更新日:2023/7/4
平素より弊社製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
衣替えの季節となり、半袖姿の人を見かけるようになりました。
NASも人間と同様に暑さ(熱)に弱く事前の対策が必要です。
暑い夏に備えて準備していただきたいことをまとめてご紹介しています。
1910年以降、気象庁で観測した全国の日最高気温の統計を見ると、猛暑日は年々増加しております。
「全国の日最高気温35℃以上(猛暑日)の年間日数の経年変化(1910~2020年)」(気象庁ホームページより)
NASの装置内温度も夏に上昇する傾向にあり、装置内温度が高くなると熱によるダメージをさけるためにシャットダウンします。その状態で使い続けるとダメージが蓄積した結果、故障につながるリスクがあります。
設置場所の環境にもよりますが、真夏の8月と真冬の1月では装置内温度に10℃以上の差が出る場合もあります。
・直射日光が当たる場所に置いていませんか?
・NASの周囲に十分なスペース(5cm以上)は空いていますか?
・吸気口や排気口(FAN)埃がたまっていませんか?
もし上記に該当するなら設置場所を変更したり、通気口の埃を定期的(半年に1回程度)掃除してください。特に夏に入る前は温度の上昇に備えるため、掃除しておくことをおすすめします。
下記の図は、当社で1年以上使用しているHDL2-AAWの装置内温度をNarSuSで取得したものです。7月にかけて緩やかに温度が上昇していることがわかります。(図1)
7月に入ったタイミングで温度が急激に下がっているのは、直前にFANを清掃したためです。FANの清掃後は装置内温度が11℃下がり、その後の温度上昇も緩やかになっていることからも、清掃の効果が高いことがわかります。(図2)
図1 ファン清掃前 図2 ファン清掃後装置内温度は、筐体の作りにも影響します。筐体が大きいほど大口径のファンを取り付けることができ、内部のエアフローも確保されるため、冷却効率が高くなります。逆に筐体が小さいとファンの径が小さくなり、エアフロー効率が低くなるため、小型のNASほど装置内温度に注意する必要があります。
NarSuSとは、当社NAS製品を遠隔から管理・監視するサービスです。上の図1や図2のような装置内温度のグラフをNarSuSから確認することができます。
*対象製品はこちらのページの「シリーズ別機能対応表」をご確認ください。
*NarSuSの登録方法についてはこちらをご確認ください。
<NarSuSでの装置内温度の確認方法>
① NarSuSにログインする。
② ページ右下の「統計情報を見る」をクリックする。
③ 「装置内温度」のグラフを確認する。
長期期間中はオフィスのエアコンもOFFすることが多く、オフィス内の気温が高くなります。その状態でNASを稼働すると温度が上がって故障するリスクが高まります。
長期休暇前には忘れずにNASの電源を切りましょう*。
*リモートワーク等でNASの電源を常時入れた状態にしておく場合は、装置内温度に注意してください。
アイ・オー・データ機器 LAN DISK/法人向けNAS サポートセンター
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