まります。
レコードプレーヤーでレコードを再生してアプリによる録音を開始します。

(写真)レコードプレーヤーでレコードを再生してアプリによる録音を開始します。

ADレコでレコードをスマホに録音中

(写真)ADレコでレコードをスマホに録音中

曲情報を自動で反映
  1. ④ スマホが録音中の音楽を聴いて、アルバム名や曲名・アーティスト名・ジャケット写真などの曲情報を自動で反映してくれます。曲間も自動判別します。
    ※自動取得・判別ができなかった場合は、手動で編集することも可能です。
    [ライブラリに出力]をタップして、録音した曲をリストに追加します。
  2. ⑤ 曲をエクスポート中。
  3. ⑥ 曲がリストに追加されました。ADレコで録音した曲は、CDレコで取り込んだ曲や、iTunes、Androidスマホに保存されている音楽ファイルと一緒に管理・再生できます。

CD同様、レコードでもジャケット写真や曲名、アーティスト名などの曲情報が自動で反映され、スマホに表示されたときは、とても感動しました。

曲情報やジャケット写真が自動で反映される

(写真)曲情報やジャケット写真が自動で反映される

自動反映のしくみは、Gracenote MusicID-Streamという音楽認識技術により実現されています。ADレコを利用する際には、皆さんにもきっと喜んでもらえると思います。

Gracenote MusicID-Stream技術

(写真)Gracenote MusicID-Stream技術

ADレコで録音された曲が、アプリ「CDレコミュージック」を使って、すべて一緒の曲ライブラリとして管理され、再生の際は聴くことに専念できることも素敵なところです。

左:ADレコでレコードから録音した曲がリストに登録される。 右:曲を再生中

(キャプチャー)左:ADレコでレコードから録音した曲がリストに登録される。 右:曲を再生中

その他、自分好みに録音設定ができます。

自分好みに録音設定

⑦ 選べる5つの音質設定
スマホへの録音時に保存する音質を、CD音質(FLAC)やAACから5段階で選べます。CD音質のFLACなら、一番いい音質で楽しめます。スマホの容量を節約したいときは、他の音質も選択できます。

⑧ 手動で曲情報の編集が可能
録音時に自動で判別されなかった場合などには、後から手動で曲名などの登録を行うことができます。

⑨ 曲の開始位置・終了位置の編集
曲を確認しながら開始・終了位置の編集ができます。必ずライブラリに出力する前に実施してください。ライブラリへ出力した後は曲の編集ができません。その場合、録音からやり直しになります。

MDウォークマン®からスマホへ録音

MDウォークマン®で昔よく聴いていた懐かしい曲が、スマホやストリーミングウォークマン®(NW-A100シリーズ/NW-ZX500シリーズ)で思い出と共によみがえります。

昔、毎日使っていたMDウォークマン®

(写真)昔、毎日使っていたMDウォークマン®

MDウォークマン®のイヤホン端子と、ADレコのLINE IN端子をステレオミニプラグケーブル(別売)でつなぎ、スマホに録音します。

MDウォークマン®からスマホへ録音

(写真)MDウォークマン®からスマホへ録音

MDウォークマン®のほか、カセットウォークマン®やメモリースティックウォークマン®をお持ちの方は、現在のストリーミングウォークマン®に復刻させて、ウォークマン®音楽とともに昔を振り返ってみても面白いかもしれませんね。

カセットテープをスマホへ録音

カセットテープとの歩みが一番長かったかもしれません。今は直接カセットテープで聴く機会はほとんど無くなりましたが、若い時に「エアチェック(※)」を趣味にしていたので、当時、作成したカセットテープは、今でも大切に持っています。
(※)FM放送の音楽番組をカセットテープに録音して楽しむこと。

趣味で作成したたくさんのカセットテープ

(写真)趣味で作成したたくさんのカセットテープ

カセットテープがスマホに全部入ることは、私にとって一番うれしいことかもしれません。ADレコを使ってカセットテープを録音すると、意外にも曲情報が自動で反映されました。アナログ録音しているのにも関わらず、曲情報はネットを経由してGracenote MusicID-Streamから自動取得され、新旧のつながりのようなものを感じました。

カセットテープをスマホへ録音

(写真)カセットテープをスマホへ録音

イヤホン端子を備える機器ならなんでも録音できる

最後に、PCからスマホ、スマホからスマホへの録音をやってみました。イヤホン端子を備える機器ならなんでも録音できるわけですから、当然、PCやスマホからも録音できるということになります。

試しにPCの中に録りためてあった音楽を録音してみました。これまで作成してきたミックスリストなどを再生して、きちんと録音できました。もちろん曲情報も自動取得してくれました。

PCの中の音楽をスマホへ録音

(写真)PCの中の音楽をスマホへ録音

ADレコの登場により、すべてのお気に入りの音楽がスマホに入れられます。これまで以上に音楽を楽しむことができる商品です。機器の接続もアプリを使った録音も、とても簡単です。カセットテープやレコードが押し入れに眠っている方には、ぜひ使っていただきたいと思います。

 

◎関連リンク

 

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