(写真)HDDやNASにデータをバックアップする
(記事公開日:2021年9月30日)
皆さん、Windows 11への準備はできていますか?2021年10月5日よりWindows 11が提供されることが発表されました。2015年にWindows 10の提供開始から6年ぶりのアップデートになります。
Windows 11が発表されたことで、Windows 10のサポートも数年後に終わりを迎えることになります。サポートが終了すれば、PCに必要な更新が受けられなくなります。
(キャプチャー)Windows 10 Home and Proエディションのサポート(マイクロソフトウェブサイトより)
気になるWindows 10のサポート終了日は2025年10月14日です。Windows 10の機能更新アップデート(※)をしていくことにより、これまでと同様にWindows 10が利用できます。中には、いち早くアップデートして、Windows 11の新機能を試したい方もおみえだと思います。
(※)現在ご利用PCのVersionの確認は、[設定]-[システム]-[詳細情報]で確認できます。
Windows 11へアップデートしたとき、不具合が出ないかどうかが心配になりますね。2018年10月のWindows 10の大型アップデートの際、一部環境においてファイルが消失するという問題が発生し、大きな話題となりました。
最近で言えば、2020年1月14日のWindows 7のサポート終了に伴ったWindows 10への移行では、アップデートで苦労された方もみえるでしょう。
PCやHDDの故障や自分の操作ミス以外にも、アップデートでデータが失われるリスクがあるわけです。そうならないためにも、十分な準備をして、最新環境に移行しましょう。
大切なデータが失われるほどショックなことはありません。安心してWindows 11にアップデートして楽しむためにも、万が一のトラブルに備え、データのバックアップをお勧めします。
バックアップ先の選択としては、外付けHDD、外付けSSD、NAS(ネットワーク接続型のHDD)が挙げられます。I-O DATAでは多数のラインアップを取り揃えていますので、お好みに合わせて選択いただけます。
2021年10月5日以降、順次アップデートが提供されていきますが、いち早くアップデートする方は、HDDやNASを使ったバックアップを検討してください。
Windows 10のバックアップ方法には、「ファイル履歴」と「システムイメージ」があります。2つの違いは、ファイル履歴はバックアップがファイル単位なのに対して、システムイメージはハードディスクを丸ごとバックアップします。
今回は、ファイル履歴を使ったバックアップの方法をご紹介します。
※注意事項※
「ファイル履歴」は、ユーザーデータを外付けHDDなどのローカルドライブや、NASで提供されるネットワークドライブに自動バックアップし、過去にさかのぼってユーザーデータを個別または一括に復元できる機能を提供します。しかしながら「ファイル履歴」のバックアップ対象はユーザーデータのみとなります。システム変更や、インストールしたサードベンダーのドライバーやアプリまではバックアップ・回復いたしません。
【1】[設定]アプリの[更新とセキュリティ]を開き、[バックアップ]をさらに開きます。
(設定画面)
【2】[ファイル履歴を使用してバックアップ]の[+]をクリックし、[ドライブを選んでください]と表示されたらバックアップ用のSMB共有をマウントしたドライブを選択します。
(バックアップ画面)
今回はNAS「HDL2-TAシリーズ」とHDD「HDCZ-UTCシリーズ」を使用。[ネットワークの場所の追加]で接続した場合は、[ネットワーク上の場所をすべて表示]をクリックして保存されているネットワークの場所の一覧から選択してください。
(写真)NAS「HDL2-TAシリーズ」のパッケージと本体
(写真)HDD「HDCZ-UTCシリーズ」のパッケージと本体
(ドライブの選択画面)
[ネットワークの場所の追加]で接続した場合は、[ネットワーク上の場所をすべて表示]をクリックしてバックアップ先を選択します。
【3】[ファイル履歴を使用してバックアップ]の下に[ファイルのバックアップを自動的に実行]の項目が表示され、[オン]の状態になります。
([ファイルのバックアップを自動的に実行:オン]の状態になる)
【1】コントロールパネルから「システムとセキュリティ」⇒「ファイル履歴」を選択します。
(コントロールパネルの画面)
【2】「ドライブの選択」から保存先のNASまたはHDDを選択します。
(ファイル履歴のドライブの選択画面)
【3】ファイル履歴から個人用ファイルの復元を選択します。
(ファイル履歴の画面)
[現在のバックアップからファイルを復元]をクリックします。
【4】ファイル履歴のバックアップ対象となっているユーザープロファイルフォルダーのルートが開きます。 [前のバージョン]や [次のバージョン]をクリックしてバックアップされた日付を移動して表示を切り替えることができ、フォルダーを展開してファイルを右クリックするとファイルの内容をプレビュー表示して確認できます。(Officeドキュメントなどプレビュー表示可能なファイルの種類の場合)
(ファイル履歴のフォルダー画面)
復元操作は、ファイル単位、サブフォルダー単位、全体(ホーム)で実施できます。例えば、[ホーム]全体を以前の状態に戻したければ、復元したい日時の[ホーム]を表示させ (元の場所に復元します)をクリックします。同じ場所に同じファイル名のファイルが存在する場合は[ファイルを置換またはスキップ]ダイアログボックスが出現するので、その指示に従って操作します。
バックアップの復元に成功しました。
今回のように、Windows 11へのアップデートに備えるためのバックアップ以外にも、普段のPC作業においてもバックアップすることはとても大切です。PCの故障は突然やってきますから、I-O DATAの外付けHDDやNASと組み合わせ、大切なデータをバックアップしてください。
(参考記事)HDDとNASの違い
I-O DATA MAGAZINE「データ保存を考える!NASの共有しやすさと外付けHDDの手軽さ」
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本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。