(写真)ノートPCのファイルをUSBメモリー「U3-PSHシリーズ」に暗号化してコピー
(記事公開日:2019年10月16日)
USBメモリーはサイズが小さく、カバンやポケットに入れて持ち歩いてもかさばらず、PCに挿せばすぐに使えるので、多くの企業やご家庭などで幅広く利用されています。持ち運びが便利であるからこそ、外出先で万一の紛失や盗難による情報漏えいリスクに備えなければなりません。
(グラフ)【速報版】2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書のデータを元に再加工
USBメモリーの取り扱いには十分に気をつけているから、自分は紛失や盗難の心配はないと安易にお考えではありませんか。情報漏えいのグラフのとおり、媒体・経路別で「USBメモリー等可搬記録媒体」が12.6%、原因別で見ると、「紛失・置き忘れ」+「盗難」が30.0%も占めています。
【参考】NPO日本ネットワークセキュリティ協会「【速報版】2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」
紛失や盗難は、いつ自分に起こってもおかしくないものと考え、ファイルの暗号化によりセキュリティ対策を施しておくことが重要になります。
今回ご紹介するUSBメモリー「U3-PSHシリーズ」は、無料のセキュリティソフト「QuickSecureAES256」が使え、かんたん操作でファイルを暗号化/復元できます。カラーは、ブルー、ホワイト、ブラック、レッドの4色、容量は8GB/16GB/32GB/64GB/128GBがあり、ご利用用途に合わせて選んでいただけます。
(写真)「U3-PSHシリーズ」ラインアップ
(写真)ビジネスバッグでノートPCと「U3-PSHシリーズ」を持ち運ぶ
「QuickSecureAES256」は、ドラッグ&ドロップのかんたん操作でファイルを暗号化/復元できる無料のセキュリティソフトです。しかもPCにインストールしなくても利用できるのもおすすめのポイントです。あらかじめファイルを暗号化しておけば、安全にファイルを持ち運ぶことができ、万一の紛失や盗難時にもファイルを読み取られることがないので、情報漏えいの心配もありません。
※暗号化アルゴリズムにAES256bitを採用しています。AESは米国政府標準の暗号方式であり、日本国の電子政府推奨暗号リストにも掲載されています。
(図)「QuickSecureAES256」の利用イメージ
(写真)「QuickSecureAES256」対応の代表的な商品
対応商品はのマークが目印です。
USBメモリー セキュリティUSBメモリー
※対応OS:Windows 10、Windows 8.1、Windows 7、Windows Server 2016、macOS 10.11~10.15(ダークモードには非対応です。)
はじめにI-O DATAのウェブサイトから「QuickSecureAES256」をダウンロードします。「U3-PSHシリーズ」をPCに挿し、ダウンロードした「QuickSecureAES256.exe」をUSBメモリーにコピーします。
(キャプチャー)「QuickSecureAES256」のダウンロードページ
(キャプチャー)USBメモリーにコピーした「QuickSecureAES256.exe」
セットアップはたったのこれだけ。すぐにファイルを暗号化することができます。続いて、暗号化の方法をご紹介します。
ファイル単位でもフォルダー単位のどちらの場合でも、ドラッグ&ドロップ操作で暗号化が可能です。
USBメモリー内にある「QuickSecureAES256.exe」をダブルクリックして起動します。
USBメモリーにコピーしたいPC内のファイルやフォルダーを、起動画面にドラッグ&ドロップします。
任意のパスワード(半角英数字、4~32文字)を入力して「実行」をクリックすると、暗号化が始まります。しばらくすると暗号化が完了するので「OK」をクリックします。
※複数のファイルやフォルダーを一度に暗号化する場合、全てのファイルに同じパスワードが設定されます。ファイル毎にパスワードを設定したい場合は、個別に暗号化を実行してください。
暗号化されたファイルは暗号化前のファイル・フォルダーと同じ階層構造で保存されます。ファイル名には拡張子.qsaが付加されます。
暗号化の操作はドラッグ&ドロップするだけなのでとても簡単でした。ここで気をつけたいことは、暗号化アルゴリズムにAES256bitが採用されており復元が困難であっても、設定するパスワードが安易に推測されるものであれば意味がありません。見破られにくいパスワードを設定することも重要です。
USBメモリーに保存されたファイルはすべて暗号化したので、安心して持ち運べます。外出先でファイルを閲覧したり編集する場合はファイルを復元する必要があります。これも暗号化同様にドラッグ&ドロップでかんたんに操作できます。
USBメモリーの中にある「QuickSecureAES256.exe」をダブルクリックして起動します。
USBメモリーの暗号化されたファイルやフォルダーを起動画面にドラッグ&ドロップします。
暗号化の際に設定したパスワードを入力して「実行」をクリックすると、復元が始まります。同じパスワードで設定されている複数の暗号化ファイルは、同時に復元することができます。しばらくすると復元が完了するので「OK」をクリックします。
「QSA-復元」フォルダーが作成され、フォルダーの中に復元されたファイルやフォルダーが保存されているのが確認できます。復元も暗号化同様にかんたんにできました。
「QuickSecureAES256.exe」をダブルクリックして実行せずに、ファイルをアイコンへ直接ドラッグ&ドロップするだけでも暗号化も復元も可能です。こちらの方法では操作の時間を短縮できますね。
これら暗号化・復元の操作は、単にUSBメモリーへコピーするのと比べ、ひと手間かけることになりますが、セキュリティ対策を怠れば計り知れない被害を生み出す可能性があります。実際に使ってみて、そんなに手間とは感じませんでした。安全なデータの持ち出しで情報漏えいを防ぐためにもセキュリティ意識を高く持ちたいものです。
USBメモリーの中には、USB端子部分にキャップして保管するタイプのものもありますが、「U3-PSHシリーズ」はノック式です。片手でワンプッシュするだけでUSB端子が出てくるので、使い勝手がとても良いです。PCから抜くときには自動的にUSB端子が収納されるので、使わないときに端子部分を露出したまま放置することもありません。
(写真)使い勝手の良いノック式
接続端子部分の汚損によって正常にファイルの読み書きができなくなることもありますから、こういったモデルはとてもありがたいですね。カバンやポケットの中に入れて持ち運ぶ際もコネクター部分を傷つける心配もありません。
USBメモリーの普及により、ファイルの保存や持ち運びが便利になりましたが、常に情報漏えいのリスクが伴うので、会社や個人の信頼を損なわないためにも、ファイルの暗号化を行うセキュリティー対策は必要です。ぜひ今回ご紹介した無料セキュリティソフト「QuickSecureAES256」が利用できる「U3-PSHシリーズ」をご検討ください。
◎関連リンク
USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/2.0対応 USBメモリー「U3-PSHシリーズ」(商品ページ)
USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)/2.0対応 USBメモリー「U3-PSHシリーズ」(購入ページ)
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