(写真)Googleフォトの写真をNAS(HDL-TAシリーズ)にお引っ越し
(記事公開日:2021年5月10日)
Googleフォトを使っているみなさんはすでにご存じの方も多いと思いますが、2021年6月から無料ユーザーの無制限保存が終了となります。写真の画質にかかわらず無料のGoogleアカウントで保存できる合計容量は15GB(※)になります。
(※)Googleフォトだけでなく、Googleドライブ、Gmailすべての合計容量になります。
(ご参考)Google フォトのストレージ ポリシーに関する重要なお知らせ
Googleフォトに撮りためた写真をどうするかは、色々な選択肢があると思いますが、今回、Googleフォトのようなクラウドサービスから、NAS(ネットワークハードディスク)に移行して、これまでどおり便利に使える方法をご紹介します。
(図)GoogleフォトからNASへお引っ越し
NASという言葉が一般的ですが、もう少し分かりやすく言えば、自宅に設置でき、Wi-Fi接続して家族みんなで写真を共有できるスマホ用HDD(ハードディスク)、すなわち、自分専用のクラウドサービスのように使えるHDDとお考え下さい。
Googleフォトを有償サービスの契約にして、保存容量を増やすこともできますが、サービスを利用し続ける限り、毎年課金が続きます。写真はどんどん増えていきますから、いずれは保存容量の問題にぶつかると思います。そこで良い機会なので、写真の保存先についてコストを考えてみましょう。
(写真)HDL-TA本体
(写真)HDL-TAのパッケージ
(写真)自宅で使えるスマホ用HDD(HDL-TAシリーズ)
「HDL-TAシリーズ」は、2TBの保存容量で17,380円(税込)(※1)です。一方、Google One(※2)の2TBの有償プランは年間13,000円です。
(※1)ioPLAZAでの販売価格(2021年5月時点)
(※2)Google Oneの保存容量は、Googleフォト、Googleドライブ、Gmailの合計容量。
5年間利用した場合の金額をシミュレーションすると、「HDL-TAシリーズ」の場合、初回購入時のみ17,380円の費用がかかるだけですが、Googleフォトを利用する場合、5年間で65,000円が必要になります。
商品・サービス金額 | 5年利用したときの 総額コスト |
5年利用したときの 1年あたりのコスト |
|
---|---|---|---|
HDL-TAシリーズ (2TB) |
17,380円 (購入時のみ) |
17,380円/トータル | 3,476円/年 |
Google One (2TBプラン) |
年額13,000円 | 65,000円/トータル | 13,000円/年 |
大容量の写真を長期間にわたって保存・管理するのであれば、HDL-TAシリーズの方が断然安くなります。
SSDとはどのようなもの?HDDとの違いや特徴を紹介
現在Googleフォト上にあるすべての写真をHDL-TAにバックアップします。操作方法を画面と一緒にご紹介します。丁寧に説明したいので、少々画面数が多いですが、順番に見ていただき参考にしてください。
HDL-TAはあらかじめ利用できるようにセットアップしておきます。セットアップ方法の詳細はこちら。
【1】ブラウザChromeでGoogleフォトにアクセスします。この写真すべてを、HDL-TAへバックアップします。右上の[?]をクリックし、[設定]をクリックします。
【2】左メニューの中から、[詳細設定]をクリックし、[ダウンロード]をクリックします。
【3】[保存先]の項目が、デフォルトでは、パソコン内の[Download]となっていますが、これをHDL-TAに変更します。[変更]をクリックします。
【4】[LAN DISK]をクリックし、[ローカル]をクリックします。
【5】[LAN DISK]で検出された[HDL-TA]が表示されるので、これをクリックします。
【6】共有フォルダー[disk1]が表示されるので、これを選択して、[フォルダーの選択]をクリックします。
【7】[保存先]が、HDL-TAの共有フォルダーに変更されました。
ストレージとはどのようなもの?種類と特徴、用途別の選び方を紹介
【8】https://takeout.google.com/にアクセスすると、Googleデータエクスポートが表示されます。Googleフォトのみをエクスポートするので、[選択をすべて解除]をクリックして、スクロールします。
【9】スクロールしていくと[Googleフォト]がありますので、これをチェックし、一番下までスクロールします。
【10】[次のステップ]をクリックします。
【11】エクスポートの内容をお好みに選択します。
配信方法:ダウンロードリンクをメールで送信
頻度:1回エクスポート
ファイルの形式とサイズ:zip
ファイルサイズ:2GB
[エクスポートを作成]をクリックします。
【12】[Googleフォトのファイルのコピーを作成しています]となります。エクスポートが完了するとメールで通知が来るので、しばらく待ちます。
※この処理の待ち時間は、ファイルの容量によって異なります。今回1GBぐらいのデータで数分でした。
【13】メールが来たら、メール文章内の[ファイルをダウンロード]をクリックします。
【14】ご利用のGoogleアカウントのパスワードを入力して[次へ]をクリックします。
【15】[ダウンロード]をクリックすると、最初に設定した[保存先]にダウンロードが開始されます。
【16】HDL-TAの共有フォルダー[disk1]にzipファイルとして保存されています。このファイルをダブルクリックして、中身を確認してみます。
【17】[Takeout]フォルダーがあります。さらにクリックします。
【18】[Googleフォト]フォルダーがあります。さらにクリックします。
【19】写真データがフォルダーごとに整理されて保存されています。[Photos from 2019]フォルダーをクリックして中身を見てみます。
【20】フォルダーの中身を見ると画像だけでなく「.json」形式のファイルもあります。これは、写真のメタデータで、各写真に関連付けられている作成日時やコメントなどの情報です。残しておいても良いですが、いらない人は削除しても大丈夫です。
【21】写真をHDL-TAで共有して見ることができるように、zipファイル内の[Takeout]フォルダーを、まるごと[disk1]フォルダーの階層にコピーします。
【22】[disk1]フォルダーへコピーしました。
これで、Googleフォトのすべての写真を、HDL-TAへ引っ越しできました。
スマホ用アプリ「Remote Link Files」を使えば、HDL-TAに保存された写真を簡単に閲覧することができます。また、外出先からでも自宅内で利用するのと同じように見ることができます。
(写真)GoogleフォトからHDL-TAに写真を引っ越した実際のスマホ画面
GoogleフォトからHDL-TAへ移行しても、使い勝手はほとんど変わりませんので、保存容量を気にすることなく、どんどん写真を撮りためることができます
(アプリ)Remote Link Files
スマホで撮影した写真は、専用アプリ「Fotoclip(フォトクリップ)」を起動すれば、自動でHDL-TAへ保存してくれます。外出先で撮影した場合でも、自宅に帰ってからアプリを起動するだけで、新しい写真のみ保存できます。
(写真)スマホで写真撮影
(キャプチャー)アプリFotoclipでHDL-TAへ自動バックアップ
(アプリ)Fotoclip(フォトクリップ)
いかがでしたか、Googleフォトに保存していた写真を無事にお引っ越しすることができました。無料のクラウドサービスはいつ仕様変更になるか分かりませんが、自宅に設置するHDL-TAなら、そんな心配もありません。ぜひ、バックアップ先にご検討ください。
◎関連リンク
ネットワーク接続ハードディスク(NAS)
「HDL-TAシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
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