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【LinuxNAS】VPN環境の2拠点間でクローン機能・レプリケーション機能を使用できるか

VPN環境の2拠点間において、クローン機能・レプリケーション機能の設定をしていただくことは可能です。
例）A拠点にメイン機、B拠点にスレーブ機、A拠点とB拠点はVPNで通信可能な環境の場合 等

しかしながら、以下ご注意点があります。あらかじめご確認ください。

通信に関してのご注意

• VPN環境で2拠点間が安定して通信ができている必要があります。
  通信が不安定な場合、クローンまたはレプリケーションが失敗します。
• VPNや高性能ルーター側で、ポートセパレートやMACアドレスフィルターなどのセキュリティ設定等でマスターからスレーブへの通信を遮断するような設定が無いかご確認ください。
• データはほぼリアルタイムでメイン機からスレーブ機へコピーされます。
  データ量や更新頻度が高い場合、継続的にネットワーク負荷が高まります。
• VPN環境やネットワーク環境によっては、ご利用いただけない場合があります。
  事前検証をお勧めします。

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VPN環境やネットワーク環境によるため、事前検証をお勧めします。
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データ量についてのご注意

• クローン機能・レプリケーション機能は初回はデータをフルコピーします。
  メイン機のデータ量が多い場合、初回のフルコピーではネットワーク負荷が高まります。
  メイン機のデータ量の通信に耐えうるネットワーク環境かご確認ください。

クローン機能におけるスレーブ機のマスター昇格についてのご注意

• スレーブ機において、「マスター監視による自動切り替え」は無効に設定いただくか、有効の場合は故障判定時間を長めに設定いただくことをお勧めします。

  該当設定が有効の場合、VPNやルーター側の問題によってマスター機との通信が切れてしまった際に、マスター機が故障していないにもかかわらず、自動昇格処理が走り、スレーブ機はマスター機へ切り替わってしまうためです。

2拠点間でIPセグメントが異なる場合

マスター機とスレーブ機を設置する拠点が異なり、それぞれの拠点でIPセグメントが異なる場合、スレーブ機がマスター機に昇格した際にIPアドレスの再設定が必要となります。
以下の例のように、もともとスレーブ拠点のIPセグメントは「192.168.100.XXX」環境なのに対し、新マスター機（旧スレーブ機）のIPアドレスのLAN1は「192.168.0.200」となり、同一ネットワーク環境内にIPセグメントが異なる状態となります。
スレーブ機の拠点でこのIPセグメントでアクセスできない環境の場合は、スレーブ機のIPアドレスを再設定してください。

例）2拠点間のIPセグメントが異なる状態でのクローン構成

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