(写真)Blackmagic Design社「Pocket Cinema Camera」とポータブルSSD「SSPA-USCシリーズ」
(記事公開日:2023年1月20日)
ポータブルSSD「SSPA-USCシリーズ」は、コンパクトサイズで高速転送ができ、シネマカメラに直接つないで使うことができます。
今回、Blackmagic Design社の「Pocket Cinema Camera」を使ってSSDに直接記録しながら撮影してみました。
SSDとはどのようなもの?HDDとの違いや特徴を紹介
(写真)シネマカメラとポータブルSSDを直接つないで撮影できる
ポータブルSSD「SSPA-USCシリーズ」は、添付されるUSB Type-Cケーブルを使って、シネマカメラ「Pocket Cinema Camera」と直接接続できます。
(写真)添付のUSB Type-Cケーブルで接続
「SSPA-USCシリーズ」のインターフェイスは、USB 3.2 Gen 2に対応し、読み込み速度、書き込み速度ともに高速転送が可能なので、シネマカメラにより撮影でもしっかりと記録することができます。
(写真)大容量なので長時間の記録ができる
また、デジタルビデオやカメラでよく使われるSDカードは、128GB、256GB、512GBぐらいがよく利用されていると思いますが、「SSPA-USCシリーズ」は最大2TBの大容量で、SDカードに比べ記録時間を大幅に伸ばすことができます。
(写真)コンパクトな筐体
(写真)iPhone 12と比較
約46(W)×72(D)×11(H)mm のスリムなボディは、手のひらに収まるコンパクトサイズなので、作業中のデスクでも邪魔にならず、持ち運びにも最適です。
(写真)シネマカメラにSSDをマウント
ブラックのコンパクト筐体は、シネマカメラに対応したマウンターにセットして、スタイリッシュに使えます。
(写真)パソコンとの接続時もスタイリッシュ
撮影が終わったら、そのままパソコンにつなぎ替えるだけで、撮影現場でもオフィスでもすぐに作業ができます。
USB Type-Cとはどのような規格?主な機能やメリットを紹介
「SSPA-USCシリーズ」を「Pocket Cinema Cameraシリーズ」にマウントする方法をご紹介します。マウントには別売の専用マウンターをカメラにセットします。
(写真)「Pocket Cinema Cameraシリーズ」本体とマウンター
上部のマウンターを取り付けます。ここにSSDを取り付ける形になります。
六角レンチでしっかり止めます。
底部のマウンターを取り付けます。
六角レンチでしっかり止めます。
2つのマウンタ―を側面からネジで固定します。
底部に取り付けたマウンターに三脚用の金具を取り付けます。
三脚(別売)を差し込み、固定します。
上部のマウンターは、バネ式で固定できるようになっていますので、開いてSSDを固定します。
SSDを固定できました。
SSDのUSB Type-C端子に添付のケーブルを差し込みます。
ケーブルのもう一方をカメラの側面にあるUSB Type-C端子に差し込みます。
以上でカメラにSSDをマウントして、直接ケーブルで接続できました。
(写真)Blackmagic Design社の「Pocket Cinema Cameraシリーズ」
シネマカメラとは、名前のとおり映画やCMなどの撮影に多く使用されています。一般的な一眼カメラやビデオカメラよりも大きなセンサーを搭載しているので、色数の多い表現豊かな映像を撮影して、より細かなフレームレートで記録できます。
中でもBlackmagic Design社の「Pocket Cinema Cameraシリーズ」は、コストパフォーマンスが高く、映像業界のプロにも愛用されています。比較的小型で、手ごろな値段なので、撮影や映像を楽しむハイアマチュアの方にも人気があります。
(写真)シネマカメラで撮影
記録するデータ量が大きいシネマカメラでは、メモリーやSSDには高速に書き込みができることが求められます。
(写真)高速転送できる「SSPA-USCシリーズ」
USB 3.2 Gen 2対応の「SSPA-USCシリーズ」は、読み込み速度、書き込み速度ともに約1,000MB/sと、高速なファイル転送が可能です。大容量の映像ファイルでも読み書きが速いので、映像の保存、再生、編集も、ストレスなく行うことができます。
どれぐらい高速転送が可能なのかを、ベンチマークソフト(Crystal Disk Mark)を使ってテストしてみました。使用パソコンなどテスト環境により結果は異なりますので、あくまでも参考としてください。
ノートパソコンのUSB 3.2 Gen 2対応USB Type-C端子に、SSPA-USC を接続してテストしました。
(キャプチャー)ベンチマークテスト結果
今回の測定環境
●使用PC
PC型番 マウスコンピューター LBI856S10H
CPU Intel(R)Core(TM) i7-8565U
メモリー 8GB
OS Windows 10 HOME 64bit
●USBポート
USB 3.2 Gen 2(USB Type-C)で接続
●測定方法
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark Ver8.0.4」を用いて以下の設定にて行った測定値。
・テストデータ:デフォルト(ランダム)
・テストサイズ:1GiB(約1.074GB)
・テスト項目:SEQ1M Q8T1
※測定値はあくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。
ベンチマーク結果からも分かるように、公称値どおり読み書きともに1,000MB/sの速度となり、十分に満足いく性能の高さです。これなら、バックアップ作業時間や大容量データのコピー時間などを大幅に削減でき、快適なストレージ環境を構築できます。
「SSPA-USCシリーズ」は大容量かつ高速転送できるので、コマ落ちや途中で停まることなく撮影ができそうです。
アイ・オーでは実際に「Pocket Cinema Cameraシリーズ」と「SSPA-USCシリーズ」を直接つないで、撮影が止まらないか検証しています。検証した解像度×圧縮率は以下のとおりで、それぞれ10分間撮影しました。
解像度/圧縮率 | フレームレート |
---|---|
6K Blackmagic RAW 5:1 | 50fpsまで |
6K 2.4:1 Blackmagic RAW 5:1 | 60fpsまで |
2.8K 17:9 BlackmagicRAW 3:1 | 120fpsまで |
4K DCI ProRes HQ | 60fpsまで |
1080 ProRes 422 HQ | 120fpsまで |
いずれの解像度×圧縮率においても、撮影が止まることはありませんでした。直接録画しながらの撮影でも、SSPA-USCシリーズであれば快適に利用できます。
「SSPA-USCシリーズ」は、exFATフォーマット済みのためMac、Windows、iPad、シネマカメラなど、再フォーマットすることなく、様々な機器につなぐだけでご利用いただけます。
シネマカメラやiPadで撮影した動画を、MacやWindowsパソコンで編集・加工するなど、様々なシーンに便利です。
「SSPA-USCシリーズ」は、500GB/1TB/2TBのラインアップがあります。下表はそれぞれの録画時間の目安になります。
500GB | 1TB | 2TB | |
---|---|---|---|
24fps | 305分 | 610分 | 1220分 |
60fps | 120分 | 240分 | 480分 |
500GB | 1TB | 2TB | |
---|---|---|---|
24fps | 130分 | 260分 | 520分 |
60fps | 60分 | 120分 | 240分 |
最大2TBの大容量モデルであれば、4K(24fps)で1220分収録することができます。6K(60fps)でも240分収録することができます。これなら容量不足に悩むこともありません。
(写真)シネマカメラに「SSPA-USCシリーズ」をマウントして撮影
シネマカメラをお持ちの方はもちろんのこと、高速・大容量の快適なストレージ環境が必要な方は、ぜひ「SSPA-USCシリーズ」をご利用ください。
◎関連リンク
・USB 3.2 Gen 2対応 ポータブルSSD
「SSPA-USCシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
・Blackmagic Design社「Pocket Cinema Cameraシリーズ」
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