高セキュリティなVPNソリューション、外部から安全な社内アクセスを実現「テレワークテル」

テレワークテルでZeroIP接続

(写真)テレワークテルでZeroIP接続

(記事公開日:2023年3月16日)

テレワークや出張先などにおいて、社内ネットワークにアクセスしたい様々なシーンがあります。業務システムの利用をはじめ、NASにある企画書や見積書の参照や社内プリンターへの出力など、社内での作業と変わらない業務を行えればとても便利です。

今回ご紹介する「テレワークテルLite」は、社内ネットワークに接続可能な高セキュリティなVPNボックスです。複数のPCで同時に接続することができる(※)ため、テレワーク勤務の方が多くても安心して使うことができます。
(※)推奨同時接続台数:10台

テレワークテルLiteとは

テレワークテルLiteの全体像

(イメージ)テレワークテルLiteの全体像

テレワークテルLiteを使えば、自宅や外出先から、社内ネットワークにアクセスができ、出社して行っていた業務を外から行うことが可能になります。

テレワークテルLiteで社内ネットワークに接続

(写真)テレワークテルLiteで社内ネットワークに接続

  • 社内ネットワークへの接続はワンクリック

    社内ネットワークへの接続はワンクリック

  • 社内ネットワークに接続された状態

    社内ネットワークに接続された状態

社内ネットワークへの接続は、専用アプリを使ってワンクリックするだけで簡単に接続できますので、難しい専門知識はまったく不要です。

社内に設置するテレワークテルLite本体のサイズは、約132(W)×118(D)×56(H)mmのコンパクトサイズなので、設置スペースに困ることもありません。

テレワークテルLite本体のサイズ

(写真)テレワークテルLite本体のサイズ

テレワークテルLite本体の端子類 テレワークテルLite本体の端子類

(写真)テレワークテルLite本体の端子類

既存のVPNに加えて、さらに高セキュリティなZeroIP接続

アイ・オー独自のセキュア接続技術「ZeroIP接続(造語)」は、一般的なVPNとは異なり、「回線だけでなく、特別に許可した端末を含めてトータルにセキュアなネットワーク環境を構築する」という設計で、SoftEther VPNをベースに開発された、よりセキュアなIP接続技術です。

ZeroIP接続には高セキュリティな理由が3つあります。

  • 理由1 ハードウェア限定

    理由1 ハードウェア限定
    添付される設定用USBメモリーからのアプリインストール時に、クライアントPCの情報をテレワークテルに送信。当該クライアントPCからしか接続できません。

  • 理由2 設定用USBキー

    理由2 設定用USBキー
    設定用USBメモリーを起動したテレワークテル本体に接続して初めて鍵として成立します。テレワークテル本体に差したUSBメモリーからのアプリインストールでないとそのテレワークテルには接続できません。

  • 理由3 ホワイトリスト

    理由3 ホワイトリスト
    クライアントPCから送られてきた情報をホワイトリストに記録します。万が一の紛失・盗難時に当該情報を参照し、該当するクライアントPCの接続を無効化できます。

ZeroIPとVPNの比較
ZeroIP これまでのVPN SoftEther VPN
暗号化方式 SSL SSL IPsec
暗号強度
設定の簡単さ ×
ハードウェア限定 × ×
設定用USBキー × ×
ホワイトリスト

設置から利用開始まではかんたん3ステップ

設置から利用開始までは、次の3ステップです。
【ステップ1】テレワークテルLite本体の設置と初期設定
【ステップ2】クライアントPCへ必要アプリのインストールと、本体への接続設定
【ステップ3】テレワーク環境で利用開始

それでは、それぞれの設定ステップの様子を見ていきましょう。

テレワークテルLiteの設置と初期設定

左から設定用PC、テレワークテルLite本体、Wi-Fiルーター

(写真)左から設定用PC、テレワークテルLite本体、Wi-Fiルーター

はじめに、テレワークテルLite本体の設置と初期設定を行います。設定用PCと本体を社内ネットワークに接続します。

本体の電源を入れる

(写真)本体の電源を入れる

本体の電源ボタンを押して起動します。起動まで1分ほどかかります。

添付の設定用USBメモリー

(写真)添付の設定用USBメモリー

設定用PCに添付の設定用USBメモリーを挿す

(写真)設定用PCに添付の設定用USBメモリーを挿す

USBメモリー内のテレワークテル関連ファイル

(キャプチャー)USBメモリー内のテレワークテル関連ファイル

USBメモリー内の[テレワークテル関連]フォルダーにある[テレワークテル本体画面を開く]をクリックします。リモートデスクトップ接続でテレワークテル本体に接続されます。

続いて、Windowsのログオン画面で、テレワークテル本体の初期パスワードを変更します。

  • Windowsのログオン画面でユーザー名、パスワードを入力し、[Enter]を押します。

    Windowsのログオン画面でユーザー名、パスワードを入力し、[Enter]を押します。
    ユーザー名:admin
    パスワード:P@ssw0rd
    ※パスワードの“0”は数字のゼロです。

  • [OK]をクリックします。

    [OK]をクリックします。

  • 新しいパスワードを2か所入力し、[Enter]を押します。

    新しいパスワードを2か所入力し、[Enter]を押します。

  • 「パスワードが変更されました。」と表示されたら、[OK]をクリックします。

    「パスワードが変更されました。」と表示されたら、[OK]をクリックします。

次に、設定用PCからUSBメモリーを抜いて、テレワーク本体に挿します。

テレワークテル本体にUSBメモリーを挿す

(写真)テレワークテル本体にUSBメモリーを挿す

挿したUSBメモリーのランプがいったん点滅します。10秒ほど待ちランプが消灯したらUSBメモリーを抜きます。

これで設定情報が正しくUSBメモリーに保存されました。

クライアントPCに必要なアプリをインストール

クライアントPCに設定用USBメモリーを挿す

(写真)クライアントPCに設定用USBメモリーを挿す

設定情報を保存済みの設定用USBメモリーをクライアントPCのUSBポートに挿します。

テレワークテル クライアントのインストール

(キャプチャー)テレワークテル クライアントのインストール

設定用USBメモリー内の「テレワークテル クライアントのインストール」をダブルクリックして起動します。計4つの必要アプリのインストールが始まります。

表示される画面にしたがってインストールを進めていきますが、その手順は画面を紹介しながら丁寧にご説明したいと思います。冒頭でお話したように設定さえしてしまえば、とても簡単に利用できます。

【1】SoftEther VPN Clientのインストール

  • 「テレワークテル クライアントのインストール」を起動した画面です。[次へ]をクリックします。

    「テレワークテル クライアントのインストール」を起動した画面です。[次へ]をクリックします。

  • [SoftEther VPN Client]を選択して、[次へ]をクリックします。

    [SoftEther VPN Client]を選択して、[次へ]をクリックします。

  • 「使用許諾契約書に同意します」をチェックして[次へ]をクリックします。

    「使用許諾契約書に同意します」をチェックして[次へ]をクリックします。

  • [重要事項説明書]を読み[次へ]をクリックします。

    [重要事項説明書]を読み[次へ]をクリックします。

  • [「SoftEther VPN Client」のインストール先ディレクトリを指定してください。]は上側を選択、[上級者のためのインストールオプション]のチェックは外して[次へ]をクリックします。

    [「SoftEther VPN Client」のインストール先ディレクトリを指定してください。]は上側を選択、[上級者のためのインストールオプション]のチェックは外して[次へ]をクリックします。

  • [インストール準備の完了]画面で[次へ]をクリックします。

    [インストール準備の完了]画面で[次へ]をクリックします。

  • インストールが始まります。

    インストールが始まります。

  • [「SoftEther VPN クライアントマネージャーを起動します。]のチェックを外して[完了]をクリックします。これで1つ目のアプリのインストールが完了です。

    [「SoftEther VPN クライアントマネージャーを起動します。]のチェックを外して[完了]をクリックします。これで1つ目のアプリのインストールが完了です。

【2】SoftEther VPN Bridgeのインストール

  • 2つ目のアプリのインストールです。[次へ]をクリックします。

    2つ目のアプリのインストールです。[次へ]をクリックします。

  • [SoftEther VPN Bridge]を選択して、[次へ]をクリックします。

    [SoftEther VPN Bridge]を選択して、[次へ]をクリックします。

  • 「使用許諾契約書に同意します」をチェックして[次へ]をクリックします。

    「使用許諾契約書に同意します」をチェックして[次へ]をクリックします。

  • [重要事項説明書]を読み[次へ]をクリックします。

    [重要事項説明書]を読み[次へ]をクリックします。

  • [「SoftEther VPN Bridge」のインストール先ディレクトリを指定してください。]は上側を選択、[上級者のためのインストールオプション]のチェックは外して[次へ]をクリックします。

    [「SoftEther VPN Bridge」のインストール先ディレクトリを指定してください。]は上側を選択、[上級者のためのインストールオプション]のチェックは外して[次へ]をクリックします。

  • [インストール準備の完了]画面で[次へ]をクリックします。

    [インストール準備の完了]画面で[次へ]をクリックします。

  • インストールが始まります。

    インストールが始まります。

  • [「SoftEther VPN サーバー管理マネージャーを起動します。]のチェックを外して[完了]をクリックします。これで2つ目のアプリのインストールが完了です。

    [「SoftEther VPN サーバー管理マネージャーを起動します。]のチェックを外して[完了]をクリックします。これで2つ目のアプリのインストールが完了です。

【3】テレワークテルのインストール

  • 「使用許諾契約書に同意します」をチェックして[インストール]をクリックします。

    「使用許諾契約書に同意します」をチェックして[インストール]をクリックします。

  • インストールが始まります。

    インストールが始まります。

  • [完了]をクリックします。これで3つ目のアプリのインストールが完了です。

    [完了]をクリックします。これで3つ目のアプリのインストールが完了です。

【4】I-O DATA Online Updataのインストール

  • [次へ]をクリックします。

    [次へ]をクリックします。

  • [ソフトウェア利用規約]を読み、[同意する]をチェックして[次へ]をクリックします。

    [ソフトウェア利用規約]を読み、[同意する]をチェックして[次へ]をクリックします。

  • [インストールの確認]画面で[次へ]をクリックします。

    [インストールの確認]画面で[次へ]をクリックします。

  • インストールが始まります。

    インストールが始まります。

  • [インストールが完了しました]画面で[閉じる]をクリックします。

    [インストールが完了しました]画面で[閉じる]をクリックします。

  • 4つ目のアプリのインストールが完了し、すべてのテレワークテルに必要なアプリのインストールが完了です。

    4つ目のアプリのインストールが完了し、すべてのテレワークテルに必要なアプリのインストールが完了です。

クライアントPCとの接続設定をする

テレワークテルの接続設定

(キャプチャー)テレワークテルの接続設定

クライアントPCへ必要なアプリのインストールが完了したので、社内ネットワークに接続できるようにテレワークテル本体に登録します。

クライアントPCから設定用USBメモリーを取り外し、本体に挿します。

設定用USBメモリーの保管について

設定用USBメモリーは無くさないように本体に挿しておくことをおすすめします。盗難の恐れがある場合は安全な場所に保管してください。

設定用USBメモリーを他の場所に保管した場合で新しいクライアントPCを設定する際は、必ず一度テレワークテル本体に設定用USBメモリーを挿し、設定用USBメモリーのランプがいったん点滅して消灯したことをご確認の上抜いて、設定を開始してください。

設定用USBメモリーを本体に挿す

(写真)設定用USBメモリーを本体に挿す

クライアントPCを社内ネットワークに接続し、テレワークテルの接続設定を行います。

  • クライアントPCのデスクトップにある[テレワークテル設定]をダブルクリックして起動します。

    クライアントPCのデスクトップにある[テレワークテル設定]をダブルクリックして起動します。

  • [ソフトウェア利用規約]を読み、[同意する]をチェックして[次へ]をクリックします。

    [クライアント管理パスワード]を登録します。[パスワード][確認用]に同じものを入力して[OK]をクリックします。
    このパスワードでZeroIP接続しますので、忘れないようにしましょう。
    ※半角英数字で入力してください。他のクライアントと重複しないようにご注意ください。

テレワークテルの接続設定画面
[接続設定名] 任意の名称を入力します。ここでは[オフィス]としています。
[仮想LAN] [VPN]のままで変更しません。
[ユーザー]
[パスワード]
任意のものを入力します。この[ユーザ][パスワード]は、テレワークテル内部でシステムが使用するものなので、後で入力することはありません。
[IP電話を使用する] チェックを外します。

以上を入力したら[登録]をクリックします。

[登録しました]と表示されるので、[OK]をクリックします。

[登録しました]と表示されるので、[OK]をクリックします。以上で、クライアントPCの接続設定が完了しました。クライアントを社内から持ち出し、自宅でのテレワークや出張先から、社内ネットワークに安全に接続できるようになりました。

自宅や出張先でZeroIP接続する

テレワークテル接続

(キャプチャー)テレワークテル接続

それでは、自宅や出張先などの社外からテレワークテル接続してみます。

  • クライアントPCのデスクトップにある[テレワークテル接続]をダブルクリックして起動します。

    クライアントPCのデスクトップにある[テレワークテル接続]をダブルクリックして起動します。

  • [クライアント管理パスワード]を入力して[OK]をクリックします。

    [クライアント管理パスワード]を入力して[OK]をクリックします。
    このパスワードは「クライアントPCとの接続設定をする」で設定したパスワードになります。

  • [接続設定名][ユーザー]の情報は入力された状態で表示されますので、[接続]をクリックします。

    [接続設定名][ユーザー]の情報は入力された状態で表示されますので、[接続]をクリックします。
    このとき[状態]はオフラインとなっていますので、まだ社内ネットワークには接続されていません。

  • テレワークテルによりZeroIP接続された状態となります。

    テレワークテルによりZeroIP接続された状態となります。
    このとき[状態]はZeroIP接続中となり、社内ネットワークに接続された状態になります。

ZeroIP接続のビフォー・アフターを見ていただくと分かるように、接続前にはネットワークに接続されている機器類がなかったのが、接続後は社内ネットワークに接続されたストレージやプリンターが表示されています。

テレワークテル接続 ビフォー

(キャプチャー)テレワークテル接続 ビフォー

テレワークテル接続 アフター

(キャプチャー)テレワークテル接続 アフター

外線電話も含めた社内業務を
テレワーク環境でも実現できる「テレワークテル」

「テレワークテル」は、「テレワークテルLite」の機能に加え、外線電話をテレワーク中の自宅から受けることができます。

  • アプリ「TWTPhone」の利用

    アプリ「TWTPhone」の利用

  • ビジネスIP電話の利用

    ビジネスIP電話の利用

「テレワークテル」なら、自分の手元に内線電話を持ってくることができるようになります。テレワーク中の社員に、自宅で代表電話番号のまま、受電・発信もご利用したい企業様にピッタリです。

「テレワークテルLite」「テレワークテル」は、アイ・オー独自の高セキュリティなZeroIP接続で、社外でも出社時と変わらない業務ができ、1台あれば、とても便利になります。

◎関連リンク
・高セキュリティなVPNボックス
テレワークテルLite「MPC-LVZ2/TWTLシリーズ」
商品ページ)(購入ページ

・高リモートアクセスゲートウェイ
テレワークテル「MPC-LVZ2/TWTシリーズ」
商品ページ)(商品についてのお問い合わせ

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