Windowsパソコンの一部セキュリティ設定(SMB通信時に常に署名を行う設定)が無効ではない場合に、弊社製LinuxベースOS搭載NASへの転送速度が低下することがあります。
当該の設定を無効にすることで転送速度が改善される場合がありますので、パフォーマンスを優先したい場合にご確認ください。
このページでご案内する内容
本ページでは、SMB通信時に「常に通信にデジタル署名を行う」設定を無効にする設定をご案内しています。
設定変更を行うことで、パフォーマンスが改善される場合があります。
SMB署名とは?
PCとNASなどの間で行われるファイル共有において、通信データが改ざんされていないことを確認するためのセキュリティ機能です。
PCと通信先の機器の両方がSMB署名に対応しており、さらにPCと通信先機器のいずれか(または両方)が「常に通信にデジタル署名を行う」設定が有効になっている場合に通信の安全性が向上します。
ただし、チェック処理が増えるため、環境によっては通信速度に影響が出ることがあります。
すでに当該の設定が変更されている場合、本手順による効果は期待できません。
また、設定変更を行った場合でも、お使いのパソコンの性能やネットワーク環境によっては十分な効果が得られない場合があります。
手順1:お使いのWindowsのエディションを確認する
以下のページを参考に、お使いのOSのエディションを確認します。
参考Q&A:パソコンのOSやバージョンを確認したい
手順2:Windowsの設定を変更する
手順1で確認したエディションを以下から選択します。
🟢Homeをお使いの場合
🔵Proをお使いの場合
🟢Homeをお使いの場合
以降の手順では、レジストリと呼ばれるWindowsのシステム設定の変更を行います。
誤った変更を行った場合、システムに重大な問題を引き起こす可能性がありますので、操作は慎重に行ってください。
- キーボードの[Windows]キーを押しながら[R]キーを押します。
- 名前欄に「regedit」と入力後に[OK]をクリックします。
※ユーザーアカウント制御の画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。
- 以下の順番でクリックします。
[コンピューター]
→[HKEY_LOCAL_MACHINE]
→[SYSTEM]
→[CurrentControlSet]
→[Services]
→[LanmanWorkstation]
→[Parameters]
- ウィンドウの右側の赤枠内に[RequireSecuritySignature]があるかを確認します。

⭕表示があった場合
①[RequireSecuritySignature]をダブルクリックします。
②[データの値]が「1」なら「0」(半角数字)に変更して[OK]をクリックします。「0」の場合は変更不要です。
❌表示がなかった場合
①ウィンドウ右側の何もないところで右クリック後、[新規]→[DWORD (32 ビット) 値]の順にクリックします。
②[RequireSecuritySignature]に名前を変更します。
③[データの値]が「1」なら「0」(半角数字)に変更して[OK]をクリックします。「0」の場合は変更不要です。
- パソコンを再起動します。
以上で設定は完了です。
🔵Proをお使いの場合
- キーボードの[Windows]キーを押しながら[R]キーを押します。
- 名前欄に「gpedit.msc」と入力後に[OK]をクリックします。
- 以下の順番で展開します。
[ローカル コンピューター ポリシー]
→[コンピューターの構成]
→[Windows の設定]
→[セキュリティの設定]
→[ローカル ポリシー]
- ローカル ポリシーの中の[セキュリティ オプション]をクリックします。
- ウィンドウ右側の[Microsoft ネットワーク クライアント: 常に通信にデジタル署名を行う]をダブルクリック後、[無効]にチェックを入れて[OK]をクリックします。

- パソコンを再起動します。
以上で設定は完了です。