シンプル操作で初めての配信にもおすすめ!コスパ良しのビデオスイッチャー

デュアルHDMIキャプチャー「GV-LSU200」を使った映像合成

(写真)デュアルHDMIキャプチャー「GV-LSU200」を使った映像合成

(記事公開日:2022年2月18日)

ウェビナーやオンライン授業を日頃から行っている企業や個人の方が増えてきましたが、慣れてくるとより魅力ある配信をしたくなりますよね。

今回ご紹介する「GV-LSU200」は、パソコンに2つのHDMI映像を同時に取り込めるデュアルHDMIキャプチャーです。パソコンの「パワポ資料映像」とビデオカメラによる「講師映像」の2つの映像を本体のボタン操作だけで切替えたり合成して映せ、よりハイレベルなコンテンツを提供できます。いわゆる「ビデオスイッチャー」です。

クロマキー合成

(画面)クロマキー合成

こんな映像を見たことはありませんか。なんと、テレビ番組などで見ることの多い「クロマキー合成機能」にも対応しているため、2つの映像をボタン1つで切り替えられるだけでなく、グリーンバックを使用すれば背景から人物を切り抜いてかんたんに合成することもできます。

デュアルHDMIキャプチャー「GV-LSU200」

「GV-LSU200」のパッケージ

(写真)「GV-LSU200」のパッケージ

「GV-LSU200」の同梱物

(写真)「GV-LSU200」の同梱物

写真は「GV-LSU200」のパッケージと同梱物です。これらに加え、パソコン、マイク、モニターなどを準備すれば、すぐに2つのHDMI映像の合成や切替えを始められます。

手のひらサイズのコンパクトな本体

(写真)手のひらサイズのコンパクトな本体

本体、約135(W)×64(D)×18(H)mmと手のひらサイズのコンパクト設計で、重量も約180gと軽量です。

使いやすく設計された入出力端子と操作ボタン

写真は本体を上面から見たものです。本体と各機材をケーブル接続するための端子は両側面にあります。左側面には、2つのHDMI入力端子とマイク入力端子があります。右側面には、合成した映像を確認するためのHDMI出力端子や配信用パソコンに接続するためのUSB端子があります。

「GV-LSU200」の上面

(写真)「GV-LSU200」の上面

映像の合成や切替え、音声のON/OFFなど、すべての操作が上面のボタンでできるので、配信しながらでも簡単に操作が可能です。

  • 入力系端子を備えた左側面

    (写真)入力系端子を備えた左側面

  • 出力系端子を備えた右側面

    (写真)出力系端子を備えた右側面

最初に機材のセッティング

最初に各機材の接続を行います。セッティングした全体像は写真のようになります。スタジオのように広い場所を必要とせず、テーブル1つあればすべての機材を設置できます。

セッティングの全体像

(写真)セッティングの全体像

1つのHDMI映像はパソコンのパワポ資料を、もう1つのHDMI映像はビデオカメラで自分の映像を入力します。合成確認用にモニターを1台用意し、配信用パソコンではZoomを使っています。配信用パソコンとのUSB接続により、本体はUSBバスパワー駆動できるので、電源アダプターは不要です。

各機材の接続状態

(写真)各機材の接続状態

  • パワポ資料

    (写真)パワポ資料

  • Zoom画面

    (写真)Zoom画面

  • 合成した映像の確認

    (写真)合成した映像の確認

  • GV-LSU200本体

    (写真)GV-LSU200本体

以上で、セッティングは完了です。それでは、実際に2つのHDMI映像の合成や切替えを行ってみましょう。

ボタン操作による基本的な合成・切替え機能の紹介

映像の合成や切替えなどは、本体の4つのボタン操作で行います。ボタンを押すだけで、パソコンの「パワポ資料」や自分の「ビデオ映像」を単独表示したり、PinP合成映像にすることができます。これ以降の説明で使用するボタン名は写真のように表現します。

4つのボタン表現

(写真)4つのボタン表現

スイッチングによる映像の切り替え

Web会議やウェビナー中、資料共有に手間取ることも多いですが、ボタンひとつで素早く映像を切り替えられるので、スムーズな進行が可能です。操作は【A】や【B】を押すだけで、それぞれの映像にかんたんに切り替えられます。

  • 【A】パワポ資料の単独表示

    【A】パワポ資料の単独表示

  • 【B】ビデオ映像の単独表示

    【B】ビデオ映像の単独表示

PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)

PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)合成では、画面の一部に子画面を表示できます。【AB】や【BA】を押すだけで、かんたんにPinP合成ができます。

  • 【AB】PinP ビデオ映像を子画面

    【AB】PinP
    ビデオ映像を子画面

  • 【BA】PinP パワポ資料映像を子画面

    【BA】PinP
    パワポ資料映像を子画面

PinP合成した画面は、ボタンを押して子画面の配置を変えることができます。ビデオ映像を子画面で表示する【AB】の場合では、【AB】を1回押すごとに、ビデオ映像の配置を四隅に順番に変更できます。

  • 右下表示

    右下表示

  • 左下表示

    左下表示

  • 左上表示

    左上表示

  • 右上表示

    右上表示

また、PinP合成した画面は、ボタンを長押しすることで、子画面の映像サイズを変えることもできます。ビデオ映像のサイズを変えたい場合は、【AB】ボタン長押しすることでサイズが変わっていきます。

  • 標準のサイズ

    標準のサイズ

  • 少し小さめのサイズ

    少し小さめのサイズ

  • 最小のサイズ

    最小のサイズ

  • 最大のサイズ

    最大のサイズ

パワポ資料映像にビデオ映像が被ってしまっても、本体ボタンを押すことで、リアルタイムにビデオ映像を適切な配置やサイズに変更できるので便利です。

PbyP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)

PbyP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)合成では、2つのHDMI映像を横に並べられます。【A】と【B】を同時押しすることで、PbyP表示になります。PbyP表示の状態でボタンを長押しすると左右の表示比率を変えることができます。【A】を長押しすれば【A】の映像が、【B】を長押しすれば【B】の映像の比率を長押しするたびに変えることができます。

  • 【A】と【B】を同時押し PbyP合成で同じサイズ表示

    【A】と【B】を同時押し
    PbyP合成で同じサイズ表示

  • 【A】長押し 資料映像を少し大きめのサイズに

    【A】長押し
    資料映像を少し大きめのサイズに

  • さらに【A】長押し 資料映像をもっと大きめのサイズに変更

    さらに【A】長押し
    資料映像をもっと大きめのサイズに変更

  • さらに【A】長押し 資料映像を最大サイズに変更

    さらに【A】長押し
    資料映像を最大サイズに変更

また、【A】と【B】をもう一度同時押しすると、両映像を全体表示させることもできます。

PbyPで両映像を全体表示

(画面)PbyPで両映像を全体表示

押し方次第で、たくさんの画面構成バリーエーションを作ることができます。本体裏面には、操作方法も記載されています。

本体裏面に記載されている操作方法

(写真)本体裏面に記載されている操作方法

これだけでも、1つのHDMI映像だけで配信するこれまでのものとは違った、十分に魅力ある映像が作れますが、さらにクロマキー合成にもチャレンジしてみます。

クロマキー合成機能に対応

クロマキー合成するためには、グリーンバックが必要になります。グリーンバックとは、名前のとおり、撮影の背景として使用する緑色のスクリーンのことです。

この緑色の背景で撮影すると、アプリを使って緑色の背景部分をビデオ映像の人物などから分離させることができ、別の映像を背景として置き換えることができます。高価なものもありますが、今回使っているものは数千円程度のものです。

グリーンバック

(写真)グリーンバック

あらかじめアイオーのWEBサイトからクロマキー合成用アプリ「GV-LSU200 Util」をダウンロードして、パソコンにインストールします。アプリのダウンロードはこちらから

クロマキー合成アプリ「GV-LSU200 Util」のダウンロード画面

(キャプチャー)クロマキー合成アプリ「GV-LSU200 Util」のダウンロード画面

アプリをインストール後、パソコンのデスクトップ画面の「GV-LSU200 Util」アイコンをクリックして起動します。

クロマキー合成アプリ「GV-LSU200 Util」のダウンロード画面

(アイコン)クロマキー合成アプリ「GV-LSU200 Util」

本アプリを使わなくても、背景がグリーンバックであれば自動的にクロマキー合成された映像になりますが、アプリを使用すれば、ブルーバックにも対応できたり、切り抜く色の濃淡を数値で設定できたりするなど、より細かく調整することが可能です。
※ HDMI[A]の映像の上にHDMI[B]の映像をクロマキー合成します。その逆は行えません。

GV-LSU200をパソコンに接続すると、本体が起動すると同時に、アプリの表示[Chroma Key]がONになり、クロマキー合成が使えるようになります。設定により、グリーンバックだけでなくブルーバックも利用可能です。

アプリ画面

(キャプチャー)アプリ画面

グリーンバックを背景に映像を合成してみます。本体のボタン操作では、[AB]と[BA]2つを同時に長押しすることにより、クロマキー合成機能が使えます。この状態で[AB]を押してPinP合成してみます。

グリーンバックで撮影

(写真)グリーンバックで撮影

パソコンからはエクセルの表を表示しています。商品パッケージを持った自分自身は、緑色の部分が綺麗に分離され、映像がクロマキー合成されました。

クロマキー合成された映像

(写真)クロマキー合成された映像

ZoomやTeamsなどのWeb会議アプリにも背景削除機能がありますが、輪郭を自動認識しているので、思い通りの綺麗な映像にはなりません。クロマキー合成の場合は、緑色の部分を認識して分離しているので、手元の見せたい商品などが消えることもなく、綺麗に映すことができます。

クロマキー合成された映像

(写真)クロマキー合成された映像

今回ご紹介した「GV-LSU200」を使えば、本体のボタン操作だけでスイッチングや合成が簡単に行えるので、PinPやPbyPによる表現豊かな映像を配信できます。さらに、クロマキー合成機能を使えば、皆さんの求めるクオリティを実現できる商品です。ワンステップ上の映像作りにおすすめの1台です。

◎関連リンク
デュアルHDMIキャプチャー
「GV-LSU200」
商品ページ)(購入ページ

◎特集サイト
2つの映像の合成&切替え、クロマキーがこれ1台でできる!デュアルHDMIキャプチャー「GV-LSU200」

◎関連動画

動画で見てみよう!~商品を実際に使用してデモンストレーションしてみました!~

クロマキー設定アプリ Util の解説動画

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

I-O DATA MAGAZINE インデックス一覧
このページのトップへ
PC版を表示