(写真)「GV-HUVC/4KV」を使って4KデジタルビデオをWebカメラ化
(記事公開日:2023年4月13日)
Web会議やライブ配信する場合、PC内蔵カメラや外付けWebカメラを使われている方が多いと思います。ただ、この方法では、映像に物足りなさを感じてしまいます。
ミラーレス一眼カメラや4KビデオカメラをWebカメラのように使えたら、さらに魅力ある映像になり、一味違ったライブ配信が可能になります。
今回ご紹介するキャプチャーデバイス「GV-HUVC/4KV」を使えば、HDMI出力映像をWebカメラのように利用できます。さらにアイ・オーオリジナルの無料カメラ設定アプリ「Camutil(カムチル)」で複数の映像を合成した配信もできます。
「PCにはHDMI端子が搭載されているので、外部カメラやビデオ機器を直接接続すればいいのでは?」と思われる方もお見えでしょう。残念ながらそれはできません。
(イメージ)HDMI映像は入力用と出力用がある
HDMI端子は入力用と出力用があります。液晶モニターなどは入力用なので映像を入力することができますが、PCは出力用なので映像の入力ができません。
(写真)GV-HUVC/4KVの本体とパッケージ
(イメージ)UVC(USB Video Class)対応
「GV-HUVC/4KV」は、UVC(USB Video Class)に対応しており、HDMIケーブルで接続されたミラーレス一眼レフカメラや4Kビデオカメラを「カメラデバイス」として認識してくれます。ドライバー不要、USBバスパワー駆動で電源も不要、ケーブルをつなぐだけですぐに使え、HDMI⇒USB変換できるキャプチャーデバイスです。
(写真)4Kビデオカメラで映しているところ
4K映像を配信するために、4Kビデオカメラなどの撮影機器と本商品をHDMIケーブル(別売)で接続し、PC(USB端子)と本商品を接続します。
USB Standard A⇒USB Type-C変換できるケーブルが添付されているので、MacをはじめType-C端子を搭載したPCでも利用できます。
(写真)HDMI⇒USB変換
(写真) USB Standard A⇒USB Type-C変換
一眼レフカメラもビデオカメラも高画質のフルHD(1920×1080)や4K(3840×2160)映像をHDMI出力できますから、Web会議やライブ配信においては、高画質かつ鮮明な映像で伝えることができます
(写真)4Kビデオカメラの映像
(写真)PC内蔵カメラの映像
4Kビデオカメラ(3840×2160)とPC内蔵カメラ(1280×720)の映像の違いを比較してみました。上記の写真でもわかるように、4Kカメラの映像は光彩が良く、キレイで顔が明るく見えます。
(写真)三脚で設置した4Kビデオカメラ
また、PC内蔵のWebカメラの場合、設置が固定されるので、カメラワークの自由度がほとんどありません。これに対して、一眼レフカメラやビデオカメラであれば、三脚を使うこともでき、カメラの設置位置や高さ、角度を変えられ、自由度が高まります。
(写真)ズームや向きを変えるなどの使い方ができる
さらに、カメラの持つ機能をそのまま存分にフル活用もできます。例えば、撮りたいものにレンズを向けたり、ズームしたりするのも容易で、一眼レフカメラやビデオカメラのオートフォーカスや光補正機能・手振れ補正機能をそのまま活かすことができます。
(写真)Web会議の様子
Web会議の場合、「Zoom」や「Teams」など普段から使い慣れたアプリで、高画質な映像で会話ができます。今回、Zoomを使ってWeb会議をしてみます。
私の環境は、4Kビデオカメラを使って4K画質の映像を、「GV-HUVC/4KV」でPCに取り込んで利用します。相手側の環境は、ノートPCの内蔵カメラ(HD画質)を利用します。
(写真)4Kビデオカメラの映像
(キャプチャー)Zoom画面
こちらの4Kビデオカメラ映像の方がきれいです。高画質であることはもちろんですが、絞り(F値)、色補正、ISO、ホワイトバランスなどが調整でき、きれいな映像にできます。内蔵カメラやWEBカメラではここまではできません。
また、ビデオカメラの場合、比較的画角が広いので、複数人が着席する会議室などでもPC1台で全員が映せるので、1対1のほか、多対多のテレビ会議でも便利に使えます。
アプリ「StreamChanger」
利用環境や利用時間帯によって、ネット速度が快適なときやつながりにくいときがあります。ネット速度が安定していないと快適なWeb会議やライブ配信ができません。
「GV-HUVC/4KV」には、解像度やフレームレートを調整することができるアプリ「StreamChanger」が添付され、目的に応じたモードに設定することで、Web会議時の映像や音声の乱れを抑えることができ、会議進行がよりスムーズになります。
※Windowsにのみ対応しております。
解像度優先モード | 解像度およびフレームレートを[854×480(15p)]に設定します。 通信料を最も下げることができる |
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バランスモード | 解像度およびフレームレートを[1280×720(30p)]に設定します。 通信料を下げつつ、動きのある映像を使うときにおすすめ |
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画質優先モード | 解像度およびフレームレートを[1920×1080(10p)]に設定します。 通信料を下げつつ、資料の共有など動きのない映像を使うときにおすすめ |
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カスタマイズモード | 解像度およびフレームレートを対応出力仕様の中から任意の値に設定します。 解像度とフレームレートを自分で細かく調節したいときにおすすめ |
「GV-HUVC/4KV」と無料のカメラ設定アプリ「Camutil(カムチル)」を組み合わせることで、「資料映像や手元映像」と「説明者の映像」などの複数の入力映像を合成できます。
(イメージ)カメラ設定アプリ「Camutil(カムチル)」の利用イメージ
※2つ以上の映像入力ソースを使う場合、PCへの負荷が大きくなるため、本商品の動作環境を満たしていてもカクつきや音飛びなどが発生する可能性があります。
※Camutil(カムチル)のミックスカメラ機能の最大対応解像度は1920×1080 60fpsです。
※StreamChangerとの併用はできません。Camutil(カムチル)使用前に、StreamChanger上で設定をリセットしてください。
(参考記事)2台のWebカメラを同時に表示!無料カメラ設定アプリ「Camutil(カムチル)」
Webカメラ1台だけでは見せ切れなかった商品や資料の細部までを、ビデオカメラを用いた自由なカメラワークで見せることができ、よりリアルに近いWeb会議を実現します。
(写真)手元の商品パッケージをデジタルビデオで撮影
ビデオカメラで手元の商品のアップ映像を映し、説明する自分の映像はPC内蔵カメラで映し、これらをCamutil(カムチル)のミックスカメラ機能により合成映像としてWeb会議の相手に見せられます。
(キャプチャー)ミックスカメラ機能を使った合成映像
合成映像を映したい場合は、Zoomのカメラ選択を「Camutilミックスカメラ」に切り替えるだけで、かんたんに映すことができます。
(キャプチャー)Zoomのカメラ選択で「Camutilミックスカメラ」選択
(キャプチャー)Zoomで合成映像を映すことができる
「GV-HUVC/4KV」は、ケーブルで接続するだけですぐ使える、とても使い勝手の良いキャプチャーデバイスです。屋内ではWeb会議、ウェビナー、ゲームプレイ配信、屋外ではアクションカメラと一緒に使ってイベント配信など、色々な用途に使えます。ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてください。
◎関連リンク
・フレームレート調整 4Kモデル HDMI⇒USB変換アダプター
「GV-HUVC/4KV」
(商品ページ)(購入ページ)
・カメラ設定アプリ Camutil(カムチル)
(商品ページ)
本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。