(写真)Wi-Fi 6対応ルーター「WN-DAX1800GR」とiPhone 11
(記事公開日:2020年7月29日)
みなさん、「Wi-Fi 6」という言葉を最近よく聞きませんか。Wi-Fi 5(11ac)より通信速度が速い規格がWi-Fi 6(11ax)であり、どれぐらいの性能かとても気になっていました。Wi-Fiには色々な規格があって、現在多くの方が利用されているスマホ、タブレットやWi-Fiルーターなどは、Wi-Fi 5に対応しています。
Wi-Fi 6に対応した商品は、PCをはじめ増えてきていますが、身近なところでは、iPhone 11が対応しています。iPhone 11は3眼になったカメラ機能の充実が注目されていますが、通信機能も高速化されており、携帯回線はもちろんWi-Fi規格もWi-Fi6対応になって、高速なインターネットが可能となっています。
(写真)Wi-Fi 6に対応しているiPhone 11
自宅でiPhone 11を使ってWi-Fi接続する場合には、親機となるWi-FiルーターがWi-Fi 6に対応している必要があります。Wi-Fi 6対応ルーターも、アンテナ数、スピード、価格帯などに色々な種類がありますが、今回、新登場したWi-Fi 6対応ルーター「WN-DAX1800GR」をご紹介したいと思います。
(写真)「WN-DAX1800GR」のパッケージ
(写真)サイズと重量 (左)「WN-DAX1800GR」(右)「WN-TX4266GR」
Wi-Fi 6対応Wi-Fiルーター WN-DAX1800GR |
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商品 | ![]() |
伝送速度 | 11ax Draft(5GHz帯):最大1201Mbps 11ax Draft(2.4GHz帯):最大574Mbps 11ac:最大867Mbps 11n(2.4GHz帯):最大300Mbps(※) 11n(5GHz帯):最大300Mbps |
接続機器台数 | 推奨20台 |
MU-MIMO | 最大2台 |
360コネクト技術 | ○ |
ビームフォーミングW | ○ |
ネットフィルタリング | ○(5年間無料) |
ペアレンタルコントロール (時間制限) |
○ |
外形寸法 | 縦置き:約180(W)×120(D)×186(H)mm 横置き:約180(W)×180(D)×49(H)mm 壁掛けも可能 |
質量 | 約450g |
(※) 256QAM対応機器は最大400Mbpsでご利用いただけます。
「WN-DAX1800GR」であればiPhone 11のWi-Fi能力を最大限に発揮することができます。その理由は、iPhone 11も「WN-DAX1800GR」のどちらも、アンテナ数が同じ2×2 MIMO(※)であり、Wi-Fi 6(2×2 MIMO)の最大速度1201Mbps(規格値)を実現できます。従来のWi-Fi 5(2×2 MIMO)の最大速度867Mbps (規格値)に比べ、約1.4倍の速度アップが期待できます。
(※)2×2 MIMO・・・MIMO(Multiple Input Multiple Output)は、送受信側(Wi-Fiルーターとスマホ)それぞれが複数のアンテナを用いて、同時通信を行うことで、通信を高速化させる技術です。2×2は2本のアンテナにより高速化します。
今後、Wi-Fi 6(11ax)対応のスマホも増えてきますから、「WN-DAX1800GR」があれば、しばらく快適なインターネットを楽しむことができそうです。コストパフォーマンスも高いので入門機としてもオススメです。
Wi-Fiの通信規格が異なっている場合、その速度は遅い方の速度に合わせられてしまいます。せっかくiPhone 11がWi-Fi 6対応でも、親機Wi-FiルーターがWi-Fi 5のままだと、性能を十分に活かせなくなり、残念ながら期待するインターネット速度が出ません。
iPhone 11はWi-Fi 5(11ac)接続も可能なので、インターネットに接続できていることから、そのままの状態で利用される方も多いのではないでしょうか。しかし、親機Wi-FiルーターをWi-Fi 6対応にするだけでインターネット速度が改善されます。
(図)親機Wi-FiルーターがWi-Fi 5対応のままだと
11ac(5GHz帯)接続で最大867Mbps(規格値)、11n(2.4GHz帯)接続で最大300Mbps(規格値)となる。
※ 11nは256QAM対応機器の場合、最大400Mbpsでご利用いただけます。
(図)親機Wi-FiルーターがWi-Fi 6対応であれば
11ax(5GHz帯)接続で最大1201Mbps(規格値)、11ax(2.4GHz帯)接続で最大574Mbps(規格値)となる。
(写真)今回、iPhone 11を使ってインターネット速度を測定してみました
これまで使っているWi-FiルーターはWi-Fi 5(11ac)対応の「WN-AX1167GR」です。せっかくなので、「WN-AX1167GR(2016年発売モデル)」から「WN-DAX1800GR(2020年発売モデル)」へ変えたときの、Before(Wi-Fi 5)・After(Wi-Fi 6)のインターネットスピードテストをしたいと思います。ネット利用環境、測定時間帯により速度は変わりますので、あくまでも参考値になります。
(写真)これまで使っていた「WN-AX1167GR」のパッケージと本体
それでは、最初にWi-Fi 5対応のルーター「WN-AX1167GR」とiPhone 11を、11ac(5GHz帯)と11n(2.4GHz帯)でそれぞれ接続して、インターネット速度を測定してみます。
11ac(5GHz帯)接続で138.75Mbps、11n(2.4GHz帯)接続で62.61Mbpsのインターネット速度が出ているのが分かります。
続いて、Wi-FiルーターをWi-Fi 6対応の「WN-DAX1800GR」に変えて、同様に測定しました。
11ax(5GHz帯)接続で232.41Mbps、11ax(2.4GHz帯)接続で96.88Mbpsのインターネット速度が出ました。比較すれば一目瞭然、5GHz帯では1.68倍、2.4GHz帯では1.55倍にスピードアップしました。
測定結果を見ると分かるように、Wi-Fi 6の良さは速さだけではなく、通信の安定性もあります。Web会議のときには会話が途切れなかったり、動画視聴時には映像がカクカクしないことも大切なので、安定した通信が得られるメリットは大きいことだと思います。今後、ますますWi-Fi 6対応の商品が増えていくことを考えても、Wi-Fi 6対応ルーターは良い選択ではないでしょうか。
(写真)Web会議も会話が途切れることなく快適に利用できる
※Wi-Fi 6対応のPCも増えてきている
5GHz帯だけでなく2.4GHz帯が高速化されることも実は大きなメリットです。Wi-Fiルーターからの距離が離れた場合、電波の強さが2.4GHz帯の方が優位になってきます。5GHz帯は高速通信が可能ではありますが、Wi-Fiルーターから離れた部屋でスマホを使う場合、電波が弱くなり、思ったような速度が得られないケースがあります。
Wi-Fi 6対応の「WN-DAX1800GR」であれば、2.4GHz帯が理論値で300Mbpsから574Mbpsと高速になります。実測結果も裏付けしています。みなさんの住環境によっては、高速化された2.4GHz帯は、快適なインターネットにとってはとても助かることになると思います。
「WN-DAX1800GR」は、Wi-Fi 6対応以外にも、全ポートGigaビット対応のインターネット/LAN端子を備えており、1Gbpsの光インターネット回線に対応できます。最近増えてきているIPv6回線契約にも対応しているので、2×2 MIMOのルーターとしては、コストパフォーマンスが高く、スマホを快適に使える最強ルーターと言っても過言ではありません。
(写真)全ポートGigaビット対応のインターネット/LAN端子
IPv4からIPv6回線へ契約を変更する場合、プロバイダへ申し込みをすれば可能ですが、その際、Wi-FiルーターもIPv6に対応している必要があります。「WN-DAX1800GR」は、IPv6対応はもちろん、契約を移行した際もルーターが回線の変更を検知し、自動でIPv6 IPoE方式に切り替わりますので、別途設定の変更を手動で行う必要がありません。手間をかけることなくIPv6回線サービスを使えるようになるので、とても安心できます。
今回、Wi-Fi 6対応ルーター「WN-DAX1800GR」を使って11axのWi-Fi 6環境において、iPhone 11が従来のWi-Fi 5よりも高速で安定したインターネット通信が可能なことが分かりました。
(写真)動画サービスも安定して視聴できる
これからのスマホは、すでにスタートしている5Gサービスによって、屋外ではこれまでより高速なインターネットが当たり前になっていきます。しかし、パケット通信量も多くなるので、料金のことを考えると、自宅でWi-Fi 6(11ax)が利用できることは魅力的なことです。
Wi-Fi 6(11ax)対応スマホをお持ちであれば、今、Wi-Fi 6対応ルーターの導入を検討することは、たくさんのメリットを生み出すことだと思います。
◎関連リンク
Wi-Fi 6対応Wi-Fiルーター「WN-DAX1800GR」
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