(写真)左から、代表取締役会長 細野昭雄、特別ゲスト 釈 由美子さん、MC やまだひさしさん
(記事公開日:2025年2月9日)
2026年1月8日(木)にプレス新年発表会が開催されました。I-O DATA MAGAZINE編集部員も同イベントに参加しましたので、その様子をご紹介します。
アイ・オー・データ機器は、2026年1月10日に創業50周年を迎えます。ユーザーとともに歩んできた50年を力に、次の50年へと向かう挑戦が感じられた刺激のあるイベントでした。
(写真)代表取締役会長 細野昭雄
はじめに、代表取締役会長である細野昭雄より50年節目の挨拶がありました。
『アイ・オー・データ機器は、北陸の地からスタートした企業です。創業当初は地場産業である繊維産業向けの特注システム開発を手がけ、“既に市場にあるものを活かす“という発想のもと、パソコンや周辺機器の分野へと事業を広げてきました。”既存の機器を延命し、性能を高め、用途を広げることで新たなビジネスが生まれるのではないか“という視点が、現在の事業の原点となっています。
2022年からは、本来取り組むべき課題に腰を据えて向き合い、挑戦していく覚悟の延長線上に、現在の取り組みを進めてきました。』
そして今後につながる新たな取り組みについて
「1.AI関連の取り組み」
「2.セキュリティの取り組み」
「3.医療に次ぐ新たな事業分野の開拓」
「4.オープンソースの動き(Ubuntu Proの活用)」の4つについて語られました。
(写真)今後の取り組みについて語る細野会長
『AIの進化は著しく、企業活動から個人生活まで急速に浸透しています。ストレージを主力とする当社にとって、AIは切り離せない存在です。AIは過去データがあってこそ機能するため、クラウドだけでなくローカルに蓄積された情報をどう活用するかを重視し、商品ラインアップ化を検討していきます。
一方で、AI活用の拡大に伴い、セキュリティや偽情報の問題も深刻化しています。当社では総務大臣認定のタイムスタンプサービスを自社開発し、原本データを証明する仕組みの提供を開始しました。今後はeシールなど、情報の真正性を担保する技術にもチャレンジしていきます。
また、カタログ商品を単体で販売するだけでなく、業種に寄り添った活用提案にも力を入れています。マイナンバーカード関連市場での実績をはじめ、汎用商品に業種別のソフトや仕組みを組み合わせ、新たな価値を創出していきます。
さらに、カノニカル社との提携により、オープンソースOSをプリインストールした商品展開も開始しました。ユーザーがアップデートの主権を持つという考え方は浸透途上ですが、選択肢を広げることが当社の役割だと考えています。
AI投資の加速でストレージ市場の環境は厳しさを増していますが、クラウドとオンプレミスを組み合わせた提案で、新たな可能性を切り拓いていきます。』
と新年の挨拶を締め括りました。
(写真)販売推進部 部長 西田谷直弘
続いて、販売推進部 部長の西田谷直弘より、50周年プロジェクトの全体像の発表がありました。50周年を「到達点」ではなく「未来を描き始めるスタート」と位置づけ、1年を通して展開する周年施策「50周年YOU-Action」が発表されました。
このプロジェクトには、企業単独の記念行事ではなく、お客様や社会とともに動き出す一年にしたいという思いが込められています。
『50周年ロゴには、創業の地・石川県の伝統工芸である加賀水引をモチーフとして採用し、人と人、社会とのつながりをさらに結んでいく「ユー(YOU・結う)」の思想を象徴しています。
周年イヤーでは完成形を最初に示すのではなく、感謝とともにプロジェクトの始動を伝え、発信や企画を重ねながら内容を育てていく方針です。日本市場に根ざしてきたメーカーとして、人との信頼関係や丁寧なコミュニケーションを大切にしながら、未来への問いを共有していく一年としていきます。
(写真)「50周年YOU-Action」を紹介する西田谷氏
具体的な施策としては、1月10日から公式Xで総額50万円分のプレゼントキャンペーンを開始。プレゼントには、象徴的なI-O DATA商品を提供し、その商品と合わせて各カテゴリーの歴史や思いもあわせて発信していきます。
(写真)総額50万円分のプレゼントキャンペーンについて
また、50周年記念モデルの開発も進行中で、順次披露していく予定です。会場では、今後発表予定の参考出展品も紹介していますので、ぜひご覧ください。』との話がありました。
(写真)GigaCrysta Sシリーズ「LCD-GDU271JLAQD」
(写真)第1事業部 企画1課 課長代理 GigaCrystaブランドマネージャー 山形 誓
続いて登壇したのは、ゲーミングモニター「GigaCrysta」のブランドマネージャーである山形 誓です。
2025年のGigaCrysta 10周年イヤーを振り返り、2026年スタートする3つのシリーズについて発表がありました。
『2025年はGigaCrysta 10周年イヤーとして、
・Mini LEDや有機ELなど最新技術を採用した10周年モデルの発売
・240Hzなど次世代トレンドを見据えた高速モデルを展開
など、研ぎ澄まされた機能と納得のコストパフォーマンスを両立し、技術力と実用性の双方を追求してきました。
また、プロモーション面でも、10周年イベントを起点に、各種イベント出展、SNSキャンペーン、IPメーカーとのコラボレーションなどを積極的に行い、ブランドとしての存在感を高めた1年でした。
同時に、「(GigaCrysta10周年の節目にあたり)これからGigaCrystaが何を大切にし、どのようなブランドでありたいのか」を改めて見つめ直しました。
その答えとして発信したのが、東京ゲームショウで掲げたブランドメッセージ「The Gamer’s Call – GigaCrysta with Japanese Craftmanship 」です。
このブランドメッセージには、「日本のクラフトマンシップを宿したモノづくりを通じ、ゲーマーの声に応え続け、選ばれるブランドでありたい」という想いが込められています。
この価値観を強く意識するきっかけとなったのが、SNSで広がったユーザーやプロゲーミングチームからの投稿でした。
(写真)SNSで広がったユーザーやプロゲーミングチームからの投稿
そして、みなさんの多くの投稿後、自然発生的に生まれた「結論、ギガクリスタ」という評価は、ブランドのあり方を定める大きな後押しとなりました。ユーザーとの距離の近さ、寄せられる声、そして支持の積み重ねこそが、現在のGigaCrystaを形づくっています。
そして、2026年、GigaCrystaが11周年を迎えた今、新たなミッションを掲げました。多様化し、進化の早いゲーミングモニター市場において、「何を選べばよいのかわからない」というユーザーの迷いを解消すること。そのために、GigaCrystaは「これを選べば大丈夫」と思ってもらえるブランドを目指します。
そのために、今後、GigaCrystaは3つのブランドを展開してまいります。
(写真)GigaCrysta3つのシリーズ
1.フラッグシップとなる「GigaCrysta Sシリーズ」は、Mini LEDや有機ELなど最新技術を投入し、最高峰の没入感を提供するゲーム体験のファーストクラス。
2.「GigaCrystaシリーズ」は、これまでの思想を継承し、迷わず選べる国内ゲーミングモニターの基準となる定番モデル。
3.「GCFシリーズ」は、速さに特化した研ぎ澄まされた設計で、競技性とコストパフォーマンスを両立する別解のシリーズ。
今後はこの3シリーズを軸に商品展開を進め、2026年を飛躍の年と位置づけ、挑戦と進化を続けていきます。ジャパンクラフトマンシップを核に、次の10年、その先の未来に向け、GigaCrystaは、これからもゲーマーに選ばれるブランドであり続けたいと思います。』
と、話がありました。
(写真)GigaCrysta Sシリーズ
(写真)GigaCrystaシリーズ
(写真)GCFシリーズ
(写真)アイ・オー・データの歩み
続いて、販売推進部 広報 佐藤千里の司会により、
取締役 執行役員 第3事業部 部長 加藤光兼
執行役員 ディスプレイ事業責任者 兼 第1事業部 部長 寺前浩一
第3事業部 開発3課 技師長 城之前伸一
の3名で、ユーザーアンケートの結果を交えながら、アイ・オー・データの歩みを振り返りました。冒頭、佐藤より年表で50年の軌跡が紹介されました。
『創業は1976年。細野会長の自宅ガレージから始まり、織物のカラー画像自動読取装置や紋紙加工システムなど、独自技術を生かした特注開発で事業を築いてきました。
その後80~90年代には「メモリ&マルチメディアのアイオー」を掲げ、メモリ、グラフィックボード、チューナーなどのマルチメディア商品、さらにハードディスクや液晶ディスプレイへと領域を拡大。PC周辺機器メーカーから“総合周辺機器メーカー”へと進化しました。2000年代にはITバブルや市場変化を追い風に、デジタル家電やスマートフォン周辺市場にも展開を広げていきました。』
と、創業からの50年の軌跡が紹介されました。
(写真)販売促進部 広報 佐藤千里
続いて紹介されたのが、昨年12月に実施した「50周年特別企画:ベストアイオーPRODUCT」アンケートでした。 X投稿とWeb回答で「心に残るアイ・オー・データ商品」を募り、2,906名が参加。結果は1位ハードディスク、2位液晶ディスプレイ、3位メモリと、創業期から事業を支えてきた主力商品がトップ3を占めました。一方で商品単位の“熱いコメント”も多数寄せられ往年のユーザー体験の厚みが浮かび上がりました。
(写真)ベストアイオーPRODUCT ユーザー編
次に、当社の歴代の開発者(加藤、寺前、城之前)に登壇してもらい、思い出に残る商品の裏側を語ってもらいました。
(写真)ユーザーに聞いた商品との思い出 グラフィックボード
まず、「GA-1024A」をはじめとするグラフィックボード商品群についてユーザーからは、初めて目にした高解像度表示、多色表示に対する感動の声が寄せられました。開発者の城之前は、『当時は、全くの未経験分野だったので、暗闇のような状態から、図書館で借りてきた論文を読み込んで開発していました。だんだんと面白くなってきて、自分の欲しい機能とか、どんどん追加していましたね。その結果、多くのユーザーさんに喜んでいただけたのかなと思う』と当時の思い出を語りました。
(写真)第3事業部 開発3課 技師長 城之前伸一
続いて、話題に上がったのは、携帯MP3プレーヤー「HyperHyde」。ユーザーからの投稿コメントにも「学生時代初めて買った MP3 プレーヤー、今でも動きます。 自分にとって理想以上の商品でした。塗装が完全に剥がれ落ちた後もお世話になった。画期的な商品だった」とあったくらいインパクトが大きかったことが伺えます。開発者の寺前より『毎日持ち歩いて使われることを想定し“サイズ感”を最優先して設計していました。また、単四電池1本で使える手軽さも意識していました』と話がありました。
(写真)当時のカタログ HyperHyde
(写真)執行役員 ディスプレイ事業責任者 兼 第1事業部 部長 寺前浩一
最後に、テレビチューナー「GV-MVP」シリーズについてユーザーからは、安定した録画ができる点や利便性の高い機能を有している点について高く評価する声が寄せられました。開発者の加藤は、『高画質で安定して録画ができるように複数台接続の検証など執念に近い検証で完成度を高めた』と当時の想いを話しました。手持ちのPCで手頃にテレビ録画環境を実現できた点も、多くの生活者の記憶に残っています。
(写真)当時のカタログ GV-MVP
(写真)取締役 執行役員 第3事業部 部長 加藤光兼
総括として語られたのは、「モノからコトへ」と言われる時代でも、メーカーの本質は“ユーザーが何をしたいか”を具体的に想像し、その本質に向き合うことだという考え方でした。さらに現役社員を対象としたアンケートでも、心に残る商品はユーザーと近い傾向を示し、主力でありながら“記憶にも残る商品”を生み出し続けることの重要性が改めて共有されました。
(写真)ベストアイオーPRODUCT 社員編
(写真)やまだひさしさん(左)と釈 由美子さん(右)
会場の空気が一段と温まったところで、MCやまだひさしさんと特別ゲストの釈 由美子さんのスペシャルトークが始まりました。やまださんは、ラジオMCとしての活動に加え、アイ・オー・データのスペシャルアドバイザー、そして社内外とのリレーションを促進するチーフリレーションオフィサーとしても活躍されています。
俳優・タレントの釈 由美子さんは、1999~2000年にHyperHydeイメージガール「アイ・オー・ガール」に就任し、カタログやパンフレット、CM などに出演されました。
(写真)やまだひさしさん
(写真)釈 由美子さん
トークが盛り上がったのは、やはり、釈さんがイメージガールをした、携帯MP3プレーヤー「HyperHyde」の話。単四電池1本で動き、回転部もなく、メディアを差し込むだけで音楽が聴ける、当時としては“ドラえもんみたい”な未来感のある商品だったといいます。
釈さんも『初めて見たとき、未来の道具が出てきたと思った』と振り返り、MDやカセットが主流だった時代に、周囲へ自慢できるほどインパクトがあったと語りました。やまださんも、番組共演やアーティストへのプレゼントなど、当時のエピソードを交えながら『アイ・オー・データは時代の先を行っていた』と強調しました。
(写真)やまだひさしさんが手にもっているのがHyperHyde
(写真)1999年 iモード、ADSL時代を振り返る
その後トークでは、iモード、ポケベル、ISDN/ADSL、そしてiPhone登場へと、2000年代のテックの進化を“懐かしさ”とともに追体験する形でトークが盛り上がりました。便利さが当たり前になった現代とは異なり、当時は不便ささえも“自慢”になった時代だったという視点が、会場の共感を呼びました。
途中には参加型の「思い出クイズ」も実施されました。「HyperHyde」で使われていた記録メディアが「MMC(マルチメディアカード)」であることなど、今では忘れられがちな仕様が話題になり、商品がいかに先駆的だったかを改めて印象づけられました。
さらに話題は現代の商品へも広がり、見守りカメラやスマホ連携の録画機器、CDレコーダー、コミュニケーション端末「memet(めめっと)」など、“生活の困りごと”に寄り添う提案が紹介されました。
釈さんは子育ての実感を交えつつ、勉強をサポートしてくれるロボットのような商品アイデアも披露し、やまださんも『もっと自慢していいのに、アイ・オー・データは奥ゆかしい』と語り、先回りの発想と生活者視点のものづくりを評価しました。
最後に金沢の話題や能登復興への言及もあり、テックの歴史と地域へのまなざしが交差する、温かい締めくくりとなりました。
(写真)懇親会司会:販売促進部 販売促進1課 課長 瀧 勇史(右)同課の鵜川 妃奈
最後に懇親会では、能登復興の応援のために地元の名物グルメや地酒でおもてなしをさせていただきながら、プレスの皆様との意見交換をはじめ、クイズ、抽選会で盛り上がることができました。
(写真)恒例のジャンケン大会で盛り上がる
歴史展示では、懐かしい商品もラインアップされ、みなさん当時の話に花が咲いていました。また、GigaCrysta新ブランド「GigaCrysta Sシリーズ LCD-GDU271JLAQD」をはじめとした参考展示もあり、アイ・オー・データ機器の未来を目の前で感じていただけたと思います。
(写真)HISTORYと数々の当社商品
(写真)GigaCrysta Sシリーズ
(写真)パソコンで録画番組をブルーレイにダビングできる「BDレコ」
参加された方から「(アイ・オー・データ機器は)経験を重ねたメンバーも若いフレッシュなメンバーも分け隔てなく活躍している所が良いね」と言っていただけたことを大変、嬉しく思いました。その言葉を胸に、次の50年、未来に向けて走り出したいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
◎関連リンク
(アイ・オー・データ50周年記念 特設サイト)
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