店頭でのマイナンバーカードによる本人確認業務をサポート!偽造カードの対策に利用できるアプリ「マイナカードチェッカー」

マイナカードチェッカーでマイナンバーカードの情報を読み取り

(写真)マイナカードチェッカーでマイナンバーカードの情報を読み取り

(記事公開日:2024年9月3日)

マイナンバーカードの保有率は2024年6月末で70%を超え(※)、住民票の写しの取得や税務申告などの行政手続きのオンライン化、健康保険証として利用できるなど、マイナンバーカードの利用シーンも広がっています。
※総務省発表資料「マイナンバーカード交付状況について」より

偽造されたマイナンバーカードによる「スマホ乗っ取り」詐欺の被害が報道されるなど、誰もが被害にあう恐れはあり、今後はICチップ情報の読み取りが義務化される見込みです。

今回ご紹介するアプリ「マイナカードチェッカー」は、マイナンバーカードのICチップの情報を読み取り、表示ができるアプリです。

(アイコン)マイナカードチェッカー

(アイコン)マイナカードチェッカー

今後、携帯電話販売ショップ、家電量販店、レンタルショップ、スポーツジムの店頭など、マイナンバーカードを使った本人確認の場が増えることが予想されます。偽造カードでトラブルとならないためにも、「マイナカードチェッカー」を使うことにより本人確認業務をサポートできます。

マイナンバーカードの普及率

マイナポイント事業など政府の普及策によって順調に増えてきたマイナンバーカードは、総務省発表資料の「マイナンバーカード交付状況について」(令和6年8月末時点)によれば、保有率は70%を超え(2024年8月末現在)、3人に2人以上が保有していることになります。

マイナンバーカードの申請・交付・保有状況
合計(※1) 人口に対する割合(※2)
有効申請受付数(累計)
【令和6年8月25日(日)時点】
102,864,971 約82.4%
交付枚数(累計)
【令和6年8月25日(日)時点】
101,094,058 約80.9%
保有枚数
【令和6年7月31日(水)時点】
93,083,991 約74.5%

有効申請受付件数・交付枚数:再交付、更新を含むこれまでに有効に申請受付された又は交付されたカードの累計枚数
保有枚数:現に保有されているカードの枚数(交付枚数から死亡や有効期限切れなどにより廃止されたカードの枚数を除いたもの)
※1 国外利用分含む
※2 令和6年1月1日時点の住基人口(124,885,175人)に対する割合(国外利用分除く)

マイナンバーカードの偽造防止技術

2024年7月3日、20年ぶりとなる新紙幣発行があり、話題となっています。今回の新紙幣には、3Dで表現された肖像が回転するなど、偽造防止のための最先端技術が採用されています。

実はマイナンバーカードにも、偽造防止のための工夫が色々と取り入れられていますので、ご紹介します。マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれており、内部には個人番号や証明書データが格納されています。このICチップは、セキュリティ機能を備えており、不正な読み取りや改ざんを防止する役割を果たしています。

さらに、カード本体には偽造防止印刷技術が用いられており、特殊な印刷技術やホログラムなどが施されています。これにより偽造カードの作成が困難となっています。
※総務省資料「個人番号カードの概要について」より

マイナンバーカードの確認ポイント マイナンバーカードの確認ポイント

(写真)マイナンバーカードの確認ポイント

個人番号カードのセキュリティ対策について(券面)
セキュリティ対策 内容と必要性
①パールインキ 見る角度によって2色に変化して見え、偽変造が困難。
②コピー牽制 コピー機等で複写した場合、隠れた文字が浮かび上がり、真正な個人番号カードのコピーであることが判別できる。
③シェーディング加工 顔写真のエッジにぼかし加工を施すことで、顔写真の貼り替えが困難となる。
④レーザーエングレーブ レーザー光でカード基材を黒く変質させることで印字する技術で、偽変造が困難となる。
⑤マイクロ文字 特定の箇所に通常のコピー機やプリンターでは印刷できない微細な文字を配置することにより、偽造が困難となる。
⑥彩紋パターン 微細な線やグラデーション等で複雑な模様を背景に施すことにより、偽変造が困難となる。

マイナンバーカード右上のマイナちゃんマークの背景については、パールインキで印刷されており、見る角度によって緑色と桃色に見えます。

見る角度で色が変わるマイナちゃんマークの背景

(写真)見る角度で色が変わるマイナちゃんマークの背景

推奨されているマイナンバーカードの確認方法

マイナンバーカードを直接目視して偽造かどうかの判断は難しい

(写真)マイナンバーカードを直接目視して偽造かどうかの判断は難しい

店頭での本人確認の際に、偽造されたマイナンバーカードでないかを見分ける確認法として、券面の印刷部分の確認を推奨されていますが、実際に確認してみると難しい部分があります。

印刷の目視確認のみではなく、「マイナカードチェッカー」を利用することで、ICチップ内の情報と照らし合わせて確認ができるため、窓口でのマイナンバーカードの本人確認業務をサポートできます。

アプリ「マイナカードチェッカー」を使ってみました

「マイナカードチェッカー」を起動したPC画面

(写真)「マイナカードチェッカー」を起動したPC画面

実際にアプリ「マイナカードチェッカー」をインストールして使ってみたいと思います。「マイナカードチェッカー」の特長として、マイナンバーカードの情報を確認する際に必要な暗証番号をお客様に入力していただく必要がありません。

【1】はじめに、アプリをこちらからダウンロードします。対応OSはWindows 10/11になります。
※Windows ARMベースのパソコンおよびWindows Sモードには対応していません。

「マイナカードチェッカー」のダウンロード画面

(キャプチャー)「マイナカードチェッカー」のダウンロード画面

【2】カードリーダーをPCに接続します。アプリが使用できる対象商品はこちら。
事前にカードリーダーが使用できるようにドライバインストールを済ませておきます。

カードリーダーをPCに接続する

(写真)カードリーダーをPCに接続する

【3】アプリを起動し、利用規約を確認の上「上記を確認しました」ボタンを押します。アプリ使用時にはインターネット接続環境は不要です。読み取ったマイナンバーカードの情報は、一時的にメモリに展開される以外は保存されません。

アプリの起動

(キャプチャー)アプリの起動

【4】マイナンバーカードをカードリーダーの上に置き、「次へ」ボタンを押します。

カードリーダーの上にマイナンバーカードを置く

(写真)カードリーダーの上にマイナンバーカードを置く

マイナンバーカード検出

(キャプチャー)マイナンバーカード検出

【5】券面情報を入力します。マイナンバーカードに記載されている ①生年月日 ②有効期限 ③セキュリティコードの情報をマイナンバーカードを見ながら入力します。このとき、入力情報の表示/非表示を切り替えて入力が可能です。

番号を入力する際に、マイナンバーカードをカードリーダーから外した状態としてもOKです。その後、必ずカードリーダーにマイナンバーカードを戻してください。

生年月日 数字6桁で入力します。
※年は和暦2桁
※元年は01として入力してください。
例)平成元年3月31日 ⇒ 010331
例)2009年4月1日 ⇒ 090401
有効期限 数字4桁で入力します。
例)2025年3月31日まで有効 ⇒ 2025
セキュリティコード 数字4桁で入力します。
券面情報を入力

(キャプチャー)券面情報を入力

券面情報を表示させて入力することもできる

(キャプチャー)券面情報を表示させて入力することもできる

券面情報を入力後、「確定・データ取得」ボタンを押します。

【6】注意画面を確認し、OKボタンを押します。
※入力に連続で10回失敗すると、マイナンバーカードがロックされます。

注意画面

(キャプチャー)注意画面

【7】ICチップ内の情報が画面に表示されます。 表示された顔写真・氏名・住所・誕生日・性別・有効期限が実際のマイナンバーカードと比較して正しいかどうか、目視で確認します。アプリ画面を最大化して確認することができます。

取得情報の画面

(キャプチャー)取得情報の画面

アプリの使用上のご注意

アプリ「マイナカードチェッカー」の使用

(写真)アプリ「マイナカードチェッカー」の使用

アプリ「マイナカードチェッカー」の使用において、次のことに注意してください。

・本アプリは、マイナンバーカードを本人確認に利用する場面のみでの使用を想定しています。
・本アプリは、マイナンバーカードの真正性確認、真がん判定、および本人確認を直接行うものではありません。
・本人確認の際は、マイナンバーや個人情報の取扱いにご注意ください。

アプリ「マイナカードチェッカー」が使える対象商品

  • USB-NFC4S

    非接触型カードホルダー付き
    ICカードリーダーライター
    USB-NFC4S

  • USB-NFC4

    非接触型
    ICカードリーダーライター
    USB-NFC4

  • BLE-NFC

    非接触型Bluetooth® v5.0 対応
    NFCカードリーダーライター
    BLE-NFC

今回、3機種すべてを試し、正常に読み取りができることが確認できました。どれを使う場合でも、アプリ「マイナカードチェッカー」の使い方は同じになります。

  • 「USB-NFC4S」本体とパッケージ
  • 「USB-NFC4S」をPCに接続

(写真)「USB-NFC4S」を使用した場合

  • 「USB-NFC4」本体とパッケージ
  • 「USB-NFC4」をPCに接続

(写真)「USB-NFC4」を使用した場合

  • 「BLE-NFC」本体とパッケージ
  • 「BLE-NFC」をPCに接続

(写真)「BLE-NFC」を使用した場合

窓口でのマイナンバーカードによる本人確認業務には、マイナンバーカードの印刷の目視確認のみではなく、「マイナカードチェッカー」を併用していただくと便利です。

◎関連リンク
・マイナンバーカード情報確認アプリ
「マイナカードチェッカー」
商品ページ)(アプリのダウンロードページ

・非接触型カードホルダー付きICカードリーダーライター
「USB-NFC4S」
商品ページ)(購入ページ

・非接触型ICカードリーダーライター
「USB-NFC4」
商品ページ)(購入ページ

・非接触型Bluetooth® v5.0 対応NFCカードリーダーライター
「BLE-NFC」
商品ページ)(購入ページ

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

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