業務効率化が求められる昨今、情報共有の手段としてのNASは非常に重要な役割を果たしています。
それに伴い、共有された業務データはいつでも使えることが求められますが、万が一NASが故障してしまった時の影響は大きく、ビジネスリスクに直結します。アイ・オーでは「リレーNAS」を通じて、その課題にお応えします。
マスター・スレーブの2台構成で、マスターにトラブルが発生しても、スレーブに自動もしくは手動で切り替えを行うことで、ユーザーに影響を与えることなくビジネスを継続できるバックアップ構成です。
データだけでなく設定情報もコピーすることで、ダウンタイム短縮だけでなく、復旧にかかわる工数も大幅に削減いたします。
同系統のNAS2台を使用して、マスター・スレーブ構成をとります。
保存データだけでなく、設定データも同期することで、スレーブに切り替えた時も再設定不要です。
対象NAS | 同期方法 |
---|---|
クローン機能 | |
クローン for Windows |
大切なデータを何重にもバックアップしても、停電などが発生すると、HDDにダメージを与え、最悪データ消失につながります。対応UPS(無停電電源装置)で予期せぬ電源トラブルに備えましょう。
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マスターにトラブルが発生すると、自動的にスレーブがマスターに昇格し、業務を継続します。
もちろん、クライアントPC側も旧マスターの情報のまま利用できるので、ユーザーがトラブルによる影響を感じることはありません。
対象NAS | 切替方法 |
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自動切替(※)もしくは手動切替 | |
手動切替 |
※自動切替(フェイルオーバー)の切替時間は最短で10分です。
初期設定では、マスターとの通信が10分間途絶えた後に切替を開始します。
登録ユーザー数やグループ数等の設定環境によっては、切替に1時間程度要する場合があります。
マスターの故障状態は、NASの状態管理サービス「NarSuS」によって管理者にメールで通知されます。NarSuS上では障害の内容と対処方法が分かりやすくイラスト付きで表示されるため、迅速にトラブルに対処できます。
切り替えた旧スレーブをマスターとし、修理が完了し復旧した旧マ スター(または新しいNAS)をスレーブとして再びリレーNAS構成を構築します。
リレーNAS構成によってNASの故障によるトラブルに悩まされることなく、お客様本来の業務に注力できます。
「リレーNAS」構成にはオリジナルOS搭載のLAN DISK Hシリーズ、およびWindows OS搭載のLAN DISK Zシリーズがおすすめです。
LAN DISK Hシリーズのクローン機能では、データはマスターからスレーブへリアルタイムにレプリケーションされ、設定情報はマスターに変更があると、その都度スレーブへ転送されます。
[自動切替設定]を行った場合、スレーブからマスターへ定期的に死活監視パケットが送られます。
もし故障などでマスターから一定時間応答がない場合、スレーブがマスターに自動で切り替わります。
LAN DISK Zシリーズの同期ソフト「クローン for Windows」はマスターのデータボリュームやフォルダをスレーブに定期的にバックアップし、データのバックアップと同時にマスターの設定情報もスレーブにバックアップします。
万が一、マスターが故障した場合でも、あらかじめバックアップしておいたマスターの設定情報をもとにスレーブのLAN DISKをマスターに昇格させることで迅速に業務を復旧させることができます。