(写真)非接触型ICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」
(記事公開日:2020年12月23日)
みなさん、マイナンバーカードはお持ちですか。私はつい最近取得しました。せっかくなので、買い物に使えるポイントが国から付与される「マイナポイント」を、パソコンを使ってオンライン申込をしてみたいと思います。
今回、非接触型ICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」を使って、自宅のパソコンでチャレンジしました。「ぴタッチ」は公的個人認証サービス対応で、WindowsでもMacでも使えます。
(写真)「USB-NFC3(ぴタッチ)」のパッケージ(左)と本体(右)
マイナンバーカードをお持ちでない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご紹介します。マイナンバーカードは、本人確認のための身分証明書として利用できるほか、自治体サービス、e-Tax等の電子証明書を利用した電子申請等、様々なサービスにも利用できます。
人口に対する交付枚数率は21.8%(総務省発表データ:2020年11月1日現在)ですから、4~5人に1人は持っていることになります。
(写真)マイナンバーカード
写真は私のマイナンバーカードです。プラスチック製で表面には、氏名、住所、生年月日、性別、顔写真が表示されます。裏面には、ICチップが埋め込まれており、マイナンバー(個人番号)とそのQRコードが表示されます。
マイナンバーカード1枚あると、次のような色々な便利なサービスを受けられるようになります。
※地方公共団体情報システム機構(J-LIS)のマイナンバーカード総合サイトより抜粋。
はじめに、パソコンで「ぴタッチ」を使えるようにドライバーソフトをインストールします。
ドライバーのダウンロードサイトはこちら
(キャプチャー)「ぴタッチ」のドライバーソフト
[USB-NFC3サポートソフト]をクリックして、ご利用のOSに合わせてソフトをダウンロード、インストールします。あとは、パソコンに「ぴタッチ」をUSB接続すれば、すぐに使えるようになります。
(写真)パソコンに「ぴタッチ」をUSB接続
本体には2つのLEDランプが搭載されています。ランプの状態でICカードの検出状況が視覚的に分かるように工夫されています。カードが正しく検知されると、青いステータスランプが点灯します。ICカードを置く際は、ランプの状態を参考にご利用ください。
(写真)検出状況がわかるLEDランプ
マイナポイントは、国が実施する消費活性化策のひとつです。マイナンバーカードを使って予約・申込を行い、自分が使いたいキャッシュレス決済サービスで、2万円のチャージや買い物をすると、1人あたり上限5,000円分のポイントがもらえるサービスです。
(写真)役所へマイナンバーカードを受け取りに行ったときにもらった案内冊子
ここからは、オンラインでの予約・申込の様子を画面のキャプチャーで説明していきます。ちょっと長いですが、初めての方には参考になると思います。私の場合、OSはWindows 10、ブラウザはChromeで進めました。
マイナポイント予約・申込サイトへアクセスします。
①「マイキーID作成・登録準備ソフト」のインストールを行います。
この最初で、いきなりつまずいてしまいました。インストーラーのプログレスバーが100%まで進んだところで止まってしまって、いつまで待っても全く反応がないのです。私と同じ症状に遭遇する方もいると思いますので、その解決策もご紹介しておきます。
(キャプチャー)インストーラーがこの画面のまま止まってしまう
これはおかしいと思い、色々ネットで調べると、同じ症状の方が結構お見えで、解決方法がありました。
Windowsの左下の検索バーに[システムの詳細]と入力し、[システムの詳細設定の表示]をクリックします。
[システムのプロパティ]ウィンドウで[環境変数]をクリックして、[TEMP]と[TMP]の2項目を[%SystemRoot%\TEMP]と編集すると、TEMPとTMPの値が「C:\WINDOWS\TEMP」になるので[OK]を押します。
これで、正常に「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールできました。
(キャプチャー)「マイキーID作成・登録準備ソフト」のインストール完了
②ブラウザの拡張機能を追加します。
Chromeをお使いの場合は [こちら]をクリック、[Add to Chrome]をクリックして「マイナポイント」の拡張機能を追加します。
Edgeをお使いの方も同様に、[こちら]をクリック、[インストール]をクリックして「マイナポイント」の拡張機能を追加します。
以上で必要なソフトの準備が整ったので、③[マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)]をクリックして次に進みます。
パソコンにつないだ「ぴタッチ」にマイナンバーカードを置き、[次へ進む]をクリックして、カード情報を読み取ります。カードが正しく検知されると、青いステータスランプが点灯します。
マイナンバーカードを受け取った際に自分で設定した「数字4桁のパスワード(暗証番号)」を入力して、[OK]をクリックします。
パスワードの確認に成功したら、[発行]をクリックします。これでマイナポイントの予約(マイキーIDの発行)が完了します。
続いて、[申込へ]をクリックして、マイナポイントの申込みへ進みます。
マイナポイントをもらう決済サービスを検索します。「キーワード」を入力したり「決済サービス区分」を選択して、[検索]をクリックします。
希望の決済サービスで[選択]をクリックします。私の場合は、楽天クレジットカードですが、皆さんはご自分のご希望のものをお選びください。
選択した決済サービスが表示されるので確認して[次へ進む]をクリックします。
決済事業者のマイナポイント利用規約を確認して[チェックボックス]をチェックして[申込へ進む]をクリックします。
[決済サービスID]と[セキュリティコード]を入力して[確認]をクリックします。
※決済サービスID/セキュリティコードは各決済サービスによって異なります。決済サービスID/セキュリティコードについて詳しくはこちらをご確認ください。
申込情報を確認し、[申込]をクリックします。
再度、マイナンバーカードを「ぴタッチ」に置いて、カードを読み取り、「数字4桁のパスワード(暗証番号)」を入力して、[OK]をクリックします。
これでマイナポイントの申込完了です。
このまま、この画面から必要に応じて「マイナポータルの利用者登録の申込」と「マイナンバーカード健康保険証利用の申込」も一括申込できます。
マイナポータルは、子育てや介護をはじめとする行政手続の検索やオンライン申請がワンストップでできたり、行政からのお知らせを受け取ることができる自分専用サイトです。
マイナンバー保険証は、2021年3月(予定)からは、医療機関・薬局などで、順次マイナンバーカードを健康保険証としての利用が可能になり、マイナポータルで、順次特定健診情報の閲覧が可能になります。2021年10月(予定)からは、マイナポータルで、薬剤情報・医療費を閲覧できたり、2021年分所得税の確定申告(予定)から、マイナポータルで医療費控除がカンタンにできます。
一括申込が完了。[利用者マイページトップへ]をクリックします。
[マイキ―プラットフォームの利用者マイページ]の画面です。
年末調整手続や所得税確定申告手続について、マイナポータルと連携して、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、各種申告書への自動入力が可能となります。(令和2年10月より随時)
年末調整手続を行う従業員・勤務先の方、所得税確定申告手続を行う納税者の方の手続は、この「マイナポータル連携」により簡便化されます。
マイナポータル連携を利用するためには、マイナンバーカードと今回ご紹介したカードを読み取るICカードリーダーライターが必要になります。また、契約している生命保険会社等がマイナポータル連携に対応しているかの確認が必要になります。
※マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧
詳細方法は、国税庁ウェブサイトをご参考にしてください。
・マイナポータルを活用した年末調整及び所得税確定申告の簡便化(マイナポータル連携特設ページ)
・マイナポータルを活用した年末調整手続について(よくある質問)
※会社員の方は、担当部署の方に本対応が可能かどうか、確かめてご実施ください。
※上記、国税庁のウェブサイトを必ず読んでから、ご判断ください。
いかがでしたか。今回、非接触型ICカードリーダーライター「ぴタッチ」とマイナンバーカードを使ったオンライン申請を初めて体験して、利便性の高いものだと感じました。政府がデジタル庁の創設を進めていることもあり、今後、オンラインを活用したワンストップのサービスが次々と登場してくることが予想されます。一家に1台「ぴタッチ」があれば、とても便利な生活になると思います。