(写真)Wi-Fiで映像転送できるフルHD対応HDMIアダプター「WHD-FTR1」
(記事公開日:2023年2月3日)
ノートPC画面を別モニターに映像出力したい場合、一般にはHDMIケーブルで直接接続する場合が多いと思いますが、利用シーンによっては煩わしい場合があります。
例えば、ノートPCと大画面モニターが離れている場合では、通常添付されるHDMIケーブルの長さは1~2m程度なので、それ以上の距離になると接続できません。設置の制約が出てきますし、誤って引っかけたりしやすくなります。
また、複数のノートPC画面を切り替えて大画面モニターに表示したい場合、モニターのHDMI入力端子が1つしかないなど少ないと、その都度ケーブルを外してつなぎ換えないといけません。モニターのHDMI端子が複数用意されていても、モニター側で切り替えないといけません。
これらは、みなさんも経験があることではないでしょうか。
(イメージ)ケーブルで接続した場合の煩わしいこと
ケーブル接続を無線化すれば、先ほどの煩わしさはすべて解決します。今回ご紹介する「WHD-FTR1」は、HDMI映像出力をWi-Fiで無線化して送受信できる親機・子機セットのHDMIアダプターです。
大型モニターなどにつないだ親機と、ノートPCなどにつないだ子機とを直接Wi-Fi接続することで、子機のボタン操作だけでPCの映像をモニターにすぐに表示させることができます。複数のPCにそれぞれ子機をつなげれば、ボタンを押すだけで各PCの映像の切り替えもかんたんにできます。
※親機と子機の距離の目安は約10mまでです。
(写真)「WHD-FTR1」 左:親機 右:子機
(写真)設置の全体像
ノートPCとモニターを無線化して映像出力するのは、たったの3ステップです。とてもかんたんなので、どなたでも操作できます。モニターは、4K対応49型大画面ワイドモニター「LCD-M4K493XDB」を使用します。
STEP1親機の準備
はじめに、親機のHDMI出力とモニターのHDMI入力を添付のHDMIケーブル(約1.5m)で接続します。次に、ACアダプターをつなぎ、コンセントに挿します。親機のPROJECTION/IDLEランプが[橙点灯]していることを確認します。
(写真)親機の接続
モニターの電源を入れると親機の起動画面が表示されます。
(写真)親機の起動画面
STEP2子機の準備
ノートPCを起動し、子機とノートPCを添付のUSBケーブル(約26cm)、HDMIケーブル(約26cm)の両方で接続します。子機のランプが[橙点灯]に変わるまで約10秒待ちます。
(写真)子機の接続
(写真)親機のランプ点灯
STEP3いよいよPC画面の表示
ランプが橙点灯中の子機の[画面共有]ボタンを押すと、緑点灯に変わりノートPC画面が大画面モニターに映像出力されます。
(写真)橙点灯中の子機の[画面共有]ボタンを押す
(写真)緑点灯に変わる
(写真)ノートPC画面が大画面モニターに表示される
いかがですか、かんたんにHDMI接続を無線化できました。なお親機1台に対して、最大64台まで子機(WHD-FT1)を増設可能です。
iPadやiPhoneの画面も、みんなで一緒に画面を見たいこと結構ありますよね。そんなときは、「Lightning Digital AVアダプター(別売)」を使って、iPadやiPhoneを子機とHDMI接続すれば、大型モニターに無線で表示させることができます。
※USB ACアダプターやモバイルバッテリーを利用して、子機の電源を取る必要があります。
(写真)iPad miniを子機と接続
(写真)iPad miniの画面を無線で表示
続いて、子機2台を使って切り替えをしてみました。1台はノートPCを、もう1台はiPad miniを接続して画面を切り替えてみます。「WHD-FTR1」の利用シーンとしては、このような場合が一番多いのではないでしょうか。
(写真)子機2台を使って画面を切り替える
最初は、ノートPC画面を出力します。ノートPCに接続されている子機の[画面共有]ボタンを押して画面共有を有効にすると、大型モニターにノートPCの映像が表示されます。このとき、ノートPCの子機は緑点灯、iPad miniの子機は橙点灯しています。
(写真)ノートPCの子機が緑点灯で画面共有が有効になる
(写真)ノートPCの映像が表示される
今度は、iPad miniに接続されている子機の[画面共有]ボタンを押します。
(写真)iPad miniに接続されている子機の[画面共有]ボタンを押す
ノートPCの子機は橙点灯に変わり、iPad miniの子機が緑点灯になります。大型モニターにはiPad miniの映像が表示されます。
(写真)iPad miniの子機が緑点灯で画面共有が有効になる
(写真)iPad miniの映像が表示される
このように、ボタンを押すだけでかんたんにそれぞれの画面をスムーズに切り替えることができ、とても便利に使えます。ケーブルが届かなくて席を移動したり、会議中に発表者の間でHDMIケーブルを受け渡す必要もなくなります。
(写真)画面切り替えもスムーズ
割込み防止をする「VIPモード」の設定が可能で、誤操作などによって別のパソコンの画面に切り替わってしまうことを防ぎます。例えば、学校の授業中に生徒が間違って画面表示したり、会社の発表会中に間違えて別の人の画面が表示されたりするのを防ぎます。
「WHD-FTR1」は、タッチバック機能を搭載しています。親機に接続するモニターがタッチ機能に対応していれば、タッチ操作で直感的にPCの操作ができます。
※iPadはタッチ操作できません。
(写真)親機にタッチパネル対応モニターを接続
(写真)タッチパネル操作に連動してPCを直接操作できる
HDMIケーブルを無線化できる「WHD-FTR1」を使えば、ケーブル接続に関するお困り事がひとつ減ります。子機を増設できるので、人数やご利用環境に合わせた形で運用もできます。
本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。