年末年始はおうちで確定申告の準備!マイナンバーでe-Tax登録をしよう!

非接触型ICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」

(写真)非接触型ICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」

(記事公開日:2020年12月25日)
(記事更新日:2021年12月23日)

確定申告の時期が近づいてきました。令和3年分の確定申告は2022年(令和4年)2月16日から始まります。働き方改革の拡がりにより、副業を認める企業も出てくるなど所得を得る方法も変わってきていますから、個人事業主はもちろんのこと、会社員でも確定申告が必要な方もおみえでしょう。また、ふるさと納税をされた方で寄附金控除を受けたい方もあると思います。

年に1回のことですから、これまで確定申告の経験がある方もなかなか慣れないものです。初めて確定申告を行う方はなおさらですね。申告会場へ出かける場合、会場内の混雑緩和のため、確定申告会場への入場には、入場時間枠を指定した「入場整理券」が必要となります。コロナ禍なので、感染リスクを軽減するため、申告会場へ出かけずに、自宅からオンラインで確定申告できる「e-Tax」を活用してみるのはいかがでしょうか。

今回、初めて「e-Tax」を使ってみましたので、レポートしたいと思います。

e-Taxによるオンライン確定申告の流れ

e-Taxとは、所得税や贈与税をはじめとした納税手続について、インターネットを利用してオンラインで手続が行えるシステムです。申告書等を電子データの形式でインターネットを通じて提出でき、これまでのように、書面による申告書等を持参する必要がない方法です。

e-Taxによるオンライン確定申告の手順は次の3つです。

【A】パソコンなどの利用環境のチェック
e-Tax国税電子申告・納税システム(イータックス)にアクセスし、パソコンやブラウザの推奨環境を確認しましょう。

【B】e-Taxの事前準備
国税庁「確定申告書等作成コーナー」にアクセス。「作成開始」をクリックし、続く画面で「e-Taxで提出マイナンバーカード方式」をクリック。画面の指示に従い、セットアップファイルのダウンロードなどを行います。

【C】オンライン申告の手続きへ
国税庁「確定申告書等作成コーナー」から、「申告書・決算書・収支内訳書・作成開始」を選択し、画面の指示に従い入力を進めます。

【A】については、Windows 10パソコンのInternet Explorer 11を使いました。2021年(令和3年)1月以降は、「確定申告書等作成コーナー」の推奨環境は拡大され、マイナンバーカード方式でのe-Tax送信が、Google Chromeや新しいMicrosoft Edgeからも可能となります。
(ご参考)国税庁からのお知らせ「Chrome×マイナンバーカード方式始まります!

今回は、【B】の事前準備までを実際に行いました。【C】の確定申告は、令和2年分の確定申告サイトがオープンしてから行いますので、あらためてレポートしたいと思います。

ICカードリーダーライター「ぴタッチ」を使って
e-Taxの事前準備

e-Taxの事前準備をオンラインで進めるにあたって用意するものは、「マイナンバーカード」「ICカードリーダーライターUSB-NFC3(ぴタッチ)」「パソコン」の3点です。オンライン確定申告のときにもこの3点で申告作業は可能になります。

e-Taxの事前準備をオンラインで進めるにあたって用意するもの 「ぴタッチ」をパソコンにつないで、マイナンバーカードを読み取る

(写真)「ぴタッチ」をパソコンにつないで、マイナンバーカードを読み取る

マイナンバーカードをまだお持ちでない方は、ぜひこの機会に取得してください。マイナンバーカードの申し込みから交付まで約1ヶ月以上かかりますので、早めに申し込みましょう。前回のマガジンでは、マイナンバーカードを使ってできることをはじめ、「ぴタッチ」を使ったマイナポイントの申込み方法をご紹介していますので、参考にしてください。

早速、オンライン確定申告するためのe-Taxの事前準備を進めました

今回、Windows 10パソコンで、ブラウザはInternet Explorer 11を使って進めた各画面をご紹介します。

国税庁 確定申告書作成コーナートップページへアクセスします。

確定申告書作成コーナーから作成開始

①[作成開始]をクリックします。

e-Taxで提出 マイナンバーカード方式

②[e-Taxで提出 マイナンバーカード方式]をクリックします。

事前準備セットアップファイルのダウンロード

③初めて利用する場合で、e-Tax送信するための準備が整っていない場合には、「事前準備セットアップが行われていません。」と表示されます。

[事前準備セットアップファイルのダウンロード]をクリックします。

事前準備セットアップファイルの適用

④ 「令和3年分事前準備セットアップ」をクリックし、ファイルのダウンロードと、ダウンロードしたファイルの実行を行います。
(ご参考)事前準備セットアップファイルの適用手順はこちら

インストール

⑤「jizen_setup.exe」ファイルをダウンロードして実行すると、インストーラーが起動しますので、インストーラーの案内に従いインストールします。

インストールが正常に完了

⑥ インストールが正常に完了すると「最新の事前準備セットアップが正常に適用されています。」と表示されますので、[利用規約に同意して次へ]をクリックします。

マイナンバーカードをICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」にセット

⑦ マイナンバーカードをICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」にセットします。「ぴタッチ」がマイナンバーカードを正しく検出すると、LEDが青色点灯します。そのあと[マイナンバーカードの読み取り]をクリックします。

正しく検出されてLEDが青色点灯する。

(写真)パソコンに「ぴタッチ」をUSB接続。正しく検出されてLEDが青色点灯する。

検出状況がわかる「ぴタッチ」のLEDランプ

(図)検出状況がわかる「ぴタッチ」のLEDランプ

マイナンバーカードの「利用者証明用パスワード(数字4桁)」を入力

⑧[個人番号カード ログイン]のダイアログが表示されるので、マイナンバーカードの「利用者証明用パスワード(数字4桁)」を入力して、「OK」をクリックします。

マイナンバーカード情報の確認

⑨[初めてe-Taxをご利用される方はこちら」をクリックすると表示される[マイナンバーカード情報の確認へ]をクリックします。

マイナンバーカードの読み取り

⑩[マイナンバーカードの読み取り]をクリックします。

マイナンバーカードに記録されている情報が表示される

⑪ マイナンバーカードに記録されている情報が表示されるので、内容に誤りがないことを確認して、[次へ]をクリックします。

マイナンバーカードに記録されている情報が表示される

⑫ マイナンバーカードから読み取った情報以外の項目を入力します。
「納税用確認番号」の項目は、e-Taxの新規登録時に、納税用のカナ氏名と共に登録することになっています。この納税用確認番号は、ATM、インターネットバンキングを利用した電子納税を行う際に必要となる6桁の番号になります。

最後に「確認」をクリックすると、[送信結果]と[利用者識別番号]が表示されます。必要に応じて印刷も可能です。

令和2年分の確定申告書等の作成の際には、⑨の画面において、[利用者識別番号・暗証番号をお持ちの方はこちら]で進むことができます。

今回、e-Taxの事前準備までをご紹介しました。今年は出かけることを控えた「静かな年末年始」になりそうですから、ご自宅で過ごされる方も多いと思います。事前準備までを年末年始中に進めておいて、確定申告サイトがオープンしたら、すぐに確定申告の作成も進めましょう。

◎関連リンク
非接触型ICカードリーダーライター「USB-NFC3(ぴタッチ)」
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接触型ICカードリーダーライター「USB-ICCRW」
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本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

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