(写真)左:NAS、右:外付けHDD
(記事公開日:2019年6月4日)
個人利用においてもオフィス利用においても、年々増えていく膨大なデータ保存のために、NAS(ナス)や外付けHDD(ハードディスク)を買い足していくことが必要になります。NASも外付けHDDも、どちらもデータ保存ができるHDDですが、大きな違いとして、NASはLANケーブルでネットワークに接続して使い、外付けHDDはUSBケーブルでPCに接続して使います。
NASも外付けHDDもそれぞれの良さがありますから、どちらのタイプを利用するかは、誰が、どこで、どのように利用したいかで使い分けると良いですね。私はどちらも利用しています。今回、特にご自宅で利用するユーザーのために、NAS「HDL-TAシリーズ」と外付けHDD「HDCZ-UTCシリーズ」を使って基本的な比較をしてみました。
(写真)パッケージ 左:NAS「HDL-TAシリーズ」、右:外付けHDD「HDCZ-UTCシリーズ」
(写真)商品本体 左:NAS「HDL-TAシリーズ」、右:外付けHDD「HDCZ-UTCシリーズ」
私が普段使い分けをしているポイントを比較してみました。
NAS(ネットワークHDD) | 外付けHDD | |
接続方法 | ネットワーク接続 | USBケーブル接続 |
価格 | 外付けHDDより少し高価 | 安価 |
データ転送速度 | 高速 HDL-TAシリーズの場合、読み込み速度は最大約97MB/s(約776Mbps) |
超高速 USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)なら最大5Gbps |
本体の設置と データへのアクセス |
自宅に設置、 どこからでもアクセス可能 |
PCにUSB接続、 PCとHDDを一緒に持ち歩く |
容量 | 大容量 | 大容量 |
データ共有 | 簡単に共有設定が可能 | 共有しない |
利用者 | 1人~ | 自分だけ |
アクセスする機器 | PC・スマホ・タブレット | PC |
設定方法 | 初期設定が必要 | USB接続するだけ |
データのバックアップ | 自動 | 手動 |
データの安全性 | データ復旧に強い RAID方式(※)のNASの場合 |
データ復旧が難しい |
※RAID方式は、複数のHDDにデータを分散して冗長性をもたせて保存することにより、安全性を高める仕組み。
それでは、それぞれの利用イメージを見ていきましょう。
NASは、LANケーブルでWi-Fiルーターと接続し、自宅のPCやスマホ、タブレットをWi-Fiや有線LANでネットワーク接続して利用します。Windows 11へ買い替える際にノートPCを検討されているならNASがおすすめです。
(写真)NASはWi-Fiルーターに接続して、自宅内のPCなどからネットワーク接続して利用
左からWi-Fiルーター、NAS「HDL-TAシリーズ」、ノートPC
NASの良さは、何といってもデバイスに直接繋げずネットワークでどこからでも使えることです。高速なWi-Fiルーターの普及とともに、テレビ、照明、AIスピーカーをはじめとするデジタル家電など、自宅でネットワーク接続して利用する機器も増えてきました。NASもその一つです。メディアサーバー機能も搭載され、例えば、デジタルビデオで撮影した動画をテレビで視聴することもできます。
NASはネットワーク接続して利用するHDD(ネットワークHDD)なので、家族みんなが、各自のPC、スマホ、タブレットを使ってデータにアクセスすることが可能になります。これまで各自が容量を増やすために、別々に用意していた外付けHDDなどを1台のNASに集約することができ、利便性も上がります。
(写真)NASはWi-FiルーターとLANケーブルで接続して利用
(写真)PC、スマホ、タブレットなどネットワークに接続できればどんなデバイスでも利用可能
(写真)NASの共有データを閲覧しているところ 左:ノートPC 右:iPad
スマホの写真や動画の保存が簡単にできることもNASの魅力です。アプリ「Remote Link Files」を使って、PCを経由せずスマホのデータをNASに保存できます。マイクロSDカードなどで容量を増やすことができないiPhoneの場合でも、手軽に容量不足を解消できます。
(図)アプリ「Remote Link Files」を使ってスマホの写真を保存
また、HDL-TAシリーズでは、「じぶんフォルダ」も用意され、家族同士であっても、各自のプライバシーが守られる自分専用のプライベートフォルダーが利用できます。
HDL-TAシリーズは、過去のマガジンで設定方法などを紹介していますので、こちらも参考にしてください。
(参考)I-O DATA MAGAZINE
◎家族間のプライバシーを守る「じぶんフォルダー」搭載。初心者でも安心、かんたん接続NAS「HDL-TAシリーズ」
◎クラウドをNASで拡張するという考え方
HDL-TAシリーズはエントリーモデルなので、NAS初心者の方に向いている商品です。これ以外にワンランク上のNASもありますので、こちらもご紹介しておきます。
1ドライブモデルのHDL-AAXシリーズ
(参考)I-O DATA MAGAZINE
◎【テレワーク逸品】国内初、マルチギガビット(2.5GbE)対応個人向けNASでワンランク上の快適環境。
◎MacのTime MachineでNASにバックアップ
2ドライブモデルのHDL2-AAXシリーズ
(参考)I-O DATA MAGAZINE
◎【テレワーク逸品】国内初、マルチギガビット(2.5GbE)対応個人向けNASでワンランク上の快適環境。
外付けHDDは、USBケーブルでPCに接続して利用します。
(写真)左下:外付けHDD「HDCZ-UTCシリーズ」
外付けHDDの最大のメリットは、安価にデータ保存容量を増やすことができることやデータ転送速度が圧倒的に速いことです。設定も不要で、購入したらすぐに、PCにUSBケーブルで接続するだけで簡単に使い始めることができます。4TB容量のHDDでも1万円前後の手頃な価格で購入できます。
(写真)外付けHDDはPCとUSBケーブルで接続して利用
(写真)外付けHDDのデータを閲覧
PC利用以外に、テレビの録画容量を増やすために使うこともできます。8TBの容量のものであれば、地上デジタル放送(HDレート)を約1,004時間、昨年末にスタートした新4K衛星放送も約512時間、たっぷり録画が可能です。
(写真)外付けHDDで新4K衛星放送を録画
(参考)I-O DATA MAGAZINE
◎薄型PCにオススメ!おしゃれなポータブルHDD「カクうす」HDPX-UTSシリーズ
◎新4K衛星放送もたっぷり録画 大容量8TB HDD
◎テレビ録画の容量が足りなくなってきた方必見!テレビ録画用ハードディスク(HDD)の賢い選び方
◎業界最小!こだわり設計のパソコン・テレビ録画対応外付HDD「HDCZ-UTシリーズ」
みなさんにあったデータ保存容量の増やし方はどれでしょうか。持ち歩かずに使えるNASでしょうか、手軽に容量を増やせて高速転送できる外付けHDDでしょうか。これから買い足すことが必ずある商品ですから、その前に色々な情報を蓄積しましょう。NASが初めてという方には、HDL-TAシリーズはオススメです。
◎関連リンク
ネットワーク接続ハードディスク(NAS)「HDL-TAシリーズ」(商品ページ)
ネットワーク接続ハードディスク(NAS)「HDL-TAシリーズ」(購入ページ)
USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/2.0対応 外付ハードディスクHDCZ-UTCシリーズ(商品ページ)
USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/2.0対応 外付ハードディスクHDCZ-UTCシリーズ(購入ページ)
本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。